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月と姫の転生物語 第4話

1.転.三度目の朝

* * *

 目を覚ますと枕が濡れていた。

「……またか」

 親指で瞼を押さえ、涙を拭った。
 今日に限ったことではない。
 姫や絋介と決別して、自室に引きこもってから一週間、ここのところ毎日これだ。
 おかしな夢を見て、目を覚ますと泣いている。だが、どんなに考えても、夢の内容は思い出せない。

「おはようございます、先輩!」

 威勢の良い声と共に、押し戸の扉が壁にぶつかる。
 入口には日本人らしからぬ亜麻色髪の乙女が立っていた。

「おはよう、繭」
「朝食はどうします?」
「未だいい。部屋が片付いている、掃除をしてくれたのか?」
「先輩が寝ている間に。うるさかったです?」
「熟睡している俺がなかなか目を覚さないのは、君もよく知っているだろう」
「うふふっ」

 口元に手を当てて笑う繭。
 冗談のつもりだったが、眠っている俺に彼女は一体なにをしたのだろう?

「起きたなら服着ないと、風邪ひきますよ」

 上半身裸の俺の背中に、繭が薄いブランケットをかぶせる。

「今年は暖冬といっても、やはり寒いですからね」
「暖冬……桜は、もう咲いているだろうか?」
「桜? まだまだ先ですよ。お花見行きたいんですか?」
「……いや」

 花見に行くと約束を交わしていた。
 今となっては、すでに反故であろうが。

「そういえば昨晩、焼き菓子を作ってみたんです」

 手に持っていた包みを俺に差し出す。
 背後で大事そうに隠していた、『そういえば』ではないだろう。

「朝から胃がもたれそうなものを……」
「ちょっとだけ、ちょっと」

 そう言いながら、繭は自分の手でびりびりと包装紙を開ける。
 この女は上位に近い中流貴族の生まれだったはずだが、淑やかというものは学ばなかったのだろうか。

「はい、あーん」

 星の形をした小麦色の焼き菓子、クッキーを俺の口元に突き出す。拒むもの面倒で、顔を傾けてクッキーを頬張った。
 ザクリとした食感に、苦味が舌を這う。

「……これの原材料は何だ?」
「小麦粉とバター、砂糖です。ヘルシーに仕上げました」
「砂糖は入れないほうがよかったな」
「甘いの苦手でしたっけ?」
「食ってみるか?」

 クッキーを一つ摘んで差し出すと、繭は嬉しそうに俺の指に食らいついた。
 そう、指ごと。
 食いちぎられるかと思ったが下手に動くと本当にそうなりそうで、敢えてされるがままにしておいた。
 やがて口を離した繭が、顔をしかめる。

「……砂糖と塩、間違えてますね」
「君は日頃、料理をするのか?」
「いえ、初めてです」
「初めて? 材料を間違えたことを除けば、よく出来ているな」

 星形のクッキーを見つめる。
 綺麗な小麦色で、焦げた形跡はどこにもない。

「世間では塩スイーツとやらが流行っているらしいな」

 クッキーを口に含むと、驚いた繭が俺の腕を掴んだ。

「先輩、食べなくていいですよ。不味いでしょ?」
「捨てるのは忍びないであろう。バターの風味が強い故、食えぬという程ではない」
「砂糖……いえ、塩控えめにはしましたけど」

 幸い、クッキーは五枚しか入っていなかった。
 黙々とそれを食べきり、紙袋をくしゃりと丸める。

「旨いとは言い難いが、腹は膨れた」
「……ありがとうございます」

 照れたように下を向く繭を見て、なにかを勘違いしていることを察した俺は、丸めた紙袋を繭に突き返した。

「そのクッキーを作るための原材料にも金がかかっているだろう。それを無駄にはできない、だから食した、それだけだ」
「お金?」

 不意を突かれたように惚ける繭だったが、すぐに思い当たる節を見つけ、黙り込んだ。
 この少女は本当に、どこまで俺の個人情報を入手しているのか。

「君はなぜ、俺に執着するのか?」

 次に俺が発した言葉にはさすがに驚いたようだ。
 繭は目を丸くし、じっと俺を見つめる。

「君は見た目麗しく技量も良い。選ばれる立場じゃない、選ぶほうの人間だ」
「……選んだ相手に選ばれない場合はどうしたらいいですか?」
「別の男を探せ」
「無理です」

