月に泣く
”Cry for the moon”
直訳すると、「月に泣く、月のために泣く」
これは、日本語のある言葉の英語バージョンです。
ボイストレーニングの先生との雑談で、言葉の話になりました。先生は、曲を書く人なので、様々な言葉を知っています。
そのなかで、この言葉を教えてくれました。
私は、失恋を表す言葉だと思いました。恋人に別れを告げられ、夜空の月をみて涙するイメージ。自分でも、とてもロマンチックな良い予想をするな~と感心
しかし、実際はなんと!!!
「ないものねだり」の英訳でした。
なるほど!と思いました。
何かの映画で、子どもが月や星を親にねだる。そんな場面を見たことがあります。手に入れることが不可能なものを月と例え、それを欲しがる様子を泣くことで表現しています。
日本ではないものねだりを大人でもしてしまうものですが、英語のバージョンだとどこか皮肉めいて聞こえる。「ないものねだりは子どもっぽいことだ」みたいな。とても面白い言い回しです。
そして何より、字面がかっこいい!!!私はなぜか、Cryという単語をスタイリッシュに感じます。まったくマイナスな意味に感じません。
面白い言い回しといえば、最近SPIの問題の中で、こんなものを見つけました。
"Don't teach your grandmother to suck eggs."
直訳すると、「おばあちゃんに卵の割り方を教えないで。」
これは意味を考えましたが、まったくわかりませんでした。
日本語訳は、「釈迦に説法」になります。
確かに、長年生きてきたおばあちゃんはいろんな経験があります。卵の割り方なんて、いつ知ったことでしょう。
当たり前にできること、知っていることを教えることの例えを、おばあちゃんで表現する英語の面白さがあります。
英語圏の人にとっては、釈迦よりおばあちゃんの方が身近みたいです。
いや、日本でもおばあちゃんの方が身近だよね、、、!?
日本語バージョンを現代風にあえて作り直すとしたら、、、、
"Don't teach Gorillas to make drumming"
ゴリラにドラミング
、、、、どうですか?
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