苦悩が歓喜へ変わる
『どうにか生きて来られた。金とは縁がない人生だったけど、何とかなるもんだ』
(あんたが決めたのさ。誕生から逝去まで。じゃなきゃ怖くて生きらんねえって)
『マジか……もっと早く知りたかったぞ。そしたら、悩み苦しまなくて済んだかも』
(おっと、そいつはちょいと違うぜ。悩み苦しむために生まれたんだからよ)
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こんにちは!
フジミドリです♡
今日の私物語は、お金に関する幽界見聞録の三巡目となります。
お金に不自由して悩み苦しんだ私です。
どうしてこんな思いをする
なぜ苦しまなければならない
そんな私も、守護神霊が呼んで下さる指導霊との対話でようやく解放されました。
シーズン4残り3回。最後までお楽しみ頂けましたなら、嬉しいご縁でございます。
では早速──
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苦悩するために生まれた
そんなバカなと思ってしまう
誰だって悩み苦しみたくはない
とはいえ……
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(幽界じゃ苦悩は感じらんねえ。したっけ、初めはボーっとするだけなのさ)
『苦悩がなけりゃ愉快に過ごせるんじゃないのか。なんかこう虚しいもんだな』
(ちょいと周囲を見てごらん。どいつもこいつも、ふらふら漂うばっかだろ)
『ううう。ヤだな。落ちつかない。これじゃダメ、なんとかしなくちゃって気になるぞ』
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どうしたのだろう。
苦悩で振り回されていた時は、やめてくれ、もうたくさんだ、そう思っていたのに。
時間も空間もない世界で、肉体の苦悩から解放された私は何をすればいいか戸惑う。
のんびりできたら
何もせずボーッとしたい
そう望んでいたのに、叶ってみれば違う。
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(あんたは金のことで悩み苦しみたかった。なんでかって。そりゃ魂を磨くためさ)
『苦悩で磨かれる魂か。磨かれたらどうなるんだ。なんかいいことあるのか』
(しょうがねえな。忘れちまってるよ。じゃまあ、もうちっと上へ行ってみるべ)
『──何だこりゃあ。こいつら一体どうしたんだ。まるで違うじゃないか!』
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さっきまでの最下層なら、周囲の霊魂はただボーッとして漂うだけだった。
しかし、次の層だとそれぞれが自分の願望を叶えていくのである。
幽界は想念の世界
念じたことがすぐ叶う
待つ時も空間の制限もない
金が欲しい魂は金に囲まれて笑う。
食べたり吞んだり騒いだり、次々と服を取り替えたり、あちこちへ旅したり……
己の欲望に吞み込まれていく。
そして
永遠に続くかのような連鎖の果て、ようやく欲望が果たされると、浄化され身軽になる。
いよいよ最上層だ。
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『ひょえ~なんだこりゃ。とてつもない心地よさだぞ。ワクワク感でハチ切れそうだ』
(かっかっか。ちったぁ思い出したか。そうさ。こいつが本来のあんただよ)
『ここにいる魂は何もしてないぞ。ちょっと見は、一番下にいる魂と変わらないけど』
(ああ。何も要らねえんだよ。存在そのものが豊かさだからな。ただあるだけでいいの)
☆☆☆
ただあるだけでよいとは──
すっかり忘れていた
生まれた時は何もない
何もかも、後からこの世で得たものだ。幻想に過ぎない。還る時は捨てて逝く。
☆☆☆
(ここまで来りゃこっちのもんだぜ。幽体を脱いで霊界へ進むのも間近だな)
『え。まだこの先があるのか』
(そうさ。こんなもんじゃねえよ)
『ワクワクするけど怖いような』
(ああ。おっかねえぞ~かっかっか)
『苦悩してれば磨かれるんだろ』
(おお。あっという間に霊界人さ)
『成功しなくても大丈夫とはな』
(現界の資産は幽界の枷だよ)
『そっか。たーしかに確かに。金が沢山あって幸福なら、しがみつきたくなるよな』
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人生は全て決まってる
変えられない
だからこのままでよいのだ
私が決めた人生──
霊魂の理解だけ変えられる
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お読み頂きありがとうございます!
次回の私物語11月26日午後3時です。恋愛に纏わる幽界見聞録をお届け致します。
今週の木曜日朝8時は、西遊記でイラストの朔川揺さんと創作談話です。
是非、いらして下さい♡
ではまた💚
ありがとうございます🎊