鈴木晟太

東京都国立市出身。横浜国立大学経営学部卒。 オフィスビルの営業・管理、イベント、まちづ…

鈴木晟太

東京都国立市出身。横浜国立大学経営学部卒。 オフィスビルの営業・管理、イベント、まちづくりの仕事をしています。 グルメな読書好き皇居ランナーです。 2024年の目標はハーフマラソン出場、100冊の読書。モチベーション維持のために書いていきます。

マガジン

  • HAKOMACHI STATION

    皇居ランとランニングステーションについて書いています。

  • HAKOMACHI PARTY

    読書会などに参加した時の記録を上げていきます。

  • HAKOMACHI SHELF ~ぼくの本棚~

    読んだ本のブックレビューをまとめています。

  • HAKOMACHI MUSIUM ~ぼくと美術館~

    美術館巡りの記録です。

  • HAKOMACHI STORY ~ぼくの物語~

    過去や今の自己紹介を書いていきます。ぼくってこんな人です。

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書き手としての履歴書

ちょっとした自己紹介・職歴紹介として こんばんは、せいたです。 今日も読書会の帰り、一度会社に戻り本棚の前で、日記を書いています。 noteを書き始めてから、綴りたい言葉が溢れてきて、書くたびに書くたびに原稿にしたいイメージが浮かんできて、時間と手が全然足りない!、そんな日々を過ごしています。 そんな僕の文章を、みなさんに伝えていくにあたって、僕がどんな文章に触れてきたのか、読み、書いてきたのかをお伝えしたいと思い、書き手としての履歴書、として書いていきます。 文章との

    • 選書ブックレビュー①佐久間宣行のずるい仕事術

      人生を変える選書 1/12はじめまして。 せいたです。8月から、神保町の棚貸し書店・SOLIDAで棚主の一人になりました。 自分が本を売る立場になって、本に対するかかわり方が大きく変わりました。 これくらい読めたらいいなあ、だったものが、これくらいは読んでおかないと、とか。読み終わって、ああよかった、で済んでいたものが、よし、レビュー書かなきゃ、に切り替わる。 大好きな本との関わり方が変わって、次のフェーズに行ったような感覚になります。 そんな中で、本そのものというよ

      • 選書は心の処方箋

        初めての選書 こんにちは。せいたです。 神保町のSOLIDAで一棚書店HAKOMACHIをオープンしました。 先日、生まれて初めて選書というものを体験してきたので、その時の経験について書いていきます。 憧れの書店 文喫、といえば、本好き、読書好きが誰もが知る本格派ブックカフェ。 お金を払ってバッジを受け取り店内に入ると、店内の本は決まった時間読み放題。 コーヒーなど、決まったドリンクが飲み放題。 センスの良い蔵書やイベント性のある棚づくり。 3階部分にある平べったく

        • ニッポンの真ん中から走り出しませんか?

          ランステ巡り①永田町編 こんばんは。せいたです。 皇居ランとランステ巡りを趣味でやっている者です。 日本の中心ってどこなのでしょう? 調べてみると30箇所以上説があり、やはり強いのは長野や岐阜。距離でみるか、重心でみるか。 交通網の原点は、我らが日本橋。5街道の起点となる道路元標が有名。古巣が候補に上がるのはなんだか誇らしいですね。 そして僕の今の本拠地、千代田区はというと、なんと日本水準原点があるのだとか。 つまり日本の標高の高さの0地点です。なるほど高さにも基準が

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        書き手としての履歴書

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          『富嶽百景』(太宰治)を夢見て、走り、駈け、訴えるところまで。

          HAKOMACHI 19/31冊目こんにちは。せいたです。 8月から、神保町の大通り沿いの店舗で正式に棚主デビューをしました。 今日は冒頭のつかみが最高におしゃれで美しい、そんな小説を紹介します。 冒頭がいい小説大喜利人の見た目は第一印象で決まる、などとよく言います。 小説も然り、冒頭の一文で心を奪われると、終わりまで一気に読んでしまいます。 ふと考えてみると、僕が好きな本は書き出しが面白いものばかり。 伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』。 デビュー作でこんなに軽

