朝倉冴希

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朝倉冴希

徒然なるままに・・・。人生ゆるりと楽しみたい!!  歌人・朝倉冴希の風花DIARY~花と短歌のblog~ https://dasaan.xsrv.jp/

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    読書や映画などの感想を備忘録を兼ねてUPしていきます。※ネタバレあり。 月1で更新するつもりでいます。

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    朝倉冴希の作品集です。

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最近の記事

エンタメ日記(2024/08)

読書日記 ※ネタバレあり 小迎裕美子著「新編本日もいとをかし!!枕草子」 清少納言という人物の魅力と彼女の代表作『枕草子』を現代的な視点から楽しめるように再構成した作品である。平安時代の宮廷生活や、彼女がどのように物事に心を動かされていたのかが、漫画やイラストを通じて視覚的にわかりやすく描かれており、読む者に親しみを持たせる工夫が随所に見られる。 清少納言といえば、彼女が最も敬愛していた中宮・定子との絆はよく知られているところであり、二人の関係性が彼女の執筆にどのような影

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    • エンタメ日記(2024/07)

      読書日記 ※ネタバレあり 押井守 野田真外著「押井守監督が語る映画で学ぶ現代史」 映画を通して時代や社会を読み解く視点が詰まった一冊である。押井監督の「映画は時代のタイムカプセルであり、不安の記憶装置である」という持論を中心に、映画が社会に与える影響や、日本映画と海外映画の違い、そして現在の映画業界の状況などが幅広く議論されている。 特に、映画が持つ社会的機能について、押井監督は「考えたくないものを考えさせる力」があると主張している。この考え方を象徴する作品を例に挙げな

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      • エンタメ日記(2024/06)

        読書日記 ※ネタバレあり 枡野俊明著「美しい時間をつくる「所作」の智慧」 所作とは、動作や振る舞い、行動の一つひとつに込められた美意識のことである。所作の美しさが心の豊かさや生活の質に直結すると説かれている。 「変わっていくものは拠り所にならない。必ず巡ってくる四季など永遠不変なもの、変わることのない大宇宙の「真理」。そうした真理に気づき、心の拠り所にすることが大事」 所作というのは永遠不変なもののひとつであり、所作にはその人となりの真理があらわれている。耳が痛い言葉だけ

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        • 学校健診での医師の行動について

          最近、学校健診において二次性徴を確認するための陰毛所見を行った医師の行動が世間を騒がせています。この行動について、様々な意見が飛び交っていますが、私自身の経験から感じることを述べたいと思います。 私はターナー症候群という病気を持っており、幼児期からずっと病院に通っていました。そのため、医師の行った所見はごく普通の検査の一部でしたし、その意図も理解していたため、特に疑問を持つこともありませんでした。何より、私を診てくださった先生のことを信頼していたので、「こういうものなのだ」

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        エンタメ日記(2024/08)

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        記事

          エンタメ日記(2024/05)

          読書日記 ※ネタバレあり 外山滋比古著「文章力かくチカラ」 表現を重複させずに変化をつける、センテンスの長さに気を付けるといった、文章を書く上で心掛けるべきことが書かれていて参考になった。形容詞や副詞を乱用しない、そのお手本となるのはおとぎ話というのは目からうろこだった。

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          エンタメ日記(2024/05)

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          エンタメ日記(2024/04)

          読書日記 ※ネタバレあり 高野昭人監修「おいしく食べる山菜・野草」 身近で知っている山菜からスイカズラとかバイカモ、ほたるぶくろなど、食用になるんだとビックリしたものまであった。それぞれに採取の仕方や下ごしらえ、食べ方、薬効などが書いてあり勉強になる。食べられる山菜は350~360種、そのうちの200種類は救荒植物。残りのうち、誰もがおいしいと求めるのは80~100種、通常出回っているのは40~50種類ということらしい。さらによく知られているものとなると20種類ほどに減る

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          エンタメ日記(2024/04)

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          エンタメ日記(2024/03)

          読書日記 ※ネタバレあり 赤瀬川原平著「大和魂」 日常に潜んでいる「大和魂」を探るというのがテーマ。赤瀬川氏ならではの観察眼にかかると、そこらじゅうに潜んでいるものだなと発見があって面白い。微細な心情の表現が実に巧みで、特にボロボロになっても限界まで履き続けたモモヒキの話は読んでいて楽しかった。気取らず取り繕わず真っすぐで、自分もこんな風に文章が書きたい。 平時だからと粉滓(ふすま)のように人々がばらばらな場合でも、小麦粉的なつなぎがないわけではなく、スポーツの祭典などがあれ

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          エンタメ日記(2024/03)

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          エンタメ日記(2024/02)

          読書日記  ※ネタバレあり 丸谷才一著「思考のレッスン」 ホームグラウンドを持つ、謎を育てる、比較と分析、仮説 を立てる(立てた仮説には名前を付ける)、文章は頭の中で完成させる(センテンス途中で休むな)、書き出しの重要性、言うべきことを持って書くなど、参考になる部分がいっぱいあった。歌舞伎が宗教歌劇を元にしたものだという説もなるほどと思ったし、宮廷詩の後鳥羽院と純粋詩の藤原定家の話も興味深かった。

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          エンタメ日記(2024/02)

