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【旅の短歌】比叡山の遠景(京都)

叡山の山際がほんのりと白む音ひとつなく朝がまた来る


比叡山は不思議な山で、日によって全然大きさが違って見えます。

京都に住んでいた頃は、毎日遠くに比叡山を見ては今日は低いだの近いだの尖ってるだのと話題にしていたように思います。

離れて20年くらい経つけれど、年に一度くらいは比叡山を見たくて、今でもせっせと京都に通っています。札幌に引っ越してからはまだ行けていないけど、伊丹からのアクセスになるのかな。

季節や時間帯によって比叡山の表情はさまざまだけれど、少し寒いくらいの頃、春先や秋の終わりの夜明けが最高だと思います。

山の稜線と空の境い目が白くなってきたな、と思うと、案外あっという間に日が昇る。

澄んだ空気の中で、ああ今日も始まるのだな、と思う。

そんな静かな朝の時間が、古都の山には似合うような気がします。

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