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大好きだから、

「渋谷さんが来るから早く帰ってきてん!」
「コーヒーいれて待ってますね」
「僕、渋谷さんが大好きやねん」

毎週火曜日は私のエネルギーチャージの日。
グループホーム『ほっこり庵』はふわふわする言葉で溢れています。

こんなに真っ直ぐな気持ちを伝えてもらうのは日常生活でなかなくて、ただただ胸があったかくなります。
そして、その真っ直ぐさにたくさん気づかされます。

今日なんだか胸にストンと落ちたのは
「渋谷さんが好きだから手伝いたいねん、僕の分も食べて」
という言葉。

好きだから、したい。

一緒にいたい、喜んで欲しい、手伝いたい、何かしたい。
とってもシンプルで純粋な、人の根元に備わっている欲求だった。

「地域づくり」をする初めの頃「地域のためになることをしたい」と思っていた。
でもだんだんそれがわからなくなった。

地域って誰で、何を求めているの?
そもそも人のために何かできるの?おこがましくない?
自分ごとになってる?義務や偽善や見えじゃないって言える?

尼崎に来るときに「地域のため」「誰かのため」を抜け出したくて、「自分のエゴのために活動する」と言い聞かせてきた。
でも自分のためだけはなんだかうまく進まないし、それだけでは説明が出来なくて、「誰かのために何かしたい」と思ってしまうことを消化できずにいた。

でも今日ふいに一つの答えを教えてもらった気がした。
それは「好き」からきてるのかもしれない。
相手を思うあったかい気持ちからくる純粋な欲求なんだった。
それなら大事にしてあげてもいいかもね。

尼崎で得た知見の一つが「純粋欲求に理由はいらない」と言うこと。
なんでかわからない、説明できない、でも好きだったりやりたくなったり。

うまく言えないから実はそんなに大事じゃないのかも、なんて思っていたけれど、説明できなくてもいいらしい。
それが才能の一つの「情熱」ってやつらしい。

「好きって繰り返し言うとありがたみがなくなるよね」みたいな言葉を鵜呑みにして、なんとなく恥ずかしくて言葉にできない真っ直ぐな言葉。
もう半年、毎週毎週言ってもらっても、飽きるどころか日毎に愛しさは増して気持ちよく馴染んでいきます。「大好き」も「ありがとう」も、言えば言うほどいい言葉じゃないか嘘つき。

いつもありがとう。大好きですよ。
これからもたくさん楽しく美味しいご飯を一緒に食べようね。

#note100日投稿
#6日目


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てな感じでハッピーな仕事をしています。
個性豊かな人と一緒に過ごすのは楽しいし、例えアクリル板を挟んでも人と一緒に食べるご飯は美味しい。
とってもいいとこ遊びに来てね。

NPO法人サニーサイド
http://sunnyside.peewee.jp/


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