 ベッドの軋む音が響き、顔を近づけた繭の吐息が胸元に触れる。
 繭は瞬きを一つして、俺を見上げた。

「私、先輩に恋をするの四度目なんです」
「四度目?」
「一度目、帝様は私を見つめてくれていました、あの女が現れるまでは。彼女が月に帰って以降も貴方は空を見上げたままで……そして二度三度生まれ変わり、叶わぬ恋慕に苦しむ貴方に寄り添い。四度目、こうして再び見つめ合うことが出来ました」
「君は、何の話をしている?」
「一目惚れって言葉、知ってますか?」

 ふっと、麻上との記憶が蘇った。
 姫を巡って怪我をした彼の見舞いで訪れた病室、前世の因果がどうとか。

「叶わぬ恋を次の世に願い、何度でも、貴方を追って……」

 繭の腕が、俺の首に絡みつく。

「好きです、先輩。帝様、どうかもう一度、私を妻にしてください」

 耳元で囁く声、消えそうな腕にふわりと揺れる亜麻色の髪。呆気に取られていると、繭が顔を近づけてきた。
 触れる唇、その直前で、机上にあるパソコンのスピーカーが音を立てた。

「……来客ですね」

 繭は微笑み、俺から身体を離した。
 ようやく自由になった足で、パソコンのほうへ向かう。
 ピピピピと鳴り響く電子音を止め、モニターを眺めた。

『石門正面 学友のサヌキ様と仰っております』

 白文字で表示される文章の下に、文字が示す場所の映像。
 赤い顔をした絋介が、こちらを見上げていた。

「ご友人ですね。約束してたんですか?」
「いや……」

 なんのつもりだろうか。
 用があるなら携帯に連絡すれば良いものを。

「通してください、客室に向かいます」

 モニター横のボタンを押しながら言うと『承知致しました』と返答があり通話が切れた。

「あら? 会いに行くんですか?」

 不思議そうに首を傾げる繭の傍に転がっていたシャツを拾い、袖を通す。

「無碍に追い返すわけにいかないからな」
「優しいんですね、先輩」
「本当に優しい男は、この状況で君を一人にはしない」
「……正に、ですね」

 不貞腐れた表情の繭が足を組み、膝に頬杖をつく。

「しばらく戻らないと思うが、どうする?」
「もー、そこは待っててくれって言うところでしょ?」
「外泊続きで両親も心配しているだろう? そろそろ自宅へ戻ったらどうだ?」

 返事も聞かぬまま、俺は部屋を去った。
 この時ばかりは絋介に感謝した。危うく流されてしまうところだった。
 それはいけない、彼女を受け入れてはいけない。
 どうあってもきっと、俺が繭を愛することはない。

2.死な不の薬

 月詠の屋敷は広い。
 衣食住全てを賄える東城ほどではないが、一族とその家来二百人が共に暮らせる敷地と建物を有する。
 直系には自室の他に厠や風呂場、調理場や居間、客室など、庶民世帯がそれで暮らしているだけの設備を一人ずつ与えられている。
 俺が所有する客室は、石門から十分も歩けばたどり着く。十畳ほどの質素な部屋で、装飾といえば床の間の掛け軸と生花、障子や畳、様々な場所に施された月詠の家紋。
 障子を開けると、座布団の上で正座する絋介が顔を上げた。一枚板のテーブルを挟んで反対側の座布団に腰を下ろす。
 もちろん俺は正座などせず、胡座(あぐら)をかいて座る。

