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「国境というナンセンス」毎日ショートエッセー:古い羅針盤136章

世の中では、紛争や戦争が絶えない。その原因の多くは境である。ここから先は俺のもの、否、私のもの、そんな会話が其処にはある。特に、土地の境は死活問題だ。肥沃な土地を持てれば豊かな生活が保障される。原油貯蔵が豊富なら、これまた豊かな経済が保障される。土地は広ければ広い程、多くの人が住める。だからこそ、争いの元になる。四方を海で囲まれた我が国は、この争いに疎い。唯一あるとすれば、海域の線引きだろう。海域まで含めたら世界屈指の広大な領地を持つ事を知る日本人は、意外に少ない。隣国が盛んに漁船を騙る軍艦を海域に侵入してきているのも、唯一の争いごとである。「国境と人類: 文明誕生以来の難問」:ジェイムズ・クロフォード、 東郷えりか訳を読んでいる。

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