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IR Monthly Report July

皆さま、こんにちは。
セーフィー株式会社(東証グロース:4375)のIR池上です。
このMonthly Reportでは、投資家、アナリストの皆様に向け、セーフィーのリアルタイムのIR活動をお伝えいたします。


弊社代表の佐渡島より

業界を超えた学びと対話が生まれる場、仲間づくりの場として、先月14日にセーフィーで初のカンファレンス「Safie Future Resolution Summit」を開催しました。

第一部「“映像”と“集合知”で作り上げるプラットフォームと日本の未来」をテーマに開かれたトークセッションの中で、パネリストとして登壇してくださった小林 史明衆議院議員のお話で印象的なキーワードがあります。2040年、働き手が現在の8割になるという「8掛け社会」※が到来するというものです。人口減から生じる労働供給制約社会がやってくること自体、避けられないと考えられています。

建設業では、道路のメンテナンスや災害後の復旧に手が行き届かず、重大な事故の発生や崩落したままにせざるを得ないインフラが生じる可能性が出てきたり、輸送・運搬業には「4人のドライバーが必要な仕事に3人しか」おらず、配送が不可能あるいは遅延する地域が出てきたりするなど、8掛け社会は確実に私達の生活にも影響を及ぼすことが言えます。

そういった中、デジタル技術の発展や社会への浸透が進む今でも、デジタル化を妨げる社会制度やルールである「アナログ規制」の見直しが行われており、緩和・撤廃の対象となった項目は実に「9,669」もあります。建設業やインフラ業の『目視による確認』項目においては、Webシステムやウェアラブルカメラなどを活用することで、人々は現場に行かずとも遠隔から検査・点検ができるようになります。私達が提供・開発しているクラウドカメラやソリューションも、そういった規制緩和・撤廃において重要なツールとして活躍しています。

予断を許さない労働力不足の中で、私達が願う未来は現場を守り、活躍するお客様一人ひとりが生産性を上げ生き生きと働いている未来です。あらゆる産業においてお客様が楽しく・より良く働ける仕組みづくりを実現していくため、今後も映像プラットフォームを通じてお客様の現場DXをともに推進してまいります。

※ リクルートワークス研究所「未来予測2024~労働供給制約社会がやってくる~」 2040年には生活維持サービス7職種(建設・物流・販売・工場・介護・医療・飲食)は、人口減から生じる労働供給不足により、現在の労働力から8掛けの労働者で社会を維持していく必要があるということ
https://www.works-i.com/research/report/forecast2040.html

6月のトピックス

初の大規模ユーザーカンファレンス「Safie Future Resolution Summit」を開催

2024年6月14日(金)にヒルトン東京にて、セーフィーとしては初の大規模なユーザーカンファレンス「Safie Future Resolution Summit(レゾサミ)」を開催いたしました。

レゾサミでは「つくろう、みんなで。」をテーマとし、セーフィーのご利用企業様、パートナー企業様などの現場で活躍する皆さまをご招待し、さまざまな業界のリーダーが交流する講演や交流会を開催しました。業界を超えた学びや対話、新たな仲間との出会いが生まれ、みんなが共に築きたい未来のビジョンを高める場となることを目指しています。

パネルディスカッションは全7つあり、どれも大盛況でした

今回、全7つのテーマでのパネルディスカッションが行われ、AI技術の進化と社会実装のあり方や各産業の「現場DX」についての議論が交わされ、250名を超える現場のリーダーが一堂に会し、熱心に議論に耳を傾けていました。第一部では、「8掛け社会」の到来という日本が直面する労働人口減少という避けられない課題が取り上げられ、第二部以降も、未来を切り開くために業界や立場を超えて何をすべきかがテーマとして議論されました。また、リーダー同士が会社の枠組みを超え、互いの取り組みや想いを共有するためのランチ交流会や懇親会なども開催され、新たな協業やコラボレーションの種が生み出されていました。

第三部「映像データは日本経済の基盤である“現場”をどうDXするのか?」のパネルディスカッション風景

セーフィーの「映像から未来をつくる」というビジョンは一人では実現できず、未来を生み出す「現場DX」を推進し、社会から共感いただけるようあらゆるステークホルダーの皆様と共に「三方よし」な仕組みを構築したいと考えています。今後も継続的に開催し、さらなる仲間づくりを促進し、映像データのプラットフォームを通じて未来のインフラをつくる大きなイベントに成長することを期待しています。

ご参加者の皆様は懇親会まで含め思い思いに楽しんでいただきました

各プログラムの詳細は下記note記事よりご覧いただけます♪


遠隔接客ソリューションRURA(SF)、提供開始!

