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全国ミュージシャン甲子園大会 〜各都道府県で一番売れたアーティストは誰なのか?〜 [西日本編]

みなさん、こんにちは。最近かなり遠くの海外まで旅行をしていまして、しばらくは国内にいようと思っています。地方のビジネスホテルでダラダラするようなそんな旅をしたい、、、。
 前置きはさておき、今回は2年ほど前に書かせていただいた記事の続編になります。そう、あれです。各都道府県ごとに最も売れたアーティストを探すというあの記事です。前回は東日本(中部地方まで)が終わりましたので今回は西日本を巡っていきましょう。
(前回の記事はこちら↓)

 では、早速滋賀県から西に進んでいきましょう!


④近畿地方

[滋賀県代表 ---西川貴教---]

俳優やラジオパーソナリティなど多くの顔を持つ西川貴教。そんな彼は生まれも育ちも滋賀県です。ソロプロジェクト、T.M Revolutionで一世を風靡した彼は、累計のCD売上数は1200万枚以上を記録。2005年にはabingdon boys schoolを結成し、本名の名義で参加するなど、精力的に活動しています。


[奈良県代表 ---青山テルマ---]


2000年代後半に一世を風靡した歌手、青山テルマは奈良県大和高田市出身。トリニダード・トバゴ人と日本人のクォーター。小学六年生でアメリカに移住し、帰国後歌手デビュー。2008年シングル「そばにいるね」で、「日本でも最も売れた着うたフル楽曲」(時代を感じますね、、、)としてギネス世界記録を受賞。同曲は約300万枚ほどの売り上げを誇ったそうです。

[三重県代表 ---平井堅---]


三重県名張市出身の歌手、平井堅。自身が28歳の時に出した8枚目のシングル「楽園」が遅咲きの大ヒットとなり、以後ヒットを連発。累計のアルバム売り上げ枚数600万枚を超え、21世紀を代表する歌手に成長しました。アルバムミリオン回数4回は男性ソロアーティストにおいては歴代最多記録。

[和歌山県代表---Hyde(L'Arc〜en〜Ciel、VAMPS)---]


L'Arc〜en〜CielVAMPSでの活動やソロとしても活躍が目覚ましいHydeは和歌山県和歌山市出身。1991年に西宮でセッションを行なっていたメンバーを中心としてロックバンド、L'Arc〜en〜Cielを結成。スタジアムクラスでのライブを行うバンドにまで成長し、現在までにアルバム12作品を発表しています。2001年からはソロ活動も開始しており、2008年から2017年まではOblivion Dustのギタリスト、K.A.Zと結成したユニットVAMPSでも活動していました。日本を代表するロックシンガーの一人。

[21世紀枠(和歌山県)---志磨遼平(毛皮のマリーズ、ドレスコーズ)---]


文筆家、俳優としての顔も持つ志磨遼平は和歌山県和歌山市出身。上京後、毛皮のマリーズを結成し、高円寺を拠点に活動。2011年に解散後、新たにドレスコーズを結成。2014年からはソロプロジェクトとなる。彼のバックグラウンドにある様々な音楽性(特に中心は60~70年代のパンク、ガレージ、サイケデリックロック)を駆使し、多岐にわたる音楽活動を行っています。

[京都府代表---沢田研二---]

昭和歌謡界に燦然と輝くスーパースター、「ジュリー」こと沢田研二は京都府京都市出身。GS時代からザ・タイガースにて活動しており、PYGなどのバンドを経てソロ活動に転身。70年代には「危険なふたり」「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」などの大ヒットを生み出しました。80年代以降も「TOKIO」などの大ヒットを飛ばし、また役者としても活躍。グループ時代も合わせるとシングルの総売上は1,600万枚にも及んでいます。

[21世紀枠(京都府)---ザ・フォーク•クルセダーズ(加藤和彦)---]


京都府京都市出身のシンガーソングライター、加藤和彦を中心として1965年に結成されたフォークグループ、その名もザ・フォーク・クルセダーズ。当時京都の医大生であった北山修をはじめとしてメンバーは全員京都府出身。メンバーが安定しない時期もありましたが、関西のアンダーグラウンドシーンでは一定の人気を誇っていました。1967年に解散を記念して制作した自主制作版「ハレンチ」の中に入っていた「帰ってきたヨッパライ」と「イムジン河」が京都のラジオに盛んに取り上げられました。翌年、「帰ってきたヨッパライ」はオリコン史上初のミリオンヒットを記録しました。のちに加藤はサディスティック・ミカ・バンドを結成したり、ソロ活動などで成功を収めることになります。

