2020/04/21の放課後リディズバーズ

今日は非常に重要な回で,一瞬の1時間半でした.ずっとメモを取り,ツイートし,といった感じでスマホとPCフル活用してました.

今日のテーマはコロナに揺れる医療現場の現状!

総合診療医として地域医療に携わる青木医師がゲストに来られました.
事前に取材も受けられていたそうで,ぜひRidilover Journalで特別に無料公開されているこの記事を読んで欲しいと思います.
記事:現場の医師が訴える「Stay Home」の背景にある医療崩壊の危機

今日のリディズバは内容も大量でしたが,T Morimotoさんの最強の議事録によって観た方は内容全て記録できていると思うので,まとめは割愛して議論のみを載せます.(追記:最後に少し載せました.大量すぎてまとめる時間なかった...)

ちなみに,僕の友人が最近(僕の発信の影響か)リディズバを観るようになったみたいで,リディズバーズの振り返りにも参加したい声をいくつかいただくようになったのですが,オンライン議論は3人がベストで最大でも4人と感じておりなかなかこれ以上は,,,という感じになっております(嬉しいけれど...).

オンラインだと声を被せられないので5人以上ではなかなか深く話せないな,というのが所感です.う〜ん,どうにか皆で話せるようにしたいです.

今日ははるきが不参加で,新しくルカが参加しました.これでジェンダーバランスが釣り合いました.4人中2人参加できないときは誰か観てる人に声かけます!

リディズバーズの放課後雑談

今日は早速雑談に入ります〜!

ルカ:安部さんも言ってたけど一年以内に絶対災害くる.この時に避難場所の確保もDMATの派遣もできない.今が最悪の状況じゃないことを肝に命じておかないといけない.

そう:青木先生が言ってたことで,オンライン診療が整いはじめ,災害時に派遣をしなくてもギリギリ繋がれる状況はあるのかもしれない.時間が余り始めた大学生がここに対して何かしら動けたりするだろうか.西日本豪雨のとき,友人が立ち往生してるトラック運転手におにぎりを作って持って行った.こういった困ってる人のために動けたらいいけど,今回はさすがに難しいかな.今時間がある我々で何かできたらいいんだけど.

ちも:私たちにできることって何なんだろう.感染症ってすごく専門的で.

そう:他の災害との違いはなんだろう?

ちも:人が動けない.他の人が助けに行けないところ.

ルカ:支援の仕方が単純じゃない.物資の支援とかだけじゃダメ.一般人としてどうしたら良いのか.家にいるのみ?

ちも:全国規模だからみんな当事者で,余力がある人がいない.どこも被災地だよね.

そう:今は,本当に人が動くなってこと.一般人にはそれしかできることないんだろうなと思った.今後は青木先生が言ったように,厳格体制,緩和,ということを年単位で繰り返していくんだろうけど,厳格体制のときにいかにみんなが一致団結できるか,医療現場はいかに耐えられるか.今回は医療現場が一番逼迫しているからその現場の意見を注意を払って聞きつつ,それを満たす条件(Stay home)でできることを考えなきゃいけない.

ルカ:負荷が医療現場と行政に集まってる.その一方で時間が余ってる学生がたくさんいるんだけどね.

そう:一方で働けなくなって貧困学生も増えている.退学を考えていたり,施設料を払ったり.どこもやばいから,どんなコミュニティでも誰かしら保障を求めている
→それがさらに行政の仕事を増やしてしまう.困っている人全員に対応できない.

ルカ:家にいることが使命だから,何か動くのも見当違い.

そう:困っている人は誰だろう.医療従事者,失業者,その家族,持病患者,医療的ケア児...

ルカ:青木さんが言ってたことその通り.みんなで動かないこと.いかに当事者意識持って行動するか.

