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「反戦と防衛の狭間 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤138章

繰り返し強調するが、反戦論者である。が、他方、適切な防衛力失くして、経済力を背景にした外交だけでは、いずれ呑み込まれてしまう不安定な現代社会の実情も理解している。問題はこの適切な防衛力の在り方であろう。事実、敗戦後に反共産のシンボルとして無償に近い強力な支援を続けていた米国の庇護の下で、我が国は軍事力を最低限保有するだけで、経済発展に専念できた。しかし、一方、平和ボケと揶揄される、あるいは、四方を海で守られているお国柄か、時代の変化に合わせた防衛力の見直しを怠ってきた。故に、昨今の急激な軍事力を持つようになった近隣諸国との軋轢は、その甘さを再認識する好機でもあるのだ。「日米ガイドライン-自主防衛と対米依存のジレンマ (中公選書 148)」:北井邦亮氏を読んでいる。

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