          『富嶽百景』(太宰治)を夢見て、走り、駈け、訴えるところまで。

          2024年7月の僕にとっての『365日のシンプルライフ』

          ミニマリスト、と聞くといつも憧れを抱く。 シンプルでものがない生活に憧れる。 みなさん、そんな経験はありませんか? ものがありすぎてかえって不便、ということもあります。 スマホの充電をするために一度家に帰ったり、職場に戻ったり。 モバイルバッテリーを手に取るのに一度コンビニに寄ったり。 スマホが無ければ、そんな動作必要ないのに。 文明の利器も使いこなすにはお金や手間が必要、ということのようです。 『365日のシンプルライフ』ペトリ・ルーッカイネンモノって意外と必要ない?

          2024年7月の僕にとっての『365日のシンプルライフ』

          チームで、深いところまで描き出すということ。 『CLAMP』展を経て。

          やっぱり君も?が嬉しい時みなさんには、仲の良い友人や親しい人を思い浮かべて、 「うわぁ、これきっとあの人も好きだろうな」 と感じる瞬間ありませんか。 そして、何かの拍子で自分がその作品が好きだということを表現した時に、 「え、私も好きだよ」 「あ、俺もそれ見た」 と返ってきた時の嬉しさたるや。 えー、やっぱりそうだよね!好きだと思った。 となるあの感じ、いいですよね。 僕の大好きな小説家、伊坂幸太郎さんも死神の精度という短編集の中で、そんな1話を描いていますが、このう

          チームで、深いところまで描き出すということ。 『CLAMP』展を経て。

          『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー)がつくったものは。

          HAKOMACHI 18/31冊目こんばんは、せいたです。 神保町の棚貸し本屋で1ヶ月限定の棚主をやっています。 本日は、誰もが知っている有名キャラクターの元になった作品を紹介します。 その人の物語がその人になる現象 子供の頃、おじいちゃんやおばあちゃんに言われて、モヤモヤしたこと。 「あれが、ワンピースかい?」 テレビに映る「ルフィ」をみて、そう口走る大人。 「違うよ、ルフィだよ。」 「じゃあ、彼は主人公じゃないんだな」 「いや、違うよ、主人公だよ」 「でもアニメの名前

          『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー)がつくったものは。

          『サイコロジカル』(西尾維新)な書評。

          HAKOMACHI 17/31冊目こんばんは、せいたです。 神保町の棚貸し本屋で1ヶ月限定の棚主をやっています。 今日は言葉遊びが秀逸で、僕が出身大学にいくことを後押ししたそんな小説を紹介します。 この人みたいに、仕事をして、遊んで、暮らしたい。 大学生の時だったでしょうか。 銀座の百貨店・松屋の展示場でとある作家の展覧会に足を運びました。 その時友人と回った時の感想は、 「この人、こんな人だったの??」 元々小説を読んでいた時から、飛び抜けた才能と異常なセンスの冴え渡り

          『サイコロジカル』(西尾維新)な書評。

          『暇と退屈の倫理学』(國分功一郎)、今したいことを真に描く。

          HAKOMACHI 一日一冊 16/31冊目 「仕事があと1時間早く終わったらなあ」 「たしかに、いいよねえ。1時間あったら何する?」 「筋トレかな?君は?」 「資格の勉強か、転職活動かな」 ー定時後19時の会話、スマホをいじりながら 僕たちがやりたかった事って、何だっけ? こんばんは、せいたです。 神保町の棚貸し本屋さんで、1か月限定の棚主をしています。 今日紹介するこの本。 この本の冒頭数ページ。 それだけで、ものすごい価値が凝縮されています。 人類の普遍的な悩み

