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読書するなら成長したい私

最近の天気予報は雨ばかりで、すっかり気が滅入ってしまっている、私です。

あまりにもテンションが上がらないので、何か気分転換できるものは無いかとゾンビのようにショッピングモールの中を徘徊し、なぜか「これだ!」と手に取ったのは、ランドリンのファブリックミストでした。(ちょっといいファブリーズ的なやつ。600円くらい。)

いいにおい。

昔からタオルケットフェチな私は、いつも使用しているタオルケットにそのミストを振りかけ、いつもと違うフローラルな香りを嗅いではニヤニヤしています。変態ではありません。

しばらく雨が続きそうなので、自分のご機嫌取りに忙しくなりそうです。

そんななか、読み終えた本を2冊ご紹介。
まずはこちら。


『三体Ⅲ 死神永生(下)』劉慈欣

ようやく読み終えました、三体。中国の文化大革命の時代から、まさかこんなに壮大なスケールの話になるなんて思ってもみませんでした。

物語の内容的にもとても面白かったなぁと思うのですが、それ以上に、作者の劉慈欣氏の圧倒的な知識量と発想力に度肝を抜かれました。凄すぎる……。私はゴリゴリの文系育ちなので、理系の話についていくのに必死でしたが、そんなに読み手側に知識が無くても雰囲気だけで読み進めることも可能な範囲かなと思います。でも、知識があればより面白かったんだろうなぁ〜〜と思うと、少し悔しい。100%楽しみたかった。

スケールが壮大すぎて、私が内容について語れることはなにもないと思っているのですが、ただひとつ、人類は謙虚でなくてはならないなと思いました。(小学生みたいな感想ですみません。)

劉慈欣氏の作品は、他に短編集の『円』を積読しているので、近いうちに読みたいなと思います。あとは同じ中国のSF作家としてケン・リュウ氏の短編集も2冊積読しているので、それも読みたくなってきました。(積読が豊富すぎる) 

そして読んだ本、もう1冊がこちら。


『わたしに会いたい』西加奈子

西加奈子さんの有名な作品として、西加奈子さん御本人の乳がん体験記である『くもをさがす』を読んだことがあります。その中にある、「私は私で、最高だ」という言葉にはかなり励まされたのですが、こちらの『わたしに会いたい』もそれに通ずる、ありのままの自分自身を肯定してくれるような短編集でした。

どの話も好きだったのですが、私は特に『あらわ』に惹かれました。乳がんになって、Gカップの乳房を全摘出するグラビアアイドルの話です。「若い女性はこうあるべき」とか「美しさとはこういうもの」みたいな決めつけって、世の中にはいろいろなところに溢れているし、自分だって無意識に決めつけていることもあるんだよなぁ、それってどうなんだろう……と考えさせられました。

個人的な愚痴になってしまうのですが、私の職場には下品な噂話や他人の容姿体型の批評をするのが好きな60代女性がいます。その方に読ませたい。強制的に。そうしたら、自分の言動がいかに愚かであるのかに気づくと思う。……いや、自分のことは棚に上げる人だったのを忘れていました。気づくことは一生無理ですね。

失礼。毒を吐いてしまいました。不快な思いをした方がいらっしゃいましたら、申し訳ない。

他人の思想を変えることは無理でも、自分の考え方を変えることは不可能ではないので、せめて私はよりたくさん本を読んで、豊かな思考力を養っていきたいですね。

自己研鑽、頑張ります。
ついでに積読の消化もね。

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