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全国ミュージシャン甲子園大会 〜各都道府県で一番売れたアーティストは誰なのか?〜 [東日本編]


 最近、海外に行けていないため、日本国内をよく旅行しています。その中で私は行った先の地域でゆかりのある人物が誰なのか気になってしまうタチです。そんな中で私は特に音楽が好きなのでゆかりのあるバンドやミュージシャンがいると親近感が湧いてきます。

 そこで今回は日本の47都道府県の区分けを活用してそれぞれの地域で最も売れたアーティストは誰なのか調べていきたいと思います。ちなみに、この区分けは高校野球の甲子園大会になぞって北海道は北北海道と南北海道、東京は西東京と東東京に分けて代表者を出したいと思います。ちなみに、この代表選出に関して私の個人的な忖度が入ると面白くないので単純にその地域で最もシングルが売れたアーティストにしたいと思います。(たまに、番外編として私の好みのバンドやアーティストを紹介するかも)
バンドに関しては出身がごちゃ混ぜになっているバンドもあるので、半分以上がそこ出身、もしくはそこを拠点に活動していた、であればその地域の代表選出資格を有するということにします。

では、早速北北海道から南下していきましょう。

①北海道・東北地区

[北北海道代表 ---松山千春---]

北海道民なら誰しもが知っているであろうフォークシンガー、松山千春。北海道の足寄町出身です。シングル総売り上げ枚数は500万枚を超えています。未だに北海道に拠点を置いておりまさに北海道を愛し北海道に愛されたアーティストとも言えるでしょう。



[南北海道代表 ---Glay--- ]

北海道函館市で結成されたロックバンド。90年代〜00年代の日本の音楽シーンを牽引し続け、CDの総売り上げ枚数は4000万枚を超えています。これは現時点で日本歴代7位の売り上げです。


[青森県代表 ---Sing Like Talking---]

メンバー皆関東の大学出身ではあるが、三人とも青森県生まれ青森県育ちのシティポップ、ロックバンド。
青森市で三人は幼馴染の関係性であり、さまざまなジャンルの音楽に貪欲に取り組みました。14枚のアルバムの売れ上げは300万枚を超えています。

[21世紀枠(青森県) ---人間椅子---]

80年代後半から人気を誇ったテレビ番組、イカ天(イカすバンド天国)出身のスリーピースヘビィメタル、ハードロックバンド。ギターの和嶋慎治とベースの鈴木研一によって青森県弘前市で結成されました。ブラックサバスなどのクラシックヘビィメタルと日本古来のサウンドや津軽弁などを織り混ぜ独特の世界観を作り出しています。




[岩手県代表 ---大瀧詠一---]

日本のポップスを作り上げ、そして金字塔を打ち立ててきた作曲家、アーティストの大瀧詠一は岩手県江刺郡梁川村(現:奥州市)出身。大瀧詠一といえば東京の福生のイメージが強いですが、岩手から1967年に大学入学と同時に上京してきました。アルバム「Long Vacation」は、再販を含め200万枚以上を売り上げており数字の上でも日本ポップス界の金字塔と言えるでしょう。


[宮城県代表 ---Hound Dog(大友康平)---]

宮城県仙台市に位置する東北学院大学のサークル内で大友康平を中心に結成されたロックバンド、Hound Dog。1989年には15日連続で武道館公演を行うなど伝説を持っており、結成から40年以上経った現在でも根強い人気を誇っています。

[秋田県代表---桜田淳子---]

秋田県秋田市出身の女優、歌手である彼女は秋田県民会館で行われた「スター誕生!」において、番組史上最高得点を記録し、1973年に歌手デビューします。山口百恵、森昌子と「花の中3トリオ」と呼ばれ、人気を博しました。


[山形県代表 ---Going Steady、銀杏Boyz(峯田和伸)---]

青春パンクロックバンドのGoing Steady、銀杏Boyzのリーダー峯田和伸は山形県東村山郡山辺町出身。結成は東京だがメンバー四人中三人は山形県出身という山形色が強いバンド。今もなお銀杏Boyzとして精力的に活動しておりカルト的な人気を誇っています。


[福島県代表 ---GReeeeN--- ]

福島県郡山市で結成されたロック・ポップバンド。メンバー四人とも本業が歯科医師であるため、そちらに影響を与えないため顔を一切公表していません。繊細なメロディーと綺麗な歌声で多くのファンを築きました。


北海道・東北地区の代表者の方々でした。意外なアーティストからその地域の色が強いアーティストまで多種多様でした。

では次に激戦、関東地区を見ていきましょう。

[茨城県代表 ---遠藤賢司---]