[大阪府代表---aiko---]

平成J-POPを彩った女性シンガソングライター、aikoは大阪府吹田市出身。大阪音大短大部時代にグランプリを受賞後、ラジオパーソナリティなどを経て1998年にメジャーデビュー。以後、「カブトムシ」「花火」「ボーイフレンド」などいまだにカラオケで歌い継がれるようなヒット曲を発表。現在までの累計CD売上枚数は1,000万枚を超えています。

[21世紀枠(大阪府)---INU(町田康)---]


一枚のアルバムのみを残して突如解散した関西ロック界伝説のバンド、INUは大阪府にて結成されました。リーダーでありバンドの発起人である町田康(その当時は町田町蔵と名乗っていた)は大阪府立今宮高校時代にバンド「腐れおめこ」を結成。そのバンドがそのまま変形し1979年にINUとなりました。UK、USのポストパンクサウンドに主に影響を受けた過激なパフォーマンスと音楽性および独特の日本語詞を展開し特に関西周辺ではカルト的な人気を誇りました。町田康は後年、作家活動にも力を入れ、2000年には芥川賞も受賞しています。


[兵庫県代表---あいみょん---]

現在のJ-POPを語る上で欠かせない存在となってきたあいみょんは兵庫県西宮市出身。2017年に発表した三枚目のシングル「君はロックを聴かない」を皮切りに、一躍全国区に。その後「マリーゴールド」でストリーミングチャート20週連続一位を記録するなど、シンガーソングライターとしてスター街道を駆け上りました。現在でも連続テレビ小説の主題歌を書き下ろすなど、精力的に活動しています。



[21世紀枠(兵庫県)---内田裕也---]

あなたが日本人でロックを好きなら一度は聞いたことがある名前、その名も内田裕也。彼は兵庫県西宮市出身です。日本ロック界のドンと言われており、日本のロック黎明期から様々な活動をしていました。彼の仕事で特に有名なのはビートルズ来日時の前座公演や、フラワー・トラベリン・バンドのプロデュースなどでしょう。しかし、自身にはヒット曲がほとんどないことや、歌もあまり得意ではないことから、「実態はほとんどないんじゃないのか」という声も出てきており、持ち前の自虐ネタも鉄板となっています。

⑤中国・四国地方

[鳥取県代表---折坂悠太---]


独特な世界観と多様な音楽性で人々を魅了する折坂悠太は鳥取県で生まれ幼少期をロシアやイランなどで過ごしました。フリースクール時代に仲間とバンドを結成したのが音楽活動の原点であり、その後弾き語りなどを経て、アルバムを発売。「平成」は2019年に「CDショップ大賞」を受賞。ミュージシャンからの評価が特に高いアーティストでもあります。

[岡山県代表---稲葉浩志(B'z)---]


説明不要の日本で一番売れたアーティスト、B'zのボーカリストである稲葉浩志は岡山県津山市出身。高校生まで津山にて過ごしています。もともと東京にてギタリストとして活動していた松本孝弘とプロデューサを介して出会い、1988年にメジャーデビュー。その後輝かしい経歴を残し、現在でも現役バリバリで活動しています。2023年にはデビュー35周年を迎え、これまでのCD総売上は約8,300万枚を記録しているとのことです。

[21世紀枠(岡山県)---甲本ヒロト(The BLUE HEARTS,クロマニヨンズetc…)---]

日本ロック界の生ける伝説、甲本ヒロトは岡山県岡山市出身。高校まで岡山市で過ごし卒業後上京します。幡ヶ谷の四畳半アパートにて生活しながらバンドをしますが、鳴かず飛ばず。しかし下北沢のバイト先で真島昌利と出会い、THE BLUE HEARTSを結成。そのパフォーマンスとシンプルでまっすぐな音楽性から絶大な人気を誇ります。THE BLUE HEARTS解散後もTHE HIGH-LOWSザ・クロマニヨンズなどのバンドを結成。ギターの真島昌利とは盟友です。
「売れてるものがいいものなら世界でいちばん美味いラーメンはカップラーメンだ。」 …甲本ヒロト

