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高1-2

 他の高校はどんな感じかわからないがやはり多勢に無勢、数が多い部活がたいていは権力を持っている。母校ではサッカー部がちょっと強く一学年だけで80名近くいた。3コースに分かれている母校では中高一貫校に10名程サッカー部がいると考えると高等部で11組クラスがあり1クラス平均6名くらいはサッカー部員がいる計算となる。まあなんとなくだが何をするにしてもサッカー部の意向が反映されやすいし、全校集会的な行事でもやはりなんだかサッカー部の雰囲気が漂っていた。もちろんサッカー部が全員陽キャと呼ばれるような人種ではない事は先に断っておく。
 女子の方ではラクロス部とダンス部、女バレー(女子バレーボール部)が上位に位置している。僕はほとんど女子とは絡みがない為、上っ面でしかしらないが、なんとなくこの3つの部活が華やかでイケてる女子っぽかった。サッカー部とかイケてる男子とよろしくやってるイメージだった。ドロドロの愛憎劇とかあったのかもしれないが残念ながら僕は相手にもされていなかったので噂しかしらない。
 余談だが女子バスケ部があるのだかここは全国クラスの強豪部であったが中高一貫校で中学から英才教育を受けている人が多く、一部高等部にもいたが影響力はほぼ皆無であった。やはり男女関係なく数が多いものが強い傾向があるようだ。

 サッカー部とよく比較される野球部だがサッカー部に比べると数が少なくあまりヒエラルキーでも上位には位置している印象ではなかった。僕の個人的な印象だと少数精鋭で独自の文化が発展しておりお笑い事務所でいうアッシュアンドディーのような立ち位置の印象だった。(僕はお笑いや映画が好きなのでこれからこのような例えが出てくるだろうけれど我慢して頂きたい。)身内で盛り上がりしょっちゅうゲラゲラ笑っていたのでちょっぴり羨ましかった。

 多少なりだがヤンキー的なやつもいた、多くは進学コースにおり部活に所属しておら進学コースでは影響力がとてつもなくある、僕もちょいちょい話すことはあったがそんな悪い奴らではない。やはり高校あたりからはそれなりのレベルで学校にまとまるので進学校でもあればあんまり常軌を逸したやつはいないのだろう、地元の友達とかに聞くとやはり本物のヤンキーがいる高校は荒れているとも聞いたし。

 その他大抵の一般的な部活があり、当たりまえだがそこはコース関係なく各々部活に所属している為、交友関係が広がっていくのだろう。僕は一年程しか部活に入っていないので少し後悔している。先輩とか後輩とか全然知り合いがいなかったからだ。

 母校の話で最後に言っておきたかったのは、一般的な陽キャ隠キャと呼ばれる振り分けとは別に母校ではもう一つの大きなテーマがあった。それは『おもしろ』である。とにかく面白い事が最優先。ルールを破るというよりはギリギリの境目みたいな所を狙いにいくというそれなりに節度があるやり方ではあったが、爆笑問題の太田さんの言葉をお借りするのであれば、『笑いだ、絶対的な笑いだ』状態であった。人によっては嫌な人もいたのだろう、平穏な学園生活は送れなかった。先程、学校全体がそのような雰囲気のように話してしまったが、訂正しておく。僕の周りの人達だけだったのかもしれない、今でも記憶に残っているのはある友人に『お前の立ち位置なら俺は学校辞める』と言われた。それぐらい側から見ると常軌を逸していたのかもしれない、ただそれでよかったんだろう。というかよかった事にしておかないとやってられない。


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