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SBGスタッフブログ【毎週土曜更新】

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SBGのスタッフ4人が毎週書いたブログをまとめています。
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#農業

さがみこベリーガーデン、プレ会員募集中!!

さがみこベリーガーデンは相模原市で初となる農業と太陽光発電のハイブリッドによるソーラーシェアリング型のブルーベリー観光農園です。 現在養液ポット栽培で33種類・1000本以上のブルーベリーを育てています(今後は50種類まで拡大) 私たちは、中山間地の集落で耕作放棄地を借りて再生し、農園を営んでおります。地域に配慮しつつ、コロナ禍にあっても、密を避け、大切な人とゆっくり楽しんでいただくため、完全予約制・会員制農園としています。 現在、2022年6月OPENに向けて「プレ会

春よ来い!

早いもので、さがみこファームを設立してもうすぐ5度目の春がやってきます。どうか今年はいい春になりますように! この5年間、本当にいろいろなことがありました。今でこそいっぱしな顔をしていますが、農業にド素人の私たちがよくぞここまで来たなと思います。いや、ド素人だからこそ出来たのかもしれません。なまじ知識や経験があったらとても怖くて踏み出せなかったことを平気でやってきたのですから。 耕作放棄地を前にして 5年前、この地に足を踏み入れたとき、背丈をはるかに超える雑草に覆われた

さがみこファームってなに?

2023年10月21日、相模原市のさがみはらSDGsアワード2023にて、さがみこファームが最高賞の市長賞をいただきました!! 今年は応募が多く、その中で選んでいただいたこと、大変ありがたいです。 これからも気を緩めることなく活動を続けていきます。 さて、そんなありがたい賞を頂きましたが、少し困ったことがあります。 「わかりやすく一言でさがみこファームの取り組みをアピールするとどんなフレーズになるか?」というお題をもらっているのですが、それに対してこれ!といった答えが見つか

再びSDGsについて

昨年4月、私はこのブログで “SDGs未来都市相模原とさがみこファーム” と題する一文を書きました。 今回、相模原市発行の小冊子「さがみはらSDGsまなべるマップ」 の1サイトとして私たちの農園が取り上げられることになったのを機に、SDGsについて再度考えてみたいと思います。(2023年3月11日 山川陽一) 早いもので、株式会社さがみこファームで「さがみこベリーガーデン」の事業化に取り組んで4年になろうとしています。 この間、特段SDGsを意識してやってきたきたわけで

カーボンニュートラルの担い手ソーラーシェアリング

近年、太陽光発電に対する悪評があとを絶ちません。 3.11、東京電力福島第一原子力発電所の事故を契機に、化石燃料や原子力発電に依存しない再生可能エネルギー産業の育成が叫ばれ、2012年から国により電力固定価格買取制度(FIT)が施工されました。 ひとくちに再エネといっても水力、地熱、風力、バイオマス、太陽光発電等いろいろありますが、中でも、太陽光発電は、規模の大小を問わず設置できることや、工期が短く、事前調査や許認可手続きも簡便なことから、再エネ=太陽光発電と言われるくらい

【番外編】「南アフリカと日本の農業起業家のビジネス交流プロジェクト」その③

今回の南アレポート第3弾として、訪れた場所や起業家の横顔の一部をここで紹介したい。 1.アンディレ(Andile:Evergrow Seedlings Co-Founder) ヨハネスブルグ郊外のソウェト(Soweto)という地域で、廃校の敷地を借りて育苗と周辺住民向けの葉物野菜の露地栽培を行っている。 ソウェトという地域はアパルトヘイト時代の黒人居住区で、タウンシップと呼ばれるいわゆるスラムである。その中で、育苗ビジネスをやりながら、タウンシップの居住者が畑に来ればホウレ

【番外編】「南アフリカと日本の農業起業家のビジネス交流プロジェクト」その①

こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 人類生誕の地・アフリカから昨日帰国し、Jet lag(=時差ぼけ)が残る中、この文章を書いています。今回の11日間に亘る南アフリカ滞在について数回にわたってレポートします。 「そもそもなぜ南アフリカなのか?」と問われると、その答えは1年前に遡らなければなりません。 昨年11月、国際協力の仕事をする友人から「南アフリカと日本の農業起業家同士のビジネス交流プロジェクトが立ち上ったのですが、山川さん、参加しませんか?」とお誘