[21世紀枠(岡山県)---藤井風---]


音楽的才能抜群の現代J-POP界のカリスマ、藤井風は岡山県浅口郡里庄町出身。3歳よりピアノを始め、小中高と音楽漬けの日々を送ります。Youtubeにてピアノの演奏動画を公開しており、時折再生回数が伸びているものもありました。そんな動画たちが東京の音楽プロモーターの目に留まり、上京。2018年に上京しその後メジャーデビューに至りました。彼のバックグラウンドである、ジャズやR&B、ソウルなどの音楽をJーPOPに昇華しているスタイルが特徴的です。最新作が常に最高傑作を更新するような、そんな期待と興奮が彼の楽曲の中にはあります。

[島根県代表---Official髭男dism---]


Z世代に圧倒的人気を誇る第一線を常に走るバンド、Official髭男dismは島根県の国立大学、島根大学にて結成されました。メンバー4人中3人が島根大学出身であり、在学中、ボーカルの藤原聡が学内で仲が良かった二人および学外で仲の良かった一人に声をかけたことがきっかけです。結成当初は島根県を中心に活動しており、メンバーの大学卒業後は全員が就職したため、多忙により一時バンド活動は停滞するも、合間を縫って音楽活動を続けたことにより、2015年にインディーズとしてデビュー。2年後、上京し見事にメジャーデビューを果たします。2019年発表の「Pretender」は驚異的なヒットを記録するなど、日本人だったら知らない人はいないぐらいのバンドに成長しました。

[広島県代表---矢沢永吉---]

生き様全てがロックスター、YAZAWAは広島県広島市出身。高校卒業までを地元で過ごします。BIGになることを夢見て、東京を目指しますが、ビートルズが出身のリバプールが港町であることから同じ港町である横浜で活動をスタート。チラシでメンバーを集め、ロックバンド「キャロル」を結成。革ジャンにリーゼントというクラシックなロックンロールスタイルで、人気を博します。3年で解散後ソロに転向。最初は「キャロル」時代の曲調を期待したファンたちから批判を浴びますが、ヒットを飛ばし、80年代には黄金期を迎え、スタジアム級のアーティストとなりました。70歳を超えた今でも現役として活動しており、唯一無二の存在と言えるでしょう。

[21世紀枠(広島県代表)---Perfume---]


既存のアイドルグループの常識を打ち壊し、人気を博したPerfumeはメンバー三人とも広島県出身であり、出会いは広島のアクターズスクール広島という芸能養成学校。当時は正統派アイドルとして売り出していましたが、養成学校の会長から上京を勧められ、2003年に上京。サウンドプロデューサーに中田ヤスタカを迎え、正統派アイドル路線からテクノポップ路線に方向転換しました。メジャーデビュー後「ポリリズム」や「チョコレートディスコ」などの曲を発表し、新時代のアイドルであることを証明。日本だけではなく、海外にも根強いファンがいるとのことです。

[21世紀枠(広島県)---奥田民生(UNICORN)---]


バンド、ソロ、プロデュース、あらゆる方面の音楽活動にて大きな成功を収めた奥田民生は広島県広島市出身。1986年に広島県で結成されたバンド「UNICORN」に加入し、上京後「大迷惑」「素晴らしき日々」などの楽曲が大ヒット。バンドブームの一端を担います。解散後、PUFFYのプロデュースや井上陽水とのコラボなどの活動で大成功を収めます。ソロアーティストとしても「さすらい」や「イージュー★ライダー」などの楽曲をヒットさせるなどマルチな活動を見せています。大のビートルズファンとしても知られています。

[山口県代表---山崎まさよし---]


アコースティックギターがよく似合うフォークシンガー、山崎まさよしは山口県防府市で育ちました。当初は山口のライブハウスで活動をしていましたが、上京し、オーディションを受ける決意をします。しかし、それのオーディションが俳優向けのオーディションであり、結果的に落選しますが、俳優としての活動もスタートさせます。1995年にメジャーデビュし、自身が出演する映画「月とキャベツ」の主題歌「One more time, One more chance」がロングヒットし、一躍知名度が上がりました。現在でも精力的に活動を行っています。