「なにか用か?」

 項垂れていた絋介がゆっくりと顔を上げる。
 手は膝の上、拳を握りしめたまま。

「急にごめん」
「あぁ、驚いた。君に俺の自宅を教えた覚えもないしな。なにより、事前の応諾もなしの訪問は、不躾にも値する」
「その言葉、東城様が言ってたのと同じだな」
「やつと一緒にするな」
「いくら口が悪くても、帝だと問題にならないんだな」
「喧嘩を売りにきたのか?」
「いや、それは違う」

 絋介はいそいそと、鞄の中から手のひらほどの大きさの巾着袋を取り出し、机上に置いた。

「不死の薬だと言う」

 言葉の意味が理解出来ず、呆気にとられてしまった。
 絋介が話を続ける。

「東城の人が来た時、お金と一緒に置いていったんだ。羽姫からの贈り物だと」
「姫からの?」

 巾着袋を手に取って紐解くと、中には薄桃色の粉が入っていた。

「東城は薬も作ってるんだってな」
「製薬くらいはやっているだろうが、死な不の薬は聞いたことがないな」
「あ、違う。不死というより、不老薬? これを飲めば老化が抑えられるって」
「……アンチエイジというやつか?」
「それっぽいことを言ってた気がする」
「薬にあらず、健康食品ではないか」

 まるで詐欺のような薬だなと思いながら、嘆息して巾着袋を机上に戻した。

「それ、帝のだから」
「不要だ」
「羽姫からだから。帝に渡すようにって」
「…………」

 仕方なしに、巾着袋を手元に引く。
 俺の手元をじっと見つめていた絋介が、顔を上げた。

「皿とかある? 中身見てほしいんだけど」
「は? 見ずとも、粉薬だと君が……」
「全部が粉薬とは限らないだろ?」

 意図を理解し、俺は巾着袋をひっくり返して机上にぶちまけた。

「あ、ちょっと、乱暴な……」
「どうせ効かぬ薬だ、東城のものだしな。粗末に扱っても構わぬ」

 ザラザラと落ちてくる粉の山、その中にポトリと四つ折の紙が混じっていた。
 顔を上げると、神妙な面持ちの絋介と目があった。
 目配せをし、親指程の長さの紙を拾い上げる。開くと中には文字が書かれていた。達筆だが可愛らしい、丸くて優しい筆跡。
 記されていた言葉に、俺は息が詰まった。
 呼吸の仕方も忘れて紙面を見つめていると、絋介の声が降ってきた。

「羽姫から、帝へ」

【今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひ出(い)でたる】

 文面を読むと同時に、姫の声が蘇った。
『帝様に、歌を届けます。』と、渡り廊下、階段の下、放課後の教室。
 約束を交わしたわけではないのに、姫との逢瀬を繰り返した。