セーフィーは、小売・飲食業界の慢性的な人材不足に対し、映像データを活用した店舗の省人化やオペレーションの改善に寄与してきました。2023年7月には、CVCであるセーフィーベンチャーズを通して遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」を提供するタイムリープ社に出資を行いました。両社がこれまで培った店舗業態の知見と、「映像×遠隔接客」という独自の提供価値を追求し、顧客課題の解決に向けて取り組んでいます。

そういった中、6月7日(金)には、「RURA」と「Safie」を連携した、遠隔接客ソリューション「RURA(SF)」の提供を開始いたしました。「RURA(SF)」では、店舗内に設置した「Safie」のカメラ映像を「RURA」の接客画面上で一覧表示ができ、よりフォーカスしたいカメラ映像をワンクリックで確認することが可能になります。

遠隔接客ソリューション「RURA(SF)」はこちら
https://safie.jp/rurasf/

複合カフェ「自遊空間」を経営する株式会社ランシステムでは、全国30店舗の受付業務を従業員3名で対応しています。RURA(SF)の活用によりオペレーターは「RURA」標準カメラの視野外に存在するお客様の入店までを見届けられるなど、遠隔接客のさらなる品質向上を実感いただいています。また、複数視点から店舗内を確認できるため、後ろに並んでいるお客様や周辺の状況を把握し、視野外にいるお客様に気が付かないことによる接客の機会ロスを防ぐことも期待できます。

「自遊空間」店舗内に設置された「RURA(SF)」上では「Safie」カメラの映像も一元的に確認が可能

上記のように飲食店だけでなく、旅行会社のサービスカウンターにおける閑散時間の無人化や、ホテルの自動チェックインの遠隔サポートのニーズなどがあり、サービスの提供範囲を広げるために鋭意努力しています。


「カスハラ」防止目的でサービス業界での導入は拡大

理・美容室や学習塾など、お客様への接客を伴うサービス業界では、お客様側からの迷惑行為や理不尽な要求を行うなどのカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」が昨今の社会問題になっています。日本最大の産業別労働組合「UAゼンセン」が今年実施した「カスタマーハラスメント対策アンケート調査結果」では、対象者である、約33,000名の労働者のうち約47%が「直近2年以内でカスハラ被害にあった」と回答したという結果が出ています。「暴言」「威嚇・脅迫」「同じ内容を繰り返すクレーム」がその内容です。

そういった「カスハラ」の防止に関して、東京都が全国初の条例の制定を目指し、お客様並びに役所の窓口を利用する人なども対象とし官民を問わず対策を求めるとする素案を取りまとめる予定です。厚生労働省は、労働施策総合推進法を改正し、従業員を守る対策を企業に義務付ける検討に入っています。

関東に本社がある大手ヘアカット専門店では、全国にある数百店舗にて「Safie One」をはじめとする「Safie PRO」を活用いただいています。もともと、働く社員一人ひとりを尊重し「誰もが安心して働ける環境構築を目指している」中で、従業員へのハラスメント抑止の観点から、カメラの導入検討をされていました。接客の様子を記録し、トラブル発生時の事実確認をしたいというニーズもありました。

そういった中で、全ての施術台が映るように各店舗1~2台の「Safie One」を設置し、施術時の様子を記録。トラブル発生時などはエリアマネージャーが映像を確認し、事実確認を行なっていらっしゃいます。カメラを設置していることで、従業員へのハラスメント抑止となり、安心して働ける職場環境を構築に成功している一つの事例だと言えるでしょう。

今後「カスハラ」防止のために、官庁や自治体での条例制定や理不尽な要求やクレームの録画機器の活用などがますます普及していきそうですね。


「遠隔巡視」におけるデジタル技術の活用の広がりについて

デジタル庁は、デジタル技術の活用・業務の効率化を妨げる「アナログ規制」を見直す方針を公表し、現在も多くの規制が見直しされている最中です(「アナログ規制見直しの取り組み」)。アナログ規制の一例として、建設業界では労働災害が増加傾向にあり、これまで、動きのある作業現場において労働災害防止を目的とし、毎作業日に少なくとも1回の「巡視」が義務付けられています。巡視は作業現場の状況確認や不安全状態・行動是正の即時の指示を行うためのものです。

こうした背景の中で、目視や常駐の義務づけについてもアナログ規制の緩和が進む潮流があり、定点カメラやウェアラブルカメラの映像及び音声を活用した「遠隔巡視」に注目が集まっています。2024年3月に建設業労働災害防止協会(以下「建災防」)が公開した『令和5年度 ICTを活用した労働災害防止対策のあり方に関する検討委員会報告書』などで、遠隔巡視を活用するための要件の整備も進んでおります。例えば、現場巡視はこれまで毎作業日に1回直接現場に訪問することが必要とされていましたが、週1回以上の直接現場訪問と組み合わせた場合は、遠隔巡視も可能となりました(「リスクの高い作業等」に該当しない場合に限る)。また、遠隔巡視に必要とされるカメラ等の機器の性能要件についても定義されました。

