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【新卒採用】どんな技術も最初の一歩は「夢」から。一人ひとりの思いを大切にするセーフィーが成長し続ける理由

映像でDXを支援するセーフィーは、創業以来急成長を遂げています。2021年9月には株式上場。今後は海外進出も検討しているなど、事業展開を加速させている真っ只中です。数ある競合サービスの中でなぜSafie(セーフィー)はクラウド録画サービスシェアNo.1なのか、その源泉にある思いについて、社長である佐渡島さんに話を聞きました。

<佐渡島 隆平 プロフィール>
代表取締役社長 CEO
甲南大学在学中の1999年にDaigakunote.comを起業。2002年にソニーネットワークコミュニケーションズ入社。モーションポートレートを経て14年10月、森本数馬、下崎守朗と共にセーフィーを創業。

映像データが、社会のあらゆる課題を解決する

――まずは、セーフィーの掲げるビジョンについて教えてください。

佐渡島:当社では、「映像から未来を作る」というビジョンを掲げています。ビジョンに掲げている「未来」はこれからやってくるアフター5Gの世界、2030年を指しています。レイテンシーのない5Gの世界では、あらゆるデータがロボットと接続していくことで、人間がロボットと共生できる社会になると予想されます。そのために必要なのが圧倒的なリアルタイムデータ。中でも一番重要なデータが映像なのです。そのために映像データを蓄積し、みなさん一人ひとりの生活に根付くサービスに成長させたいと考えています。


――続いて、Safieのサービス概要を教えてください。

佐渡島:主力商品であるSafie(セーフィー)は、パソコンやスマートフォンでいつでも映像を見られるクラウド録画型映像プラットフォーム。創業から3年後にオリックスや関西電力などの大手事業会社と資本業務提携を行い、2018年にはクラウド録画サービスシェアNo.1に。現在は国内シェアの47.5%(※1)と約半数を当社製品が占めており、カメラの課金台数は12.9万台。創業時は3名だった社員数も今は255名(2021年11月時点)に増え、今年の9月に東京証券取引所に上場しました。現在は飲食・小売業界、公共・建築・物流業界を中心に多種多様な企業様に導入いただいています。
※1:テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より


――会社の設立経緯についても教えてください。

佐渡島:もともと私はソニー木原研究所の出身者を中心に設立された会社、モーションポートレートの出身で、顔認識、機械学習アルゴリズムを作っていました。当時はまだ先進的な技術でしたが、2010年以降、一気にニーズや重要性が高まっていくのを肌で感じたんです。そんな中で「これから来るデータ駆動型社会では、大量にデータの集まる映像が重要になるのではないか」と思い、画像処理技術を生かしたビジネスを探していました。たまたま自宅にあったGoProのワイヤレス連携から着想を得て、今のサービスが完成しました。


大切なのは技術以上に「いかにお客さまに向き合うか」

――ベンチャー企業でありながら大手企業からも信頼される理由について伺いたいと思います。佐渡島さんが思う「業界シェアNo1.を成し遂げた理由」はズバリ何だと思いますか?

佐渡島:幅広く圧倒的な技術があることはもちろんですが、それ以上に市場やお客さまのニーズに寄り添えていることだと思います。例えば、「Uber」や「Airbnb」が世界的に有名になった理由は技術力が業界で一番高いからではなく、お客さまのニーズにしっかりマッチしていたからです。私は、技術的な優位性以上に、お客さまが欲しいものを、いかに安く、高品質で、早く出せるかが重要だと捉えています。そのため、当社でもお客さまが欲しいものを、できるだけリーズナブルに提供することに注力してきました。

また、クラウド型のサービスであることも大きな優位性です。ただハードウェアを作っているだけではなく、組み込みソフトを採用することでクラウドへの接続が可能となっているんです。分かりやすく言えば、Androidのスマートフォンみたいなイメージです。Safieの場合、非常に強固なセキュリティが保てることはもちろん、使いやすいUI/UX、APIの接続も可能な拡張性の高さも強みとなっているサービスです。


――続いて、Safieのサービスはどのような所で使われているのか教えてください。

佐渡島:Safieのサービスは「カメラで集まってきたデータをさまざまな世の中のアプリケーションに変えていくサービス」で、使い方は事業によってさまざま。例えば、小売業やサービス業の場合、店舗に配置することでマーケティングやオペレーション改善に活用できますし、オフィスや建築現場であればテレワークを可能とします。カメラを使って、これまで人がやっていたことを代わりに見てくれる役割を担ってくれます。