「俺もしばらくしてから気付いたんだ。帝の巾着袋だけ大きい気がして。中を確認したら文が入ってて……勝手に開けてごめん」

 そんなことは構わない。
 気にしていないと、声が出なかった。
 じっと文を見つめる俺をよそに、絋介は続ける。

「天の羽衣ってあれかな、東城の屋敷で着てた十二単衣のことかな? 俺ら庶民の世にはない絢爛華麗な着物だったもんな」

 そうではない。
 いや、隠喩として用いた可能性もあるが、この歌は。

「姫……姫……」

 ポタ、と机上に一粒の露が落ちた。何事かと視線を落とすと、それは雨粒のようにボタボタと降り注ぎ始めた。
 涙を流していた。
 頬を伝う冷たい感触が、机に落ちる。

「なんだというのだ……なぜ今になって、こんな手紙を」
「羽姫は、帝のことが好きだったよ」

 絋介の言葉に、俺は目線だけ上げる。
 目元が濡れているが、羞恥を意識している余裕はなかった。

「帝と文を遣り取りするようになって、本当に楽しそうだった。羽姫はもともと気難しい子で親しい友人も出来なかったけど、帝と会って表情豊かになって、学校も楽しいと言っていた。帝に救われていたんだ」
「俺はなにもしていない。ただ、姫に会いたくて、彼女が詠んだ歌を見るのが楽しくて、一緒に過ごす時が嬉しくて……俺は俺自身の、幸せのために」
「うん。良いな、それ」
「良い? なにが……」
「帝の幸せは羽姫の喜びだ。羽姫と過ごす日々に帝が幸福を感じていたのなら、羽姫にとってこれ以上の事はない」
「……顕著な女性だな」
「帝……酷いこと言ってごめんな。庶民がどうとか、貴族がどうとか」
「そのような話はしたが。君が勝手に怒っただけで、酷いことを言われた覚えはない」
「そう、だっけ? いや、たぶん俺が悪かった。羽姫があんなになって、東城との格の違いを見せつけられて動揺してたんだ。本当にごめん」
「それを言うならば、俺も君に対して随分無礼だったところがある。すまない」
「いやいや、帝は悪くない……悪くないけど、確かに、偉そうなところはあるよな?」
「偉そうとは?」
「高慢知己というかなんというか」
「酷い言われ様だな」

 失笑すると、それにつられて絋介も笑った。

「帝、羽姫を連れ戻すって話だけど」

 その言葉に、俺は表情を消して絋介を見つめる。

「俺の言ったことは気にしなくていいから。余計なことはするなって、言ったやつ」
「あぁ、いや、別に……」
「東城は血族婚で、婚姻年齢を過ぎた女性は屋敷の外に出れなくなるんだろ? そうしたらもう、羽姫とは会えなくなる。連れ戻すなら、明日だ」
「明日?」
「一日だけ東城の屋敷から出れるらしい。親しくしていた者たちに別れを告げるため。詳しい日程はわからないけど、学校には来ると思う」
「しかし、取り戻すなど……」
「帝、言ってただろ、羽姫が望んでないなら無理にかこうことはできないって」
「…………言った、な。だがしかし、姫はすでに諦めている。この歌も、最後だと思ってのものだろう」
「うん、俺もそう思う。でも、諦めてるんだろ?」
「? なにが言いたい?」
「諦めてる……本心は別にあるけど、仕方なくその選択をした。そういうことだろ?」
「それは……」
「大丈夫だよ、帝。羽姫の心はまだ、帝に向いてる。連れ戻そう、羽姫を」
「……ありがとう、絋介」

 紙面に描かれた文字に触れ、指でなぞる。

「文を……姫に、歌を届けに行こう」

 俺の言葉に、絋介は満面の笑みを見せた。
 同じように返したつもりだが、俺はうまく笑えていただろうか。

3.射光

 目覚めの良い朝は一週間ぶりだった。
 日が昇る前にベッドから降り、カーテンを開いた俺は部屋の明かりをつけて箪笥を漁った。久々に袖を通す制服は湿っぽい気がしてて、姿見で自身を見つめた。
 なにも変わっていない、一週間前と何も変わっていない。
 机上に重ねた姫からの手紙を引き出しに片付け、部屋の出口へ向かう。

「あら、おはようございます」

 扉を開けたちょうどその時、繭と鉢合わせた。

「あぁ、おはよう」
「今日は早いんですね、学校に行くんですか?」

 ひょこっと部屋の中をのぞく繭。廊下で会話をして盗み聞きされては面倒だと、踵を返して部屋に戻った。
 さも当然のように、繭は俺の後を追って扉を閉める。

「朝食の時間にはまだ早いですが、準備させましょうか? 私も制服持ってきているので、登校にお供します」
「いや……要らぬ」
「朝食が? それとも私の同行が?」
「君の同行が」

