たこ天2024 #9 Day Dream Tripper 村長より第四信
たこ天村を閉じた翌朝は、年々歳々同じ感覚に驚かされる。
自分の身体と心がシャキッとしている。自分の筋肉を覆う皮膚がピリッとして、これが俺だ、と「己独り」を自覚させてくれる。
閉村式を終わって山を降りる頃から、寂しいというか、何と言っていいか、奇妙なボーッとした感覚にならなかったかい。
寒海も、「あれ、もう終わったかい」という気分で、そこはいつもの仕事が終わった感覚のまま、しかしいつもより早くに家に着いて、いつものような生活ルーティンに戻った。いつものように飯食って、