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          【連作短歌】端数だらけの夜を乗り切れ

          いくつかの見知らぬ顔に囲まれて怯むなという声がしている パラフィン紙並みの薄さで一礼しもっともらしく振る舞う現場 誰にでも絶対的な良識があるわけじゃない林檎を持てば 偽りの笑顔の裏で突きつける手垢まみれのイエローカード この手より缶コーヒーが握られて君と佇む自販機の前 多数派になれないままに音だけがかすかに響く打ち上げ花火 多機能な優等生であることに特化するほど脆いデジタル またしても口先だけの暇人が耳をそばだて踏み込んでくる 部外者が気にする素振りみせながら知りもしないでし

          【連作短歌】端数だらけの夜を乗り切れ

          【連作短歌】引力

          結成の記念ライブを祝うべく始まっているカウントダウン 寝て起きて東京だから他にもうすることはなく深夜バスでは 立体の駐車場から抜け出ればネオンが光る渋谷 夜明け前 眠らずにたむろしている若者がそこいらにいてここは都会だ 本領を発揮するには早すぎるスクランブルの波は穏やか 日中はこんなものではない「静」の渋谷を闊歩するナビ通り ポイ捨てが目につきそこは少しだけやさぐれている渋谷の街は 君もまたあの中にいたことのあるビッグビジョンの近く会えるね 幸せにしたいされたい同士らが集まる

          【連作短歌】引力

          一口日記 vol.17

          2022/02/18 薔薇の種類は数多あるけど、その中から蜂蜜を採取できるのはダマスクローズのみ。そんな希少な蜂蜜はやっぱり芳醇な薔薇の香りがするらしい。前々から興味をそそられていたのだけど、ついにお試しで注文してみた。 本当はすぐにでも味わいたいところだけど、せっかくなら薔薇の季節まで待ってローズティーに垂らしてみようか。薔薇の蜂蜜がたっぷりかかったパンケーキを添えて。また注文すればいい話なんだけど、敢えてその時まで楽しみを封じ込めておくのもアリかもしれない。 桜の季

          一口日記 vol.17

          一口日記 vol.16

          2021/12/05 これは、東田直樹著「自閉症の僕が跳びはねる理由」を読んだとき、読書日記として私が書いたものだ。※全文はこちら 自閉症の忠さんと、占い師をしながら息子を支える母親の珠子さん。先日「梅切らぬバカ」を観てきたのだが、自閉症の忠さんの場合はどうなのだろうと考えながら観ていた。融通のきかない忠さんの慣習にも、きっと忠さんなりのの理屈や理由、物事の捉え方があるはずだ。 木の剪定でいうところの切るべきか切らざるべきか。口で言うほど簡単なことではないけど、言動だけ

          一口日記 vol.16

          畑の野菜

          野菜を育てていると、収穫しそこねてた野菜が、畑の中で枯れていってしまうこともある。 実や花や茎や根が食べられるかどうかだけで、植物の一種であることに違いない。例えば、緑のゴーヤが黄色くなって、やがてその実が爆ぜて赤い種をこぼしながら枯れてゆく。例えば、薹が立ったアブラナ科のキャベツやらが菜の花を咲かせて、やがて種をつけて枯れてゆく。 これが本来あるべき姿であり、彼らにしてみれば人間様においしく食べられるより、植物としての一生涯をきちんと全うできたほうが幸せなのかもしれない

          レバーの赤ワイン煮

          千切りしたたっぷりの生姜と共に、赤ワインでレバーを煮込む「レバーの赤ワイン煮」 レバーを買ってきた母がたまに作るレシピなのだけど、レバーが苦手な私はまず作らないし好んでは食べない。けれど、赤ワインで煮込まれた生姜は絶品でついつい箸が進んでしまう。 それならばと、生姜だけを赤ワインで煮てみようかと思ったことがあったけどやめた。赤ワインと生姜の相性が良くても、レバーのコクとまろみが加わらないと、きっとあの味にはならないと思うから。 ところで、お酒はほとんど飲まなかったはずの

          レバーの赤ワイン煮

          一口日記 vol.15

          2020/11/07 西島秀俊&内野聖陽主演「きのう何食べた?」 リアルタイムでは観ていなかったのだけど、サブスクでたまたま観てすっかりハマってしまい、正月スペシャル2020と合わせて全話制覇。なんとその映画版が公開されたということで観に行ってきた。 弁護士のシロさんと美容師のケンジ。同居する同性カップルの物語が、食卓をからめてほのぼのした優しい世界観で描かれる。そのベースが崩れることがないのはわかっているから、泣き笑いしつつも終始穏やかでいられるのがいい。あと出てくる

          一口日記 vol.15

          シッカー

          「シッカー」という仏教用語には、学ぶとか鍛錬するなどの意味合いがあるそうだ。私にとって、心の在り方を正常に保ち続けるのはとても難しい。常に揺れ動いていて、余裕がないときは人に対してきちんと対応できなかったりすることもあり、そんなときは自己嫌悪に陥る。 心の乱れをうまくコントロール方法論はいくらでも見つかるけど、だからといって一朝一夕で身に着くというものではなく、仏教のいうところの「シッカー」が必要なのだろう。怒りや嫉妬、不安、悲しみといった負の感情を克服するのはそう簡単なこ