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自己紹介① 僕はどんな少年だった?

こんばんは。
東京で街づくりの仕事をしている28歳です。
自分と対話しながら、思い出しながら、自己紹介を書いています。

今日は、僕の少年の頃のことについて、まずは書こうと思ったきっかけについて書いていくことにします。

先日、僕が大好きな作家さんの1人である岸本佐知子さんの講演会に立ち寄りました。
最近、改めて本屋に行く時間を大事にしようと思い、本棚を見て回る中で、岸本さんの本が
目に映ることが多くなっていたのです。

まちづくりのイベントを探す中で、その名前を見つけたときは、自分のために開かれたイベントだと思い、別のイベントに行く予定をキャンセルして、その会場まで向かいました。

奥渋谷にある書店で開かれているその会。
私は、仕事で少し遅れながらも向かいました。
以前、本好きの友人と訪れたことのある書店でした。
僕は、今日のために、あのとき事前にこの書店を訪れていたのかもしれない。
だんだんと盲目になっている自分に気づきます。
会場では、すでに講演会が始まっており、登壇者がすでに前に座って話始めていました。
僕は、音を立てないようにしながら、ゆっくりと後ろの方、それでいて岸本さんが話している正面側の席に、腰を下ろします。

岸本さんは、翻訳家をメインで活動している方ですが、僕のお気に入りは彼女のエッセイ。
自分の中にある期待や不安、そしてちょっぴりの毒を、具体的にそれでいてユーモア溢れるタッチで描くその文体が好きで、書店で彼女の名前を見るたびに、手にとってしまうほど。
小学生の頃から好きでしたが、本人を実際に見るのは初めてでした。
ハスキーで落ち着いた声、それでいて言葉選びは突飛で品がある、面白く素敵な女性でした。

対談の中で、印象的なエピソードやフレーズはいくつかありました。
その中でも印象的だったのは、岡本靖幸さんとの対談の時の話です。

対談の話もそうなのですが、岡本さんが岸本さんにしていた質問が興味深かったのです。
「岸本さんは、どんな少女だったんですか?」
岡本さんらしい、質問だな、と思ったと同時に自分に問いかけている自分にも気づきました。

「ねえ、僕は、君はどんな少年だった?」




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