そう:ごちゃごちゃになってる.個人にも事情があって,出歩いている人を一概に非難はできない.「みんなで意識を高めよう」と言うけど,各個人の事情を考慮しなければいけない.
 Twitter見てたら,医者が偽陰性の高いPCRキットを使って検査していて,そこで儲けたりしてる.安心したいから検査してもらう人もいるし,企業向けにも発売され始めている.そのなかで,正しい情報を精査する必要がある.良い考えに見えて逆効果になりうる行動は多いよね.
 また,東日本大震災の時もいろんなデマが流行った.今回は長期化する中でどうやってデマと向き合うか.こういう緊急事態時に陰謀論が広まってしまうと,政府や医療現場の声が届かなくなる
 コミュニティごとに意識差が大きいのも感じる.

ちも:JALの券ピッってするアルバイトしてる友人は,どう考えても旅行でしょって格好で石垣島とか行ってる人が結構いると言ってた.

ルカ:もういっそのことちゃんと二週間ロックダウンするみたいな措置が必要じゃない?でもそれで効果がなかった時に反動がすごいかな.

そう:それこそ青木さんが言ってた,厳格と緩和を繰り返すやつやね.

ルカ:でもまだそういう法律ないのよね.

そう:そこね,うちのNPOの代表理事やってるとんふぃさんのnote記事を読んでほしい.日本は拘束力がなくても国民の理解がある社会っていう考え方は重要だと思う.自分たちで動くことが求められてる.

ルカ:医療従事者や行政関係者って普段からハードワークなのに,負荷がプラスでのしかかってる.

そう:官僚や医療従事者のハードワーク度の数字があったら良いよね.普段の仕事量をこれくらいだとすれば、今はこれくらい多い、みたいな.残業時間とか.それが見える化できれば、国民の意識も変わるのでは.今,日本のどこがピンチなのか見えるようにすれば,サポートしやすいよね.

あとがき

いやぁ,今の医療はいろんな問題が溜まってることがわかりました.

ルカは「メディアでは医療崩壊ってよく聞くけど,医療崩壊何なのかがよくわからなかった.医療全体で問題があるという内実を知れてよかった」と言ってました.リディズバはとても大切な役割を果たしていると思います.
→ まだ間に合う!人気拡大中のリディズバはこちらから!

あと,僕の質問にも答えてくださりました.
「偽陰性がでるキットで検査している病院もあるが?」
青木先生:PCRで陽性陰性がわかっても、皆さんには家にいていただきたい。まずは休む。陽性でも今は治療方法はないので、あまり検査をするために病院や医療機関への情報収集はやめてほしい。ちゃんとするなら保健所を通じて動いてください

↑ これは,相当重要な回答ではないかと思います.

最後にちょっとだけ今回のリディズバの内容まとめておきます.

現状の問題:
地域医療の脆弱性=連携体制の不足
今災害が起こった時に対応できない.
現場の医師のメンタルヘルス.

海外事例:
オーストラリアでは,行政のもとでの連携が取れている
広大な土地で人口がまばらな状態でも,どこの病院も総合医療のベースを確保しつつ+αの専門医療を担っている.

今後の改善案:
総合診療医の重要性を知ってもらうこと.総合診療を組み込んだ医療システムオンライン診療のさらなる発展
物資や資金を送るとかのレベルじゃなくて,医療システム全体の連携の問題がある.非常事態だからこそ行政や大学病院等の権威がある主体が主導して連携させるべき

今私たちにできること:
みんなで意識を合わせて移動しない.これを厳しく守るほどに我慢する時間は短くなる.医療現場がぎりぎりの状態を保つためになるべく移動しないこと.

この2週間で大きく世の中の報道が変わり、ちょっと安心している。本当に3密は避けてほしい。他人事ではなくて、ここに来ている方は都内以外の方もいると思う。自分たちの行動で間接的に自分の大切な人や子供がかかった場合、軽症ならいいが、重症になる可能性がある。自分の感覚では結構高い確率だと感じている。コロナで重症になると、最後家族と手を握れない。会えないまま最後になる。本当にそれでいいのか想像して、今の行動を見直して、周りの人にも声をかけてほしいと思う。(青木医師より,締めの言葉.)

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