いつかは、では出来ない仕事

ここ一年ほぼ毎日占い師志望の方のためのレッスンをしています。
最初からガチの占い師希望の方や現役の方もいますが、ほとんどが【いつかは仕事に出来たら】という事を言われます。
いつか。いつかっていつなんでしょう。
そして具体的な事が見えない人が多いのです。

『タロットを使って悩み事を解決する力になりたい』
『人を助けたい』
『人の心に寄り添いたい』
など動機は様々なのですが、一体そこからどうするのかが見えないのです。
占い師も商売です。自営業です。副業でもお金をいただく以上、プロの商売です。(副業だからレベルが低い、おこづかい稼ぎくらいになれば、と考えて始めても相手はそう思っていません)

商売の基本

◆いつまでに

◆どこで

◆どんな形で

◆サービスの提供(ここでは占いなど)をするか

◆どんなターゲット層に向けて

◆どんな事をしたいか


最低限、このラインは組み上がっているでしょうか?
特にターゲット層(来て欲しいお客様、ユーザー層)を意識していないまま仕事を始めるとほとんどが挫折する事となります。
それ程『自分が来て欲しいと思っている顧客像』と『自分が提供できるサービス』があやふやなまま、占いの勉強をしても効果がありません。

カウンセリングにタロットを使いたい方も多く見られますが、ここも注意が必要です。カウンセリングと占いは全く異なります。
カウンセリングがメインの人が純粋に占いとしてのタロットのレッスンをしていくと「何かが違う」と言う事になり、全く的外れのレッスンを受け続ける事になります。

例を挙げます。
カウンセリング+タロットの場合、特定の悩み事に対して占うというよりもその人の抱える『心』の問題にフォーカスする事が多いです。
潜在意識を読み、今相談者様に何が必要な事か、どう行動したらいいのかなどをカウンセリング(傾聴)しながら一緒に考えていくスタイルを取る事が多く見受けられます。

※ここで言うカウンセリングは臨床の場面で用いられるカウンセリングと意味は異なります。カウンセラーの資格などがあるわけではなく、あくまで話を聞きながらアドバイスなどもしていく為、臨床の場面で用いられるカウンセリングとは大きく異なる事をご理解下さい。
臨床の場面で使われるカウンセリングはアドバイスなどは一切行いません。

こうした特定の悩みがない、けれど何かスッキリしない、モヤモヤや不調を抱えている人に「恋愛相談の相手の気持ちを知る為のタロット」などをレッスンしてもほとんど意味がないのが分るでしょうか。
占いのアプローチが異なるのです。
しかし一般的なタロット占いなどのレッスンはこうした『具体的な悩み事を解決』する為のタロットを教えていく事になります。
占う的(占的と言います)がはっきりしているものを占う占い師と、心の声に耳を傾けて相談者様の話を聞くカウンセリング+タロットや占い、などでは意味が全く異なるのです。

これから『占い』と呼ばれるものを使って何かをしたいと言う方は、この目的と着地点をしっかり決めてください。その上でどんな事を学ぶか、何をすべきかを考えましょう。


今はネットを使えば多くの情報を見つける事が出来ます。それらを使えばお金も使わず、出来るだけ初期費用を抑えてデビューする事も可能です。
ただし、そこは全て自己責任の世界。調べた情報の精査に始まり、自分に本当に合っているのか、方向性は間違えていないかを考えて行動するのも全て自分です。

個人的には『開業』という(副業でも)山を乗り越えるのには、正しいガイドが必要だと考えています。あなたがやりたい、目標に向かうまでの正しいガイド選び。しっかり考えたいものですね。



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