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李姉妹を一緒に見ようよ①【書下ろし】

中国界隈で人気のYouTuber『李姉妹ch』をご存知でしょうか。
(敬称略で失礼します。)

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(画像は@HSK_Japan様よりお借りしました)


お姉さんの“ゆんちゃん”と妹さんの“しーちゃん“による軽妙な三重弁での会話形式で、語学や文化紹介を軸に活動されています。

次第に男性向けへシフトする女性YouTuberが多い中で、コンテンツで勝負されている点に好感を持っています。また、おふたりの生い立ちの違いにより、様々な切り口を持っていることも魅力の一つと言えるでしょう。
HSK(中国語版TOEICのようなもの)のチラシに抜擢され、ますます知名度を高めています。

今日は李姉妹のこちらの動画と私の経験を織り交ぜながら、中国の高校についてご紹介します。中国人留学生がしばしば「故郷が半年ごとに違う町みたいになっている」と言いますが、それと同じく時期や地域によって状況は全く違うと思いますのでご容赦ください。

~前半~
 ・学生寮
 ・学校敷地
 ・授業について


【学生寮について】

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・動画内では4人部屋とのことでしたが、活動先ではMAX6-8人収容だったと思います(使用不可のベッドも含む)。二段ベッドは動画内と同じです。以前は各部屋に学習机が設置されていましたが、スペースの関係上撤去されたと聞きました。勉強はベッドでするのかな?
・部屋のレイアウトは大きい洗面台がひとつと、シャワー&トイレブースが2つ。設備自体は大体同じです。靴下や靴など軽い洗濯物は洗面台で済ませているようでした。窓際にカラフルなシャンプー類や洗った靴下が並ぶ様は、日本の高校の部室と同じで微笑ましいです。見る限りですが、プライベートスペースはベッド周りだけのようで、キッチリ畳まれた布団の横にアニメのポスターが貼ってあったのを覚えています。「暗記系のプリント類を貼るのはどうか」と提案してみたところ、それは禁止事項だと同僚に教えてもらいました。
・私物に関しては厳しいルールが有りますが、縫いぐるみには寛容だそうでなんだかホロリときました。縫いぐるみ好きの源流を見た気がしました。
・学生寮需要があるからなのか、ひとり用の安価な家電が充実していて助かりました。
(尚、男子寮に関しては、ちょっとここでは言えないことも多いです‥‥‥。)

【学校の敷地について】

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ゆんちゃんはマンモス校のようでしたが、私の活動先は3,000人規模の高校なので事情が少し違いますね。
学年ごとに6、7階建ての校舎がひとつ割り当てられていました。校庭にはバスケットボールと卓球台、バドミントンコート、人工芝のサッカーコート、陸上トラックがあり、その周りに雑木林や事務施設、食堂、講堂、美容室などが点在しています。

【授業について】

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ゆんちゃん:1日13時間(土日休み)6時起床→10時消灯
活動先  :朝自習  
      1時間目     7:50   -     8:35
            朝食・昼食(昼休み)
      8時間目 16:45  - 17:30
            夕食
      夜自習     ‐ 22:30(※23:00説もある)
            消灯
    ※休日は日曜午後
    ※学生寮の生徒は、外出は原則日曜午後のみ

・体育は学習を妨げるためあまり力を入れていないようで、体育委員が主体となってストレッチやマラソンをしたり、のんびりやっていました。以前はほとんど体を動かす時間がなく、学生のストレスが溜まり過ぎてしまったため一時期より授業数を増やしているようです。

・音楽や美術の時間はなく、書道の時間はあるようでした。ここはゆんちゃんとはちょっと違いますね。驚いたのは、昼寝の時間がたっぷりあることです。昼寝の時間に騒いではいけません。私は騒ぎかけて生徒に注意されました。
※夜自習の時間の使い方は、教員として参考になりました。いきなり行って授業してもいいんだね!

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動画の中で「勉強についていけなかった」という話がありますが、中学校の学習範囲が違うので、ここは本当に苦労されたのではないかと思います。あまり詳しくありませんが、数学の進度は結構違うみたいです。

動画内では、「高校時代暗黒期の人多め」と紹介されていますが、いかがでしょう。後半へ続きます。

※私の語学力不足によるリサーチ不足により、実際とは異なる点があるやもしれません。先に謝っておきます。

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