農業における「体験」の意味について

こんにちは。さがみこファーム代表の山川です。 さがみこベリーガーデン(SBG)は連日たくさんの会員で賑わっています。今年は梅雨明けが早かったからか果実の成熟も早く、摘み取り体験は8月21日が最終日。ぜひウェブサイトからご予約の上お越しくださいね!! さて、今回は農業における「体験」についてお話をしたいと思います。 SBGでは「体験」を重視しており、夏のブルーベリーの摘み取り体験を軸に、様々な体験の提供を行っています。 SBGの「体験」には大きく次の2つの意味(意義)があり

脱サラ新米農家 3か月で感じたこと

こんにちは、さがみこファームの小出です。 僕はもともと別の業界で働いていて、2022年の5月からさがみこファームで働いています。はや3か月という感じです。 今回は就農する前に抱いていた農家の(さがみこファームの)イメージと実際に就農後に感じた違いについてお伝えします。就農を考えている方やソーラーシェアリング農業に興味のある方の参考になればうれしいです。ソーラーシェアリングでかつ体験型農業の事例ということで読んでください。 その① ソーラーシェアリングは想像以上に面白い!

『諦めない』

さがみこファーム代表の山川です。 事業をしていれば、小さなものから大きなものまで、しばしばトラブルに見舞われることがありますよね。 事業とはトラブル対処の連続であり、トラブルのない事業などありません。 ただ、そうしたトラブルに見舞われた時こそ、その人の真価が問われる気がします。 言うべきことは言い、受け入れるところは受け入れること。 冷静に、粘り強く、自分と相手のことを考え、安易な妥結ではなく、建設的に落としどころを探ること。そして決して諦めないこと。 諦めなければ、

偶然と必然の出会い

「東京の生活史」(岸正彦編、筑摩書房)という本を読みました。 と言っても1200ページもの分厚い本なので、拾い読みしただけですが・・ この本は、 「東京で暮らしているひと、いろんな階層と年齢と職業とジェンダー、東京でいろいろあるけど一生懸命暮らしているひとの人生を聞きたい」 という編者の思いから生まれました。この本がユニークなのは、先ず聞き手を一般公募で150人募ることから始めたことです。その聞き手が、それぞれひとりずつ150人の語り手の生活史を聞き取り、1冊にまとめたもの

シン・ソーラーシェアリング

さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 巷では「シン・ウルトラマン」が話題ですね。 私も先日映画館で見てきましたが、あえて昔っぽい特撮の中にも現代風のアレンジが随所にあって、楽しめました。 庵野秀明監督・脚本の作品は「シン・エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」と、「シン」シリーズが立て続けにヒットしています。この「シン」という言葉には作品毎にそれぞれ複数の意味があるそうですが、そうした重層的なメタファーが庵野作品の真骨頂ですね。 さて、そんな中で、「私たちも”シン・ソーラー

『さがみこベリーガーデン』公式ウェブサイトがオープン!~春のイベントを一挙ご紹介します!!

自然エネルギーと大地の恵みをシェアするブルーベリー農園『さがみこベリーガーデン』公式ウェブサイトが3/18にオープンしました。 『さがみこベリーガーデン』のウェブサイトでは ・各種体験イベントの告知・予約 ・夏の摘み取り体験の告知・予約 ・農園の最新情報 ・プレ会員と法人会員の申込 ・関連商品のオンラインショッピング(秋以降) などができます。農園情報はこちらをチェックしてください。 4月、5月も注目イベントが既にUPされています。ちょこっと情報を紹介します。 4月9

クイズ 配管の総延長は何m?

春本番、ブルーベリーたちも冬から目覚め、花芽も膨らみ始めました。冬の間は潅水を止めていましたが、そろそろ水やりを始めなければなりません。しかし、その前にポットの配管作業があります。昨年植えつけた苗550鉢を移設したので、新たな配管が必要になったのです。これが結構大変なんです。 ポットは大きく6カ所のエリアに分けて配置してあり、コントローラから太い主管で各エリアに配管します。各エリアでは主管から枝管を分岐し、さらに枝管に差し込んだドリップピンから養液を供給します。 先ずは主管