茨城県勝田市(現:ひたちなか市)出身のシンガーソングライター、フォークシンガーの遠藤賢司。日本のニューミュージック黎明期から活動を開始しておりはっぴいえんどをはじめとした様々なミュージシャンと共演を重ねています。日本のフォーク界の重鎮。漫画「21世紀少年」の主人公の名前もこの方から付けられています。


[栃木県代表 ---斉藤和義--]

栃木県下都賀郡壬生町出身のシンガーソングライター。21歳で友人に誘われ上京し音楽を本格的に始めます。
60.70年代のクラシックロックに強い影響を見せる楽曲が多いです。2000年代に入るとTVドラマやCMソングも多数手掛けています。2020年には20枚目となるオリジナルアルバムもリリース。


[群馬県代表 ---BOØWY---]

メンバー全員が群馬県高崎市出身の伝説のロックバンド。1981年に東京で結成され人気絶頂であった1988年に解散。その期間は音楽ファンだけではなく一般層にも爆発的な人気を誇り80年代のバンドブームを牽引した存在です。ボーカルの氷室京介と、ギターの布袋寅泰はその後ソロでも活躍しました。


[埼玉県代表---星野源---]

「恋」や「ドラえもん」の大ヒットで知られる星野源。ミュージシャンだけではなく俳優業でも人気は高くマルチな才能を活かしています。そんな彼は埼玉県川口市の出身。埼玉県の自由の森学園高校の同級生を誘ってつくられたインストバンド、「SAKEROCK」のリーダーも務めていました。


[21世紀枠(埼玉県) ---KIRINJI---]

埼玉県坂戸市出身の堀込兄弟を中心としたバンドである。1996年に兄の高樹が弟の泰行を誘い、バンドを結成。その後兄弟の音楽性の深さを感じられるような複雑で質の高いポップス曲を数々発表。「エイリアンズ」の大ヒットを始め名曲が多いです。

[千葉県代表 ---X Japan---]


日本にV(ビジュアル)系という単語を定着させた先駆者的存在かつ、クラシックとスラッシュメタル、ハードロックを融合させることに成功させ爆発的なセールスと人気を誇った唯一無二のバンド。彼らはドラム、ピアノのリーダーYOSHIKIとボーカルのToshIが彼らの地元の千葉県館山市でバンドを結成したことから歴史がスタートします。X Japanの快進撃は社会現象にもなりました。

[西東京代表 ---松任谷(荒井)由実---]

東京都八王子出身の日本を代表するシンガーソングライター。多摩美術大学時代にキャラメルママとコラボした「ひこうき雲」のヒットを皮切りにその後数々のヒットシングルを世に送り出しました。アーティスト総売り上げ約3900万枚は日本歴代8位。

[21世紀枠 (西東京) ---忌野清志郎---]

日本の長いロックの歴史の中でも忌野清志郎は唯一無二のボーカリストです。オーティス・レディングなどのソウルシンガーから影響を受けた独特の唱法と攻撃的であるが、彼なりの優しさも垣間見える楽曲群、彼が日本最高のボーカリストと言われる所以です。そんな彼は生まれは東京都中野区ですが東京都国分寺市で育ち、東京都立日野高校時代にフォークグループの「RCサクセション」を結成します。

[東東京代表 ---Mr.Children---]

90年代にメジャーデビューし、その後同時期に現れた「J-POP」という言葉を語る上で絶対に欠かせないバンドに成長。J-POPの歴史の中に常にミスチルは中心にいました。そんな彼らはメンバー四人とも東京都出身でありその中の3人は23区出身。アーティスト総売り上げは推定6000万枚とも。歴代3位。


[21世紀枠(東東京) ---AKB48---]

言わずと知れた秋元康プロデュースのアイドルグループ。「会いにいけるアイドル」の名の下に2000年代後半から爆発的な人気を獲得。一時は社会現象にもなった。拠点を秋葉原(AKB)に置くことから秋葉原が一層"オタクの街"として全国的に知れ渡ることに。メンバーの出身がバラバラなため21世紀枠として選ばせていただきました。

[神奈川県代表 ---桑田佳祐(サザンオールスターズ)---]

サザンオールスターズのリーダーとしてデビューし卓越したメロディーセンスと洗練された楽曲で国民的バンド、ミュージシャンになった桑田佳祐は、神奈川県茅ヶ崎市出身。桑田の妻のキーボードの原も神奈川県横浜市出身。青山学院大学でサザンオールスターズは結成され結成40年を超えてもなお現役として活動を続けています。

ここまで関東地区でした。流石に大都市東京圏が含まれているのでアーティストを選択するのがとても心苦しかったです。では、最後に東日本の砦、中部地方を見ていきましょう。

③中部地方

[新潟県代表 ---小林幸子---]

