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本に癒やしを求める

毎日毎日、大雨だったり蒸し暑かったりで、過ごしにくい日が続いていますね。かく言う私も、仕事がなかなか忙しくて、ストレス溜まってるなぁ〜〜という感じがします。

仕事があまりにも終わらなくて内心泣きそうなのに、他人の分の仕事まで引き受けてしまうのなんでだろ〜?

まぁ、そんなときもあるよね。と、いうことで疲れた心を癒やすべく、今週は心が温まるような本を3冊読みました。

まず1冊目がこちら


『マカン・マラン』古内一絵

ドラァグクイーンのシャールさんが営む、夜だけ開店する飲食店。めちゃくちゃ行きたい。シャールさんは栄養学などの知識も豊富で、その人に合った料理やお茶を出してくれるのです。素晴らしすぎる。

シャールさんの人柄が完璧すぎて…このシリーズ、あと3作出てるようなのですが、とても欲しい…読みたい…。でも文庫化してないみたいなので、中古で買ってもそこそこのお値段で…悩み中です。でもいつか絶対買う。

「どんなに色々なものが足りなくたって、誰もが自分の人生の女王様よ」
というセリフにはとても励まされました。

お次はこちら。


『うつくしが丘の不幸の家』
町田そのこ

町田そのこさんの作品は、『52ヘルツのクジラたち』や『ぎょらん』、『宙ごはん』などいろいろ読んでますが、どれも外れがないですね。今回の『うつくしが丘の不幸の家』も、タイトルだけ見ると「え?ホラー?」って感じですけど、そんなことはなく、希望を持てるような心温まる物語でした。

赤の他人から見た場合と、当の本人から見た場合とでは、まったく物事が違って見えることがありますよね。特に他人の噂なんて、面白おかしく盛って話したりすることがありますから、あてにならないものです。「不幸の家」も「一家離散した」だとか悪意のある噂が流れてはいましたが、実際そこに住んでいた人たちは希望を持ってその家を出て行ったのでした。

その人の事情も詳しくは知らないのに、適当に噂したりするのはやめよう…と反省しました。(別に今までもそんなに噂好きだったってわけではないけど)

そして最後がこちら


『生きるぼくら』原田マハ

原田マハさんは美術系の小説で有名な方ですが、実は『奇跡の人』しか読んだことはありません。今回の『生きるぼくら』も美術とは基本的には関係のないお話です。少しだけある絵画が登場しますが。

母子家庭でひきこもりの青年が、母に出ていかれたのを機に、祖母のいる田舎へ向かい、そこで米づくりや清掃の仕事を得て社会復帰するストーリー。

過去のいじめ描写とか、ひきこもりや認知症など、ともすれば暗くなりがちなテーマを、ユーモアを交えて重くなりすぎないように描かれているので、とても読みやすかったです。

まぁ現実はこんなに上手くはいかないよな…という感もなくはないのですが、そのちょっとした違和感を補って余りあるほど感動的な物語になっています。

生きるのって、自然や人との関わり合いなんだなぁ〜って思いました。(語彙力が無さすぎる)


このように、ここしばらくは日本人作家さんの小説ばかり読んでいますが、やっぱりほっこり感動系小説は日本人作家さんの本がいいなぁ〜〜という気がします。

同じ日本人だからこそ感情の機微が伝わるのかもしれませんね。(もちろん海外の作家さんがダメということでは決してありません)

ストレスフルな毎日ですが…、読書にのめり込むことでなんとか乗り切ろう。


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