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【旅の短歌】奥武島・観音堂の猫(沖縄)

拝所(うがんじゅ)の石段の下神様の使いのようにキジトラの猫

沖縄本島から小さな橋でつながっている奥武島(おうじま)。

一瞬で行ける近さだけれど、ゆるい空気感はまぎれもなく離島です。

有名な天ぷら屋さんのほど近く、島の真ん中あたりにあるのが観音堂。

観音堂という名前がついてはいるけれど石段の下にあるのは鳥居だし、周囲にはたくさんの拝所(うがんじゅ)があったりもして、本土でいう観音堂とはずいぶん趣が異なります。

その鳥居のそばに、小柄なキジトラの猫が悠々と横たわっていました。何だか狛犬の代わりみたいに。

耳の先がわずかにカットされていたので、地域猫として大切にされているのかな。

人なつっこくて、しゃがんでのぞきこんでいたらスリスリと寄ってきてくれました。

奥武島にはほかにもたくさんの猫がいます。みんないかにも沖縄の猫、という感じののんびりした雰囲気で、とてつもなくかわいかったです。

静かな祈りの場で、ゆるりとした猫。旅情をそそる風景でした。

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