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歩、俳句詠み始めました_3


親子とも
桜蕊降る(さくらしべふる)
歩み出す



今年4月に中学校に入学した息子がいます。
小学校時代も特別支援学級に入級しておりまして、中学校でも引き続き、支援学級に入級しました。

その子と入学してから1週間ほど、朝の登校は私が見守りながら、子の後ろを歩きました。
登下校の途中、桜並木があり、その下を通って歩きます。その道のりの一句を投句いたしました。



昨年の夏頃の息子の様子を見ると、中学校の道まで一人で登下校するには頼りない感じでした。中学校まで歩くこと自体はできます。が、歩いている時、気もそぞろで、ボーとしていて、首がしっかりしていない為うつむき加減で、それゆえ、視点が定まらず、うっかりすると車や人にぶつかりそうです。

他にも歩く事以外の問題があります。
よく言えば、正義感の強い子、悪く言えば、こだわりのある子です。
登下校の道中、息子から見て、何か良くない行動をしている学生や一般の方がいたら、「何でそんなことするんだー」と、わーとなり、声を荒げる事もあるかもしれません。

登校に関しては、私が出社する時に車で学校まで送迎すれば間に合いますが、息子が一人で中学校まで歩いて通えるようになってほしいという強い思いがありましたので、何とかならないものか、昨年の夏ごろは、登下校問題に関して大いに悩んでおりました。

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そこで職場の方に説明して、朝の出社を遅くしてもらうようお願いいたしました(ありがとうございます)。

また下校に関しては、登下校について悩み始めた昨年の夏頃から、いろんな所に問い合わせをし、下校見守りをしてくださる方を、方々に問い合わせをし探しました。結局、有償ボランティアの方にお願いすることができました(ありがとうございます)。

よく小1の壁と言われますが、今回、我が子の場合は、中1の壁を感じました中学にあがり学童が利用できません。登校や放課後、一人で留守番できないなど、何かしらの問題が残る子ならば、フルタイムで働きたいと思っても、難しい。我が子は予想以上に早く、何とか一人で登下校でき、留守番もできるようになったからよかったものの、こういった心配が続くご家庭であれば、フルタイムで働く事を諦めることもあるかもしれないと思いました。

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あれほど悩んだ登下校問題、登校に関しては、止まるべき場所を止まらずに、何となく渡ってしまったところもありましたが、事故にあう危険性は0ではないものの、何とか一人で行けそうです。

あと一つ気がかりなのは、何か登下校の道中、イレギュラーな出来事があった時、子供が対処できるかどうかです。
しかし、そのことを心配して見守り続けるなら、私はいつまで見守り続けなければいけないのかという話になります。
子には、何かイレギュラーなことがあっても、「大きい声を出したり、何か物を投げたりせず、その場から、ゆっくりと離れるように」と伝えてあります。その話は、小学校の時から繰り返し話してきました。

ですので、子供に上のように言い伝えているので、もし何かあった場合には、息子やその場にいた人にお任せするしかないと思っています。

すごく無責任に聞こえるかもしれませんが、いつまでも親の目が届くところにいて、私が何とかしてしまっては、子は失敗から学びません。
今の子供の様子を見ると、何かイレギュラーなことがあっても、よほどの大事にはならないのではないか、というところまで成長していると、私は判断しました。

子の一人立ちにとっては、少しづつ、私の責任エリアを、外していく事が必要だと思っております。もちろん、子が何か人様を傷つけるような悪いことをしてしまったら、それは親と子の責任であります。

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完全に心配がなくなった訳ではありませんが、子供は親が思う以上に成長するものです。

歩く周辺に気を配りながら、他に気を取られずに、目的地まで歩くという事は、健常の人でしたら、小学生にあがるぐころには(個人差ありますが)、自然に無意識のうちに出来ることです。が、我が子にとっては、とても難しいことなのです。

ですから、何とか一人で登下校できるようにまで随分成長したと、感慨深いです。

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登下校に限らず、子が少しづつ成長していくにつれて、私も少しづつ身軽な気持ちになってきました。私、この春から新しい事を始めることにいたしました。新しく始めたいと思うタイミングって、自然に来るようです。

私も子と同じく、プライベートでは新一年生のような気分です。

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子も私も成長しながら、共に歩みながら、時には別の場所で、成長する。そして一緒になって、お互い成長する。


少しづつ、少しづつですが、歩みながら、始まっています。何か少しずつ、芽吹き出す感じがします。その感じだけでも、いい気分なのです。




※俳句からの、軽いエッセイにしたいと思っていましたが、今回の記事は、子の特性とそれに絡む困り事を伝えたいと思い、長々と書いてしまいました🙇




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