――多種多様な業界に支持されているのは、汎用性の高さも大きな要因なんですね。

佐渡島:そうですね。私たちはこの活用を「現場DX」と呼んでいます。映像データをきっかけにDX化が加速し、労働生産性の大幅アップが可能となりました。また、人々の安全な暮らしにも役立っています。例えば医療現場では、入院患者の様子を遠隔で確認できるようになったことでバイタルや人工呼吸器、患者の体調などを離れた場所から監視できるほか、部品や器具の紛失・盗難防止にも役立っています。

今後は家から街まであらゆるところをデータ化し、それによって人々の意思決定を変えていきたい。人が行う、見る・記憶する・しゃべる・考える・出会うという体験をアプリケーションを介すことで、できることを増やしていきたいと考えています。

また、海外進出も検討しています。今回、株式上場して分かったのは、私たちの類似企業はまだ世界にもないということ。映像データをクラウドに保存している会社はたくさんありますが、ソフトウェアをOSとして配りプラットフォーム化している会社はまだありません。そのため、グローバルメーカーと提携することで、国内ではないような新しいサービスが組み立てられる可能性もあると考えています。

お客さまはもちろん、働くメンバーの夢やパッションを大切にしたい

――クラウド録画サービスを作り上げていくエンジニアには、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。

佐渡島:組み込み技術、カメラの中に入るソフトウェア、動画として暗号化していくセキュリティの技術、それを大量にためていって、お客さまに配信していく動画配信の技術、またそのユーザーのUX、AI解析、データ列挙など、本当にさまざまな技術が求められます。

それをゼロから自分たちで作り、オペレーションを回していきます。業務の中で新しい技術をどんどん学べるので、エンジニアリング技術をどんどん高めていけますよ。


――新卒入社の方にはどんな働き方を期待していますか。

佐渡島:1つ目は、今回募集するのは新卒一期生のため、会社のカルチャーを作っていく存在としての活躍を期待しています。2つ目は、「起業家精神」のある方にぜひ入社していただきたいです。当社はまだまだ創業期の最中なので、会社員でありながらまさに「起業家」のような働き方ができると考えています。

FacebookやAmazonなどのような巨大プラットフォームをつくる企業は外資系では多くありますが、国内ではまだ少ない状況です。そのような状況の中、当社は、テクノロジーを生かして新しい技術を立ち上げお客さまと一緒にブラッシュアップしながら巨大なプラットフォームをつくっていこうとしている企業であり、そのポテンシャルが十分にあります。

これまではエキスパート中心の採用を行っていましたが、このような未来をつくっていくには若い方のエネルギーが必要です。若い方が主役となる会社を作っていきたいと思っています。

――佐渡島さんの、若手社員への想いについてお聞かせください。

佐渡島:「夢を語り、巻き込み、やり切る」その積み重ねによって、新しい技術が世の中に浸透し、新しい社会ができると考えています。どんなに高い技術でも、源泉となるのは「人のアイデア」。だからこそ私は、人の内にあるアイデアやパッションを大切にしています。一緒に働くメンバーの考えも、どんどん採用しています。

経営陣がトップダウンで仕事を進めるのではなく、しっかり現場の意見をくみ取りながら進めているので、自分のやりたいことを形にしやすい会社です。急成長中のベンチャーでこのような社風なのは珍しいのかもしれません。

また、当社のエンジニアからは「社会の役に立っていることをちゃんと実感できる」という声をよく聞きます。建築現場や医療現場、製造現場などあらゆる業種業界に携われるため、誰かの仕事に貢献していることを感じながらスキルを身に付け、成長できる環境が整っているんです。そういう意味でも、大きなやりがいを持って働いていただけると思います。


――最後に、学生にメッセージをお願いします。

佐渡島:当社では、変化が好きか、学ぶ姿勢があるか、誠実であるか、そしてチームワークを重んじているかの4つを重視して採用を行っています。急成長を遂げている会社は、外からは美しく見えるかもしれませんが、実際には変化が激しく、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚。ただ、そのぶん自ずと大きな経験ができるはずです。

扱う技術が非常に幅広いため、学ぶ姿勢があるかどうかも重要。そしてお客さま、そして一緒に働く仲間に誠実に、そしてチームワークを大切にしながら働ける方にぜひジョインしていただきたいです。

学生の皆さんには、自分がわくわくする、面白いと思える環境にぜひ身を置いてほしいと思っています。これからの世の中、何が起こるか分かりません。私たちの会社ですらもコロナ禍、コロナ後ということで、この成長を予想していたわけじゃないですからね。これからの時代は予定調和的なキャリアアップよりも、本当に自分が面白いと思うことの内なるアイデアを大切にすることで、自分らしいキャリアが自然に築かれていくんじゃないかなと思います。

もし少しでもセーフィーに興味を持っていただけたら、まずはカジュアルにお話しましょう!本日はありがとうございました。


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