[香川県代表---笠置シヅ子---]


戦後日本を明るく照らした歌姫、笠置シヅ子は香川県大川郡相生村(現:東かがわ市)に生まれます。生後半年で大阪府に転居してしまうため、香川県の人物という印象は少ないかもしれませんが同所にて彼女にまつわる展示会が開催されるなど、影響は大きいようです。戦前松竹時代の活躍から、戦中ジャズなどのアメリカ音楽が「敵性音楽」と呼ばれた時代での活動、そして戦後一度は引退を決意するも、カムバックして誕生した有名な「東京ブギウギ」など、日本のポピュラーミュージックに与えた影響は計り知れません。直接的な影響はないかもしれませんが彼女と「東京ブギウギ」はJ-POPの始祖とも呼べるかもしれません。現在彼女を題材とした連続テレビ小説が放映中であり、東京ブギウギ誕生から70年以上経った今でも影響力は大きいです。

[徳島県代表---米津玄師---]


現代J-POPに欠かせない存在、米津玄師は徳島県徳島市出身。高校までは徳島県にて過ごし、徳島県立徳島商業高校卒業後、大阪にて美術の専門学校に入学。当初はバンド活動もしていましたが、ボカロPとしてメインで活動し、その後ソロデビュー。2018年の「Lemon」の大成功で知名度は全国区となり、2022年の「KICK BACK」ではアニメ「チェンソーマン」のオープニングとして圧倒的な影響力を与えました。これからの彼の活動及び楽曲には目が離せません。

[愛媛県代表---Superfly(越智志帆)---]


歌手、越智志帆のソロプロジェクト、Superflyは愛媛県松山市にて結成されました。松山大学のサークル内にて結成され、当初はギターの多保孝一と二人体制のユニットでしたが、多保が表舞台から退いたことをきっかけに越智のソロプロジェクトへと移行しました。往年のソウルやロックから影響を受けたサウンドとJーPOPのテイストをミックスした楽曲と、越智の独特なソウルフルな歌声が特徴であり、「愛を込めて花束を」などの楽曲は成功を収めました。現在でもアリーナツアーなど精力的に活動しています。

[高知県代表---七尾旅人---]

ギター一本で独特な世界観を繰り出す七尾旅人(ななおたびと)は高知県高知市出身。1998年のデビュー以来、社会に訴えかけるような楽曲を数多く制作し、特に「Rollin' Rollin'」や、「サーカスナイト」は名曲として知られています。3.11の被災地支援や新型コロナウイルスの困窮者支援などの社会的活動も行っており、まさに社会派のアーティストと言えるでしょう。

⑥九州地方・沖縄

[福岡県代表---浜崎あゆみ---]

21世紀の始まりとともにスーパースターとなった女子高生のカリスマ、浜崎あゆみは福岡県福岡市出身。小学生の頃から地元の銀行や商業広告のポスターになるなど、県内では一定の知名度を誇っていました。上京後、六本木のクラブで働いていた時エイベックス創業者の松浦勝人と出会い、エイベックス加入。巨大プロジェクトが始動し特に2000〜2003年ごろに爆発的な売上を記録し全盛期を迎えました。音楽のみならずファッションや言動なども当時の女子高生を中心としたファンに影響を与え、一時は社会現象にもなりました。なお、歴代の女性ソロアーティストの中で最もCDを売り上げています。


[21世紀枠(福岡県)---松田聖子---]

昭和歌謡、アイドルの最高峰、松田聖子は福岡県久留米市出身。高校2年生の頃地元で行われたコンテストにて優勝し、スカウトの目に留まったことをきっかけに芸能界入り。デビュー後「ザ・ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」などの昭和歌謡界を語る上で外せない番組に出演し、一躍時の人に。彼女自身の伸びのある歌声と独自のぶりっ子スタイル、髪型、そして強力なソングライティングチームによる楽曲。全てがマッチし、アイドルのカリスマ的存在になりました。デビューから40年以上経った今でも彼女の楽曲たちは多くの人々に愛され続けています。

[21世紀枠(福岡県)---ナンバーガール---]