 ベッドに腰掛けため息を漏らす。話をせねば、しかし何から語ればいいものやら。
 苦悩しているうちに、彼女にはことの粗筋を説明する必要がないのでは、と気がついた。

「俺に関することは全て把握していたい性分の君だ。昨日の、俺と絋介の話は聞いていただろう?」
「不死の薬なんて知りません」
「やはり聞いていたか」

 壁が薄いのか、それとも盗聴器でも仕込まれているのか。
 その件に関してはまた後で追及することにしよう。

「再度伝える、君が俺の寵愛を手に入れることはない」
「いいですよ、側においてくれるだけで」
「悪いが、それも叶わぬ」
「何故(なにゆえ)ですか?」
「俺は今後、ただ一人の女性を愛したい」
「そのただ一人の女性が、私になることは?」
「生涯あり得ない」
「……そうですか」

 視線を逸らした繭が、俺に背を向ける。
 やけに大人しい、素直に去ってくれるのかと疑問に思っていた時、かかとを翻した繭が俺の両腕を掴んだ。
 ベッドに押し倒され、身動きが出来なくなる。
 押し返そうと思えば出来るのだが、乱暴な真似は出来ないしなにより、泣きそうな顔で俺を見つめる繭の手を振り払うなんて、到底出来なかった。

「あの女のせいですよね? あの……月の姫が、現れたから」
「……否定はできぬな」
「先輩のことが好きです、人生の全てを捧げるほどに」
「すまない」
「謝らないで! 謝らないでください……私がどれだけの時間を貴方に費やし、尽くしたか。どうしていつも、あの女なんですか」
「君が俺を好いているように、俺も姫のことが好きだ。だから君の恋い焦がれる気持ちはわかる。どうしようも無いもどかしさも、会えぬ日の寂しさも、偶然見かけた時の嬉しさ、笑った様(さま)を見守る楽しさも。全てわかる、だからこそ、その想いが届かない君のつらさもわかる。すまない」
「だから謝らないで……謝って、勝手に終わらせないでください」
「君はなぜ、俺に惹かれたのだ? 世にはもっといい男がいるであろう、俺でなければ、君は幸福を掴めていた人なのに」
「そんなの知りませんよ、敢えていうなら神様に文句言ってください! だって私はこの姿に、高坂繭として生まれ落ちる前から、ずっと貴方のことを慕っていたのに」
「君は、前世の因果というものを信じるか?」
「叶わぬ恋を次の世に願い、私は貴方に一目惚れした」
「俺も君と同じなんだ。一目見て、姫に恋い焦がれた。今度こそ共に生きたい手を取りたい、今度こそ……そう願って、生まれ変わってきた」
「前世の記憶があるんですか?」
「僅かにしかない。しかもそれは、儚い断片的な記憶だ。だけど姫がその悲恋の相手だ、大切な人だということは確かにわかる」
「私だって、先輩のことが……」
「叶うかもしれないんだ、今度は。月と地ほどの差もない人同士の確執、たかが家柄の問題。共に生きるための術があるのだ、今度は」
「たかが家柄? 月詠の家を捨てれるんですか? ただ一人の為に、たった一人の女性を手に入れるが為に?」
「捨てれる。他のなにを失っても犠牲にしてでも、俺は姫と共に生きることを願う」

 声が大きくなっていた、俺も繭も。
 唇を噛んだ繭が、俺から手を離す。

「本当に勝手な人ですね。そこまで言うなら、好きにすればいいです」

 繭がベッドから退く。
 俺は身体を起こし、背を向ける繭のうなじあたりを見つめた。

「追いかけて、そして玉砕してきてください」
「例え叶わぬ恋だったとしても、俺が君に向き直ることはないぞ」
「勝手になさってください」
「……今日からもう、掃除はしなくていい」

 そう言い残して部屋を出たが、返事はなかった。

第5話

#創作大賞2023

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