          『暇と退屈の倫理学』(國分功一郎)、今したいことを真に描く。

          『園芸家12ヶ月』(カレル・チャペック)、書評家は半月。

          HAKOMACHI 一日一冊 15/31冊目 HAKOMACHIも折り返し地点に 一気に前に進んだ一冊 丘の上にある病院で、少年は文字通り読書灯の明かりのみを頼りに、文庫本のページをめくる。 ガラガラと引き戸が空き、1人の看護婦が、少年に向かって声をかける。 「ぼく、大丈夫?眠れないの?」 「ううん、本を読んでいるんです。」 「そうなんだ、なんの本」 「『園芸家12か月』という、園芸家が草花を育てる生活について書いた本です。」 「へえ、なんだか難しそうなの読んでいるね」

          『園芸家12ヶ月』(カレル・チャペック)、書評家は半月。

          僕も総じて『ねにもつタイプ』岸本佐知子

          HAKOMACHI 一日一冊 14/31冊目 みんなもきっとこんなこと考えている? 授業中、校庭を眺めながら 僕は、学校の教室で授業受けている。 それは確かすでに解法を知っている数学の授業か、一度内容をさらった歴史の授業だった気がする。 窓から、黒い服を着た複数の敵が入ってくる。 生徒たちは、パニック状態になり、教室内は騒然となる。 僕は、冷静に状況を判断する。相手は5人。教室には40人近くの生徒たちがいる。 僕はまず、初めにガラスを割って入ってきた敵の顔面に向けて、筆

          僕も総じて『ねにもつタイプ』岸本佐知子

          『迷路館の殺人』(綾辻行人)にみた小説における表現の可能性

          HAKOMACHI 一日一冊 13/31冊目 ミステリー小説は好きですか? 本格派ミステリを本で読むということ 近年ミステリー小説もどんどん幅を広げ、様々な設定やバックグラウンドに合わせて、バリエーションが多様になってきていますね。 単純にトリックや謎解きを楽しむのが好きな方には、本格派のミステリをおすすめします。 ミステリ小説の面白さの一つは文章でしか味わえないトリックがあること。 たまに映画やアニメで「映像化不可能と言われた」という作品いたことがありませんか?これは、

          『迷路館の殺人』(綾辻行人)にみた小説における表現の可能性

          あなたのすぐ隣で、起きているかもしれない『となり町戦争』(三崎亜記)

          HAKOMACHI 一日一冊 12/31冊目タイトルで気になる本シリーズ、小説。 装丁から読書は始まっている。 読書好きにとって、装丁は大事なファクターの一つです。 読む、インプットの源泉である上に、 本は上質なインテリアであり、知的なファッションアイテムであり、 その見た目や手触りも大きな大きな意味を持っています。 特に小学生のころは、中身に対する知識も乏しいですし、おすすめ の情報に触れる機会も少ない。 そんな時に心が揺さぶられる装丁は、自分が無意識に選んでしまうセ

          あなたのすぐ隣で、起きているかもしれない『となり町戦争』(三崎亜記)

          人の世は『藪の中』(芥川龍之介)

          HAKOMACHI 一日一冊 11/31冊目 好きな古典作家といえば? 故きを温ねて、新しきを知る 僕が高校生の時です。 英語の時間、その先生は音楽が好きな方で、ご自身も音楽活動をされていました。 定期的にある小テスト、そこにある文章は有名アーティストの歌詞や曲名から引用していて、僕はそれを毎回密かに楽しみにしていました。 ある時、僕が好きなロックバンドの曲名が例文に使われたことがありました。 答え合わせの時に、先生はその例文の時にクラスに問いかけます。 「L'Arc〜e

          人の世は『藪の中』(芥川龍之介)

          「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」(山田真哉)になりたい人生

          HAKOMACHI 一日一冊 10/31冊目あなたには、タイトルを見ただけでついつい買ってしまうそんな本ありますか? きっかけは、とある番組 日曜日の朝、10時すぎにやっていた本を紹介する番組。 僕はこの番組のおかげでたくさんの素敵な本に出会えました。 今考えて、感謝を伝えたいとすれば、この番組に毎週触れていた事かもしれません。この時間がなければ、こんなにも読書の幅が広がることはなかったな、そう思うのです。 この本を読んだその時の感想は、 公認会計士ってかっこいい、なっ

          「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」(山田真哉)になりたい人生