福岡市博多区からやって参りました、ナンバーガールです。」そんなMCでお馴染みの彼らは福岡県を代表するバンドです。ボーカルを埋もれさせるぐらいの轟音と向井秀徳の独特の感性、スタイルで一時代を築きました。特にライブパフォーマンスは彼らにしかできないような圧巻のものがあります。結成は1995年ですが7年後の2002年に人気絶頂にも関わらず解散してしまい、それもまた伝説として語り継がれています。特に彼らのラストライブは有名でファンにとって忘れられない一夜になったことでしょう。2019年に再結成していますが、3年後の2022年また解散しています。


[大分県代表---南こうせつ(かぐや姫)---]

名曲「神田川」で一世を風靡したかぐや姫のリーダー、南こうせつは大分県大分市出身。高校まで大分で過ごし,大学で上京。フォークグループ「かぐや姫」を結成し、名曲「神田川」は150万枚以上の大ヒットとなりました。その後ソロとして日本初の武道館公演を成功させるなどの活躍を見せます。ソロでもヒット曲を何曲か出しており、現在でも活動中です。現在は大分県杵築市に自宅を保有しており、仕事が入るたびに上京しているそうです。

[宮崎県代表---鬼束ちひろ---]

宮崎県日南市出身の彼女は高校まで地元で過ごしました。デビュー後セカンドシングルである、2000年発売の楽曲「月光」が約60万枚のヒットを記録し、ドラマの主題歌にも採用されました。ネット上やバラエティ番組の発言が物議を醸すシーンが度々ありトラブルメーカーとしても知られています。


[長崎県代表---福山雅治---]

俳優、ミュージシャンどちらも超一流の彼は長崎県長崎市出身。高校までを地元で過ごします。オーディションに合格し、19歳で俳優デビュー。その後2年遅れて21歳の時に歌手としてもデビューします。その甘い歌声と端正なルックスで俳優、歌手どちらでも絶大な人気を誇りました。2000年の「桜坂」は220万枚の大ヒットとなりました。また、2015年には女優の吹石一恵との電撃婚によって、株価が大きく変動するなど、影響力はまさに絶大と言えるでしょう。

[21世紀枠(長崎県)---美輪明宏---]

愛と美を追求し続けた孤高のアーティスト、美輪明宏は長崎県長崎市出身。10歳の頃に被爆し、家族は貧乏生活を余儀なくされます。15歳で上京し、シャンソン喫茶でシャンソン歌手として人気を博します。その後「ヨイトマケの歌」などを発表し、不動の地位を築きます。その後、俳優としても数々の舞台作品に出演。多くの文化人たちに支持され、海外からも高い評価を受けています。近年では声優としても活動をしています。

[佐賀県代表---はなわ---]

佐賀県を自虐することで逆に魅力を伝えようとする「佐賀県」で一躍人気者になったはなわは、小学6年生から高校生までを佐賀県佐賀市で過ごします。1997年に活動を開始し、ベース漫談やモノマネ芸などで人気を得ます。先述の「佐賀県」は2003年に発表された楽曲で、その曲のヒットを元に紅白歌合戦にも出場しました。その後も佐賀市のプロモーション大使になるなど地元愛を貫き続けました。


[熊本県代表---八代亜紀---]

70年代を代表する演歌歌手、八代亜紀は熊本県八代市出身。八代亜紀という芸名も、出身地の地名から取られています。15歳の頃に地元から上京し、銀座のクラブで歌手デビューを果たします。1973年に読売テレビが開催していた歌謡選手権に出場し、チャンピオンになったことで徐々にレコードが売れ始めます。1979年に「舟唄」が大ヒットし、紅白歌合戦の大トリを任されます。ほどなくして「演歌の女王」と呼ばれるようになります。惜しくも昨年の年末に亡くなってしまいましたが、熊本県民栄誉賞に選ばれるなど影響力はいまだに大きいです。

[21世紀枠(熊本県)---WANIMA---]

とにかく明るい歌詞とパンクな曲調で人々を魅了するWANIMAはメンバー全員が熊本県出身。全身のバンドはボーカルのKENTAとギターのKO-SHINがすでに高校時代に結成しており、一度解散するもドラムを加え、上京後現在のWANIMAになりました。ライブハウスなどでの活動がメインでしたが、徐々に力をつけ、2017年にはさたまスーパーアリーナでのワンマンライブ、紅白出場など全国的な知名度を獲得します。WANIMAの曲だ、と一瞬でわかるようなメッセージ性の強さと感情の鼓動が彼らの曲の中にはあります。


