厚生労働大臣会見概要(令和6年8月8日)
北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士です。
北海道小樽市にある「つるき社会保険労務士事務所」で特定社会保険労務士として社労士業務を行っております。
先日の武見厚生労働大臣の定例会見について要約してみました。
武見大臣会見概要(令和6年8月8日)
1. 毎月勤労統計調査と賃金の動向
名目賃金が前年同月比で4.5%増となり、過去27年間で最大の伸びを記録。
実質賃金も1.1%増となり、27か月ぶりにプラスに転じました。
一般労働者の所定内給与が過去最高の2.7%増で、ボーナスを含む特別給与も前年同月比で7.6%増と大幅に増加しています。
2. 最低賃金の改定
中央最低賃金審議会が過去最高額である50円、5%の引上げを答申しました。
これまでに27の地域で答申があり、そのうち19地域は目安どおり50円の引上げ、秋田県など8地域ではさらに高い引上げが提案されています。
今後も地方最低賃金審議会の議論を注視し、賃金の引上げが秋以降も進むことが期待されています。
3. 実質賃金のプラス転換と経済見通し
今回の実質賃金の増加については、一時的な要因も含まれている可能性があり、慎重に注視すると述べています。
日銀の金融政策や円高の影響については、引き続き労働市場改革や生産性向上を推進し、賃金引上げを目指すとしています。
年金積立金の運用についても、長期的な観点で適切にリスク管理を行うとコメントしました。
4. 長崎平和祈念式典に関する質問
長崎市がイスラエル大使を招待しないと決定したことについて、大臣は主催者の判断であるとし、厚生労働省としてコメントを控えました。
5. 終戦の日に関する質問
大臣は8月15日の終戦の日に参拝の予定はないと述べ、特に何もしないと答えました。
6. マイナ保険証に関する質問
マイナ保険証は、医療DXの基盤として、患者の健康情報に基づくより良い医療を実現するために重要であり、今後も普及を進めたいと説明しています。
現行の保険証は、移行期間中最大1年間使用可能で、マイナ保険証を持たない方には資格確認書が発行されるとのことです。
資格確認書の有効期限は最長5年で、当分の間は申請なしで発行されるとしていますが、将来的な対応については未定です。
7. コロナ感染再拡大への対応
夏の感染拡大に備え、手洗いやうがいの徹底を国民に呼びかけました。
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