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火の瞑想

こんにちは。気功師の佐伯です。

火のイメージ、火の記憶を用いた、簡単な瞑想法を解説します。

「明るさ」を、快い感覚や安心感に結び付ける練習としてお使いください。


さて、僕らは今感じている体感に比べて、「差」を感じたときに体感を覚えます。

簡単な例なら、何も口にしていない状態から食べた甘いもの。

そして、甘いものを食べたあとのしょっぱいもの。

基準点となる状態から大きく異なる体感を得ると、鮮明に記憶に残ります。


火の明るさと安心感も体感の差を利用して覚えましょう。


「今、自分は暗闇の中にいる」と想像してみてください。

周囲に何があるのか手探りでしかわからない…

何者かが潜んでいたとしても目視できない…

少しでも周囲で小さな物音があればそちらが気になって仕方がない…

ほんの少しで構いません。

ちょっとした怖さを味わってみましょう。


そして、そのまま続けて自分の記憶を辿ります。

マッチを擦って火を起こした経験はありませんか?

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ライターでも大丈夫です。


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お墓参りで線香に火をつけたり、ろうそくに火を灯したり…

ろうそくなら誕生日にも出番がありそうですよね。

小さな火で良いので、体験記憶を探してみてください。


さて、いかがでしょうか。

先ほどまでは暗闇の話をしていたはずなんですが…

火の記憶を探し始めた途端に、暗闇の怖さが薄れませんでしたか?

臨場感の変化に気付けたでしょうか…


次は火の強さを上げていきましょう。

より大きな、より明るい、火のイメージへと育てていきましょう。


例えば、松明とか焚火を思い浮かべられますか?

マッチやライターの火を思い出せたなら、松明や焚火は映画やテレビで見たものを参考にしたイメージでもOKです。

暗闇の中で松明か焚火の明かりに照らされていると考えてみましょう。


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真っ暗闇の中にめらめらと燃え、動き続ける炎を、静止画ではなく動画で眺めてみましょう。

または、明るいもの、熱いものが自分の近くに存在している感覚を強めていきましょう。


「頭が疲れた」と感じたらいったん止めてください。

マッチやライターサイズの火を自在に思い出せるなら、あとの操作はおのずとできるようになります。

もし、火の記憶をどうしても思い出せない場合は、100円ショップにいってキャンドルを買ってきましょう。

ろうそくの火を直接ながめて覚えることも、良い変性意識生成の練習になります。


部屋の片づけ、消火用の水を確保しておくのも忘れずに。

寝落ちが心配になる人はやらない方が良いでしょう。

あとは暗い部屋の中でろうそくの火を見つめるだけ。

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このとき、火を凝視しないように気を付けてください。

そして全身の力を少しずつ抜いていってリラックスを深めます。

10分ぐらいゆったりと過ごしつつ行えば、記憶に残るでしょう。

そうしたら、次は先ほどまで見ていた火の様子を、動画を再生する感覚で目を閉じて再現してみましょう。


慣れてきたら、火を大きくする練習へと移れます。

これは自分の思考空間、自分の情報空間への集中度合いを上げるためにも、こなしておいて欲しいプログラムです。

暗い場所で火を見たらどんな心境になるか。

ぜひ、火の記憶を扱う前後の自分の心境の差を測ってみてくださいね。



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