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【読書感想文】総理にされた男 見どころ解説3選(ネタバレなし)

「総理にされた男」はどんな作品?

中山七里さん著書「総理にされた男」は、政治を題材にしたエンターテイメント小説です。

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人気作家・中山七里が描く
ポリティカル・エンターテインメント小説!

「しばらくの間でいい。総理の替え玉をやってくれませんか」役者志望のプー太郎・加納慎策は、総理大臣に瓜二つの容姿を生かした精巧なものまね芸で、近頃人気を博していた。そんなある日、官房長官に極秘で呼び出された加納は、意識不明に陥っているという総理大臣の「替え玉」を頼れ……。国民の声が総理の姿で語られるとき、政治の世界は変わるのか?怒濤の展開に息を呑む、政治エンターテインメント!
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「総理にされた男」解説

どうも、読書大好き、Webライターのサダと申します。
私は、年間読書数120冊に到達するほど読書が大好きなライターです。

そんな数多くの本を読破してきた私が、「これは面白い!」と思った書籍を紹介する、読書記録を兼ねた記事となっています。

今回は、中山七里さんの著書、「総理にされた男」の読書感想です。

中山七里さんと言えば、著書に「さよならドビュッシー」「護られなかった者たちへ」などが有名ですが、今回は政治モノということで、楽しく読書させていただきました。

それでは今回も見どころ3選を解説していきます。

ポイント1 全くの政治素人が総理大臣に!?設定が面白い!

主人公である加納慎策は、総理大臣の間垣統一郎に見た目がそっくりであり、とある事情から総理の替え玉になることを依頼されてしまいます。

もう、この時点で面白い予感しかしないですよね。
総理の代わりに、閣僚懇談会や通常国会に出席する羽目になってしまいます。

ちなみに主人公はものまね芸人であり、総理の声や口調などは完璧に再現できます。しかし、政治に関する知識は乏しく、討論などは無理ゲーだと思われた。

どのように数々の難関を乗り切っていくのか?
先が気になって、ハラハラしながら読み進めることになるでしょう。

ポイント2 まるで総理大臣になったかのような疑似体験ができる

総理大臣になりきった主人公の視点で物語は進行していきます。

どのようなところに気を配って、どんなことを考えて、日々の業務をどのようにこなしていくのか。

総理大臣に必要な思考、素質、言動を学習していく主人公の挑戦を、読書を通じて疑似体験できます。

総理大臣になることなんて、まずないでしょうから、「自分だったらどうする?」って視点で読み進めると、学びとすることができますね。

楽しく読書して良い学びを得る!
最高じゃあないですか!

ポイント3 政治素人だからこその想いに心打たれる

主人公の慎策は、総理の替え玉を努めるにあたり、数々の政治問題にぶつかります。

東日本大震災の復興がうまく進まない現状や、官僚主導の政治、憲法9条解釈の問題など、現役政治家であっても容易に解決できない問題に直面します。

現役の政治家たちが諦め半分のようなことでも、主人公は熱くひたむきに考えます。

そう簡単に解決できる問題ではない。だけど、困っている人を助けるのが政治じゃないのか、と自問自答するのです。

政治素人である慎策の想いが、周囲の人々に伝わっていくのです。
人のため、世の中のために必死で動く慎策の姿に、読んでいて胸が熱くなります。

まとめ

「総理にされた男」は楽しく総理大臣の世界に浸れる政治エンターテインメント小説です。

戦い続ける主人公の姿や、素人が政治に関わることで分かりやすく解説されているところなど、読み応え満載です。
勉強になるし、面白い、とても良い小説です。

気になった方は是非、本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

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今後も読書感想について更新していきます。
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ではまた。

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