小林幸子は新潟県新潟市(現在の新潟市中央区)出身の演歌歌手。9歳でデビューし活動歴は50年を超える大ベテラン。一時は不遇な時代を過ごすも1979年に「おもいで酒」が200万枚の大ヒット。以後、不動の地位を築きました。紅白などでの豪華衣装もお馴染み。


[富山県代表 ---中村達也---]

さまざまなバンドで活躍していた凄腕ドラマー。原爆オナニーズやスターリンでもドラムを叩いたことがある彼ですが、特にBlankey Jet Cityでの活躍が有名である。そんな彼は育ちは名古屋ですが、出身は富山です。2013年からはソロプロジェクトも始動しています。


[石川県代表 ---中田ヤスタカ---]

ミュージシャンというよりプロデューサー、DJとしての側面が強い彼。そんな彼は主にPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどのプロデュース、楽曲提供が有名です。しかし、自らのユニットCAPSULEを率いてネオ渋谷系と言われるサウンドを構築しました。石川県金沢市出身

[福井県代表 ---五木ひろし---]

一時、ムード歌謡で一世を風靡した彼は福井県三芳郡美浜町出身。各年代それぞれヒットがあり持続的な人気を持っています。代表曲に「よこはま・たそがれ」、「おまえとふたり」などがあります。あとから演歌歌手として括られることが多くなりました。

[長野県代表 ---King Gnu---]

時代の最先端をいく「トーキョー・ミクスチャー・ロック」の定義者、King Gnu。そんな彼らはリーダー的存在のギター、常田大希とボーカルの井口理が長野県伊那市出身。彼らは中学の合唱部の先輩後輩の関係性だったそうです。今日本で一番勢いのあるバンドと言っても過言ではありません。


[山梨県代表 ---田原俊彦---]

山梨県甲府市出身の田原俊彦は79年から「3年B組金八先生」にレギュラー出演し、同番組からたのきんトリオの愛称でお茶の間に親しまれるようになります。その後歌手デビューし80年代のトップアイドルとして君臨することになりました。デビュー曲の「哀愁でいと」は70万枚以上を売り上げました。

[21世紀枠(山梨県) ---レミオロメン---]

2000年代に活躍したスリーピースロックバンド、レミオロメンはメンバー3人とも山梨県笛吹市出身。小中高と全てにおいて同級生であり、結成当初は山梨と東京を往復する日々が続いたそうです。2005年から3年間県の観光大使にも指名されていました。代表曲に「粉雪」や卒業シーズンでもはや定番となっている「3月9日」などがあります。


[岐阜県代表 ---LiSA---]

アニメ「鬼滅の刃」のオープニング「紅蓮華」などを歌い、今や国民的歌手になりつつあるLiSA。そんな彼女は岐阜県関市の出身です。「紅蓮華」の印象が強い彼女ですが実は2010年からソロとして活動しておりアップテンポで質の高い楽曲を残しています。彼女が歌う曲は半数以上が彼女自身で作詞しています。

[静岡県代表 ---久保田利伸---]

日本に本格的なR&B(リズム&ブルース)を根付かせた第一人者として知られる彼は、静岡県静岡市清水区出身。宇多田ヒカルやMISIAなどのシンガーが90年代末から流行り始める下地を見事に作りました。大学卒業後自ら音楽活動を本格化させるとともに、プロデューサーとして多くのアーティストに楽曲提供を行いました。その音楽性はブラックミュージックに限定されずに幅広いです。


[愛知県代表 ---Blankey Jet City---]

80年代末から人気を誇った番組「イカすバンド天国」出身のスリーピースロックバンド。90年代に熱狂的な人気を集め、彼らのラストライブはいまだに多くのファンに語り継がれています。そんな彼らは名古屋でバンドを結成。ギター、ボーカルの浅井健一とベースの照井利幸が愛知県出身。ストレートのギターロック一辺倒ではなくロカビリー的な要素も含まれた楽曲はファンを飽きさせないです。


いかがでしたでしょうか??

東日本の各都道府県で最も売れている、影響力のあるアーティストがわかったと思います。私が住んでいる、もしくは住んでいた地域はこんなミュージシャンを輩出しているんだ!、と意外に思った方もいるかもしれませんし、もしくは、私の地元は彼らを輩出しているのでとても誇らしい!、と改めて感じた方もいるかもしれません。
僕は生まれてからずっと東京に住んでいますが、正直松任谷由実さんとMr.Childrenさんは偉大すぎてあまり親近感を感じませんww  

ですがこうして調べてみてミュージシャンの知られざるバックグラウンドを知ることはその人の音楽を聴くときに更なる深みが出てくるのではないかと密かに感じました。

次回は、西日本編をやりたいと思います!よろしくお願いします!

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