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インタビューは、ちょっと考え方を変えるだけでうまくなる

インタビューがうまくいかないなあ……と悩んでいる方、いませんか?

インタビューがうまくいかない人には、共通の欠点があります。
それは、自分からの視点だけで、相手への「質問」を進めていること。
たとえば一問一答形式の街頭アンケートのように、訊きたいことを訊いているだけの状態です。
もしかして、最初の質問をした後、答えを聞きながら、頭の中ではすでに次の質問のことを考えていたりしませんか?
それだと、相手は「この人、話を聴いてくれているのかな?」と不安になってしまいます。

インタビューが上手に〝見える〟人は、自分と相手を俯瞰する視点で、「会話」しています。
ただ、視点に自分が入っているので、ついつい会話を盛り上げようとして自分の話までしてしまいがちです(これでも十分、原稿は書けるとは思います)。

インタビューで相手の心を開いて本音を引き出せる人は、相手からの視点で自分を見ながら、「取材」をしています。
自分の話を最低限に控え、知りたいことを訊いたら、相手の話を傾聴することに徹します。
相手は「ちゃんと話を聴いてくれている」と安心するので、信頼関係が生まれ、深堀りできる可能性が高まります。

やはり、目指したいのは、本音を引き出せるインタビューですよね。
考え方を変えて、「訊いて、聴く」の意識でインタビューに臨むだけで、かなり結果は変わると思います。

ここで問題なのは、「どうすれば相手の視点で自分を見ることができるのか」ということですよね?

心理学的な知識やテクニックはさておき、とても簡単な方法があります。

インタビューの練習中。手前右の人が、インタビュアーを動画で撮影している


上の画像に注目してください。
左がインタビュアー(聞き手)、右が取材相手ですが、手前の右にいるもう一人がスマホで撮影しているのがおわかりいただけますか?

そのカメラが向いているのは、聞き手です。
インタビューそのものではなく、聞き手がどんなふうにインタビューしているかを録画しています。
つまり、「相手からの視点で自分を見る」に近い動画を撮っているのです。

聞き手はどんな表情をしているか?
目線は、ちゃんと相手を見ているか? メモを取ることに集中して、手元だけを見ていないか?
どれくらいの頻度で、相づちを打っているか?
……などをチェックして、フィードバックするのが目的です。やってみると、気がつく点がいっぱいあるはずです。

野球選手が自分のピッチングフォームやバッティングフォームを動画で撮影して、技術の向上に生かしているのと同じですね。

ICレコーダなどで録音して、文字起こしするときにインタビューを聞き返すと思います。
それだけでも質問の内容や〝間〟、インタビューの雰囲気などはつかめますが、上記の点はやはり動画でないと、振り返ることができません。

ぜひ、インタビュー中の自分を録画してみてください。意外にやったことのある人は少ないのですが、おススメの〝練習方法〟です。
「相手の視点からの自分」に気づく――。たったそれだけでも、インタビューの質が確実にレベルアップすると思います。



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