見出し画像

「もう祈りは必要ない?」毎日ショートエッセー:古い羅針盤124章

以前、中東地区に赴任した事から、普通の?日本人に比べたら、イスラム教に詳しい。否、イスラム教と共に暮らしていた人々とその社会と共に、暮らした2年半は、私にとっても貴重な異文化、異境との出会いでもあった。その中で一番の差異は、豚肉禁止とアルコール禁止。どちらも、リスクを抱える故に避けるべしとの教えに従ったものだ。又、豚肉だけではなく、食肉する上で必要な前処理にハラルという祈りを捧げる工程も重要だ。キリスト教でも食卓に居並び、食事の前に神に祈りを捧げるが、あれに近い。要は命あるものの命を奪い、それを自らの生きる力にするのだから、聊か自分勝手な儀式でもある。尤も、昨今は遺伝子工学の画期的発展とSDGsを含めた世界規模の課題に若者を中心に積極的に取り組むムードがある。「クリーンミート」:ポール・シャピロ氏を読んでいる。

ここから先は

757字
この記事のみ ¥ 100

最後までお読み頂きありがとうございました。よろしければ、サポートお願いします。文献購読&調査等に活用致します。