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インクルーシブな社会づくり~ソーシャルファームミレットロードとの連携~

こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。
さがみこファームのコンセプトのひとつに「多様な雇用の創出」というのがあります。

私たちは、ブルーベリーの生産・販売・加工を通じて、地域住民、障がい者、学生、子育てママなど、多様な人たちが自分らしく働く受け皿になることを目指します。

さがみこファームウェブサイト

私たちは、ソーラーシェアリングのプロジェクトを通じて、よりよい社会づくりを目指しています。
では「よりよい社会とは何か?」とは何なのでしょうか?
よりよい社会のイメージは人それぞれだと思いますが、私が考えるよりよい社会とは、障がいがあったり、何らかの理由でフルタイムで働くことができない人でも、自分なりに居場所を見つけて自分らしく働けること、輝けること、いわゆるインクルーシブな社会であると思っています。

農業はそもそも他産業のように多くの雇用を生み出すのが難しい産業です。ただ、多くの「常勤雇用」を生み出すのは難しかったとしても、多くの「多様な雇用」を生み出すことはできると思っており、弊社の創業当初からコンセプトの一つに掲げています。

そして、昨年ブルーベリーが収穫時期を迎え、収量が倍増する今年本格オープンを迎えるにあたり、一般社団法人ソーシャルファーム・ミレットロード(以下MR)さんとの連携を今まさに進めています。

MRは、東京都で最大規模のB型就労支援事業所である認定NPO法人やまぼうしの伊藤勲理事長が新たに立ち上げられた法人で、従来の障がい者自立支援を超える取り組みとして、先進的な事業を手掛けられています。ウェブサイトに以下のようなくだりがあります。

ミレットロードは、「自然と人とが共生し,持続可能で多様性と包摂性のあるコミュニティとディセントワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)の実現」を基本的事業目標とします。」

基本目標実現のために、農・福・商・学・官連携を軸に、ソーシャルファームの多面的な拠点の構築にとりくみ、障害者等の就労困難者が多様な働き方ができるコミュニィビジネス事業を推進します。

ソーシャルファームミレットロードFacebookページ

伊藤理事長とは、私が多摩で地域主導の再エネ事業をやっていたころからのお付き合いなのでかれこれもう10年になりますが、きっかけは、3年ほど前に私たちが相模原で事業を始めることを知った伊藤さんから連携のお話を持ち掛けられたのことで、お互いの理念や目指す社会像について共通点を確認し合い、それからお互いの事業が立ち上がってきたタイミングでの連携を視野にディスカッションを続けてきました。

MRは昨年、八王子市の松が谷団地という古い団地の一角のスーパー跡地で「まつまる」というコミュニティプレイスをオープン、複合施設として文字通り働き甲斐のある人間らしい仕事ができる場を実現されています。レストラン、カフェ、加工施設、地域野菜や日用品の販売、各種教室など、見どころがたくさんある素晴らしい取り組みで、一見の価値ありです。

私たちは今年からさがみこベリーガーデン(以下SBG)で、来訪者が摘み取り切れなかったブルーベリーを、収穫・選別・箱詰め・出荷する生産農園体制と、ジャムなどの加工品製造の体制を構築しています。これらをMRと連携して行っていく予定です。

今、一緒に作業をしながら「畑チーム」を編成中ですが、障がいといっても様々で、個性もそれぞれです。

農福連携、という言葉があるように、農業と福祉の相性は良く、すでに多くのところがこうした事業に取り組んでいます。

相模原でも、何らかの理由で働けなくなってしまった人や、働きたくても働く場所がない、合う場所がない、という人が潜在的にたくさんいるのではないかと思います。

私たちは、MRとの連携を通じて、単なる農作業を超えて、それぞれの人たちが農業の仕事を通じて輝ける社会を創りたい。SBGをそうした多様な人たちが集う場にしていきたいと思っています。

SBGの新しい取り組みにぜひご注目ください。

(山川 勇一郎)

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