詩 『カナダの冬』 (二十代前半の作品)
作:悠冴紀
深まっていく大空に
カナダの様子を重ね見る
ナイアガラ・オン・ザ・レイクの
白い小さな教会
ボウ川の水面
牧草地を流れる風
一人旅に出かけたい
カナダの冬は どんなだろう
バンフの町に積もる雪
ロブソン通りに灯る明かり
コートの襟を立て 行き交う人々
親友たちと一緒に 眺めたい
暖かくなっていく地球上
底冷えの冬を忘れない国
凍りついても構わない
あそこでなら
眠りたい
あの国で
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※1999年(当時22歳)のときの作品