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リボルバーを読んで

原田マハさんの「リボルバー」を読みました。

若干のネタバレ感想ありです。


私が原田マハさんと出会ったのは高校生の時、当時お世話になった世界史の先生が冴島さんは絵画が好きだからきっと好きなはずと教えてくれたからです。

そんな原田さんの作品、で、ゴッホ。
読む以外の選択肢ある?とすぐ買いました。
安田くんが舞台をやっているのは知りませんでした…。これでも関ジャニのファンをやっていた時もある…のに…。

ゴッホについての知識は恥ずかしながらあまりありません…でもなんとなく彼の絵が好きで、いつか知る機会を得られれば、という感じでした。
ゴーギャンについても、そう。いや、ゴーギャンはほとんど知らなくて。
美術系の学生か? と聞かれそうですが…すみません…本当に…。

そんな感じで読み始めて。
読み終わった今、わんわん泣いています。
ゴッホもゴーギャンも切なすぎるよ…と思いながら読んでいました。
もちろん、フィクションの作品なので全てが本当ではない、ゴッホがゴーギャンともみ合って事故のような形で亡くなったというのもフィクションです。
でも、もしかしたら、そうなのかもしれない、とか
結局、ゴッホもゴーギャンも不器用なだけでお互い思いあっていたのではないかとか、そうであってほしいとか。
ふたりの心のうちは当事者じゃない私たちにはわからないけれどせめて幸せであった、と思っていてほしいと祈らずにはいられない作品でした。
それと、最後のリボルバーにひまわりの種が付着していたというシーンで涙腺が崩壊しました。
ひまわり見ただけで涙出てくるんですけど…(ええ…)

あと普通にゴッホに感情移入しすぎて…私はゴッホほどの苦しみはないにせよ精神的に病を抱えている身であるので、彼のことを考えると胸が締め付けられるような思いです。
画家のことを考えてこんな気持ちになったことない。もっともっと知りたいと思うようになりました。
もっと勉強したいと思います。
ゴッホ展にも行くつもり。でもこんな感じで行ったら泣いちゃうかも。

単純に、ゴッホが可哀想でゴーギャンは悪者、みたいな描き方ではなくやはり専門家である原田さんだからこその解釈、描き方を感じてとてもよかったです。
お互いの気持ちが描写されており、本当にそう思っていたらいい。と、何度も言っていますがそう感じました。

久しぶりに小説読んで大号泣した。
悲しくて辛いけど、どこか光を感じるような、そんな作品です。
傍から見るとふたりとも不幸せな人生だったかもしれないけど、本人にしかわからない幸福感とか、達成感とか、なにかあってほしい、と思います。

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