[鹿児島県代表---長渕剛---]

圧倒的な個性と存在感を持つシンガーソングライター、俳優の長渕剛は鹿児島県鹿児島市出身。高校生まで地元鹿児島で育ちます。1977年にデビューし、「乾杯」「とんぼ」「幸せになろうよ」などの日本人の心に強く響くヒット曲を輩出します。2004年には全国から観客7万5千人を集め、桜島でオールナイトコンサートを開くなど、鹿児島のアーティストといえば長渕剛、という印象を国民に植え付けました。決して器用ではないけれど、真っ直ぐで泥臭い彼の歌は様々な人々に影響を与えています。


[沖縄県代表---安室奈美恵---]

平成を代表する歌姫、安室奈美恵は沖縄県那覇市出身。沖縄アクターズスクールから選抜され、1992年全国区にて芸能活動を開始します。1995年にavexに移籍し、これが転機となります。小室哲哉のプロデュースの元、数々のヒット曲を世に送り込みました。安室奈美恵の真似をする少女たちを"アムラー"と呼ぶようになり社会現象にもなりました。2017年、40歳の誕生日に芸能界を引退するメッセージを発表し、翌2018年に正式に引退しました。1990年代、カラオケボックスの普及と団塊ジュニア世代がマッチし、その中に安室奈美恵という存在が登場し、まさにその時代の申し子でした。10代でのシングル・アルバム総売上2,000万枚突破は史上初の快挙です。


[21世紀枠(沖縄県)---BEGIN---]

沖縄音楽とJ-POPをうまく融合することに成功した唯一無二のバンド、BEGINはメンバー全員が沖縄県の石垣島出身。彼らは1989年と1990年の2年間放送されていた伝説の番組「三宅裕司のいかすバンド天国」出身であり、そこで高評価を受けた。1990年のデビュー後、故郷沖縄にちなんだ楽曲を数多く作り、沖縄の自然の豊かさや文化の素晴らしさを伝導している。紅白歌合戦も出場経験がありウチナーだけでなく全国区の知名度を誇るバンドにまで成長した。

[21世紀枠(沖縄県)---MONGOL800---]

シンプルでストレートな歌詞と楽曲で人々を惹きつけるMONGOL800は沖縄県浦添市で結成されました。浦添高校の同級生同士で結成され、セカンドアルバム「MESSAGE」が200万枚以上の売上を記録します。「小さな恋のうた」「あなたに」は現在でも青春パンクのアンセムとして君臨しています。また、彼らは故郷愛を歌う曲も多く、バンド活動も基本的に沖縄を拠点に活動をしています。


終わりに

さてさて、これで47都道府県の代表が出揃いました!ここからいよいよ甲子園選手権大会です、、、とはなりません。(笑) それぞれのアーティストがみんな違ってみんないいので甲乙つけずにこのままにしておきましょう。
 そんなことはさておき、この記事を書いていて一つ感じたことがあります。それが、それぞれのアーティストがその都道府県のアイデンティティをほとんど持ち合わせていないということです(沖縄県は例外)。基本的にアーティストたちは高校を卒業すると皆上京しています。その場所で生まれても結局は皆東京を活動拠点とするので、そのアーティストの音楽に"日本っぽさ"は出ますが"その都道府県っぽさ"というのはなかなか出てこないんですよね。まあこれは、いい悪いの問題ではないし、都道府県となると範囲が狭いのでなかなかそのアイデンティティを音楽に落とし込むなんてことはかなり難しいと思います。難しいからこそそのアイデンティティを音楽に落とし込んでいるアーティストはなかなか応援したくなりますよね。(この記事の中だとBEGINや、NUMBER GIRLのMC、など)
 最後に、みなさんの出身の県にはどんなアーティストがいましたか?!意外なアーティストだったかもしれませんし、もうわかりきっているアーティストだったかもしれません。是非とも、そのアーティストの曲を聴いてみてください。謎の親近感が湧いてきて新たな発見があるかもしれないです。笑

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