さらに、6月28日(金)に厚生労働省労働基準局から通知された「特定元方事業者による作業場所の巡視に係るデジタル技術の活用について」の方針でも、建災防の報告書の内容に準じて各都道府県労働局にて実行することが求められています。

セーフィーが提供している屋外向けクラウドカメラ「Safie GO 360」をはじめとする「Safie GO」シリーズ、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」「Safie Pocket2 Plus」はいずれも遠隔巡視に必要とされる性能要件を満たしており、事業者の負担を軽減しつつ安全性を確保する「遠隔巡視」が広がることで、セーフィーのクラウドカメラの活用も加速すると期待してます。

セーフィーが、建災防が公開した『令和5年度 ICTを活用した労働災害防止対策のあり方に関する検討委員会報告書』に沿った企業の取り組みを推進を決定したプレスリリースについてはこちら

ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」「Safie Pocket2 Plus」はこちら
Safie Pocket シリーズ 現場用ウェアラブルクラウドカメラ
※こちらは決算資料でご紹介しているSafie GO / Pocketに区分される商材になります。

屋外向けクラウドカメラ「Safie GO 360」をはじめとする「Safie GO」シリーズはこちら
Safie GO LTE搭載のクラウド型防犯カメラ│クラウド録画サービスSafie(セーフィー)
※こちらは決算資料でご紹介しているSafie GO / Pocketという商材にあたります。


決算開示 & IRイベント関連

2024年12月期第2四半期 決算開示 8月9日(金)予定

2024年12月期第2四半期の決算説明会のご案内をいたします。

🌱決算開示:2024年8月9日(金)15:00
セーフィー IR サイトにて開示いたします。

🌱決算説明会:2024年8月9日(金)16:00 - 17:00
決算説明会は下記のYouTubeリンクから事前登録なしでご参加いただけますので、お気軽にご視聴くださいませ。


個人投資家の皆さま向けの説明会 8月27日(火)開催予定

2024年8月27日(火)に個人投資家の皆さま向けの決算説明会をオンラインにて開催いたします。Q2FY2024での決算発表の内容を主軸とし、個人投資家の皆様に、当社の今後の事業展開・戦略を取締役CFOの古田哲晴から説明いたします。

本説明会はリアルタイム配信でオンライン開催させていただきますが、当日は皆さまからの質問にざっくばらんにお応えいたします。
リアルタイム配信となりますので、ご参加を希望される方は、開催時間になりましたら以下のリンクよりZoomオンラインウェビナーでご視聴いただきますようお願いいたします。

※なお、ご視聴にあたってはこちらのURLより事前登録が必要となりますのでご注意ください。

【イベント詳細】
<開催日時>2024年8月27日(火)19:00~20:00
<スケジュール>
19:00~19:20  会社概要・戦略、2024年12月期第2四半期決算サマリーのご説明
19:20~20:00  個人投資家の皆さまからのご質問への回答TIME

<登壇者プロフィール>
取締役 経営管理本部長兼CFO 古田 哲晴
2006年4月 Mckinsey&Company Inc. 入社
2010年11月 株式会社産業革新機構 入社
2017年3月 当社入社 経営管理本部長兼CFO(現任)
2019年10月 当社取締役(現任)


6月17日(月)Kabu Berry主催 個人投資家向けIRセミナー登壇

2024年6月17日(月)に「Kabu Berry」主催にて、個人投資家の皆さま向けにIRセミナーが実施され、取締役CFOの古田哲晴が登壇いたしました。

Kabu Berry(カブベリー)は、名古屋市を拠点に2006年に開始した個人投資家の皆さまの交流会です。「みんなで楽しく株の話題でおしゃべりする会」ことをテーマに交流会やIRセミナー等を主催されています。

当日の古田のプレゼンテーションでは、会社概要とともに2024年12月期第1四半期のサマリーとセーフィーのビジネスアップデートについて説明させていただきました。延べ61名の方にリアルタイムでご参加いただき、30問以上のご質問をいただきました。

下記にて、当日の書き起こし記事及び動画が公開されましたので是非ご覧くださいませ。

🌱書き起こし記事

🌱アーカイブ動画

🌱当日、投影した資料

編集後記

セーフィーのIR Monthly Report 7月号はいかがでしたでしょうか。
6月は大規模なユーザーカンファレンスイベントを開催したことで、より多くのセーフィーのご利用企業様、パートナー企業様と直接対話する機会をいただきました。このような機会を経て、セーフィーというプラットフォームを介し、あらゆるステークホルダーの皆様と「三方よし」の仕組みを構築したいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
引き続き、応援のほどよろしくお願い申し上げます。

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