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【海外生活】コロナ時代:アメリカの治安悪化に注意

こんにちは。アメリカ在住ママプレナーのSacraです。

昨日(2020年8月10日)、ホワイトハウス近くで発砲、大統領も一時会見退席したそうです。

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この100年に1度とも言われるコロナ・パンデミック、特にアメリカでは失業率が上がると、犯罪率も上がり治安が悪化すると言われています。

実際、ロックダウンに伴って3月から4月にかけての全米の発砲事件の被害者数は約2100と、過去3年の同時期よりもはるかに高い数字になっています。

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参考: Gun Violence Continues Amid Lockdowns (by THE TRACE) 

アメリカに住む皆さん(そしていつか将来アメリカを訪れようと考えている皆さんにも)に注意喚起も兼ねて、治安悪化について我が家の実体験をシェアしたいと思います。

社会的な不満の高まりにより、何かの引き金で、日本やヨーロッパでは想像もつかなったレベルのことが日常的に起こりうる状況です。

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夫と2歳児の前でガチの銃撃事件、我が家にも衝撃

3月の半ばからのロックダウンも2カ月以上となったある五月の週末の午後、ちょうど家の斜め前、夫と娘の目の前で、かなり衝撃的な銃撃事件が起こってしまいました。

夫と2歳になったばかりの娘が手をつないでお散歩に出かけようとしていると、パンパンパーンという銃声と共に、向かいの通りで叫びながら逃げる黒人男性、ハッと足を止めるや否や、2名の男性が次々と銃撃にあい倒れ込むという場に居合わせたそうです。

(恥ずかしながら、私は連日早朝や夜中に開催される日本やヨーロッパとの電話会議に疲弊し、飛行機に乗っていないのに微妙に時差ぼけ、娘を夫に託し、お昼寝中でした。汗)

私自身も何だか外が騒がしいなあ、とお昼寝から起き出して外に出てみると、パトカーや救急車が何台も家の前の通りに停まり、通りは封鎖され、ちょうど数名の負傷者を担架で救急車へ運んでいる最中でした。

どうやら、公共住宅に住む黒人男性同士に口論があり、その場で銃撃事件に発展してしまったそうで、3名が1名は意識不明の重傷、残りの2名も重傷だったそうです。(その後の顛末は怖くて確認していません。)

さらに続く、同日夜の銃撃事件や車盗難・強盗リスク

そして、恐ろしいことに、同日夜、夜中1時半頃に、窓の外から3度、銃声が響きわたり、飛び起きました。

パトカーなどが駆けつけましたが、その際はけが人などは出なかったそうです。

翌朝、通りの夫の車のすぐ後ろに停めてあった車に、なんと銃弾による穴が空いていました。

幸い我が家には何の被害もありませんでしたが、普段警察も多く巡回しているこの都市のこの地域で、こんなに身近に銃の脅威を感じることになるとは、実際に経験するまで信じられませんでした。

また、同じ週末の午後、夫の愛車の中に、見知らぬ携帯が落ちていました。

どうやら車を盗もうとした犯人が、忘れていってしまったようです。

そして、その同じ日の夜、盗めないと思って悔しかったのか、はたまた別の犯人によるものか、夫の愛車のフロント部分が、見る影もなくひどく壊されていました。

駅前の通りを散歩すると、レストランは次々と永久に閉店する旨の通知が出ており、幾つかの高級レストランについては、窓ガラスが叩き壊されていて、強盗が押し入った痕跡がありました。

コロナ時代:感染の脅威・失業率・人種差別等の不満が爆発→治安悪化

これはどうやら、2020年5月のミネソタ州ミネアポリスに端を発したブラック・ライヴズ・マター (英: Black Lives Matter 通称: BLM)の抗議デモの影響もあったようです。

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これは全米を揺るがす規模に膨らみ、首都で議事堂やホワイトハウスからほど近い界隈は、グループによっては過激な抗議デモが連日繰り返されていました。(日本で報道されていたのは、ごくごく一部です。)

従来からの人種差別の問題に加え、新型コロナウイルスの脅威と大量失業という三重苦への不満が一気に爆発したのではと言われています。

この過激化・暴徒化の影響で、近辺でもこれに乗じた略奪犯罪行為等が続き(レストランや店舗に強盗が入るなど)、うちの家の前でも軍の装甲車が行き交ったりと、 「ここは戦地か?」と思うような信じられない光景が相次ぎました。

アメリカの首都ワシントンDCでは、他の州のように銃は法的に認められていません。それでも、このように公立の小学校なども多いこの地域で、日常的に銃の恐怖に怯えてしまいます。

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元々、ワシントンDCの治安は、ニューヨークよりも悪かったとされており、近年大幅に向上したとのことでしたが、今回のコロナをきっかけに、各地で様々な治安問題が勃発しています。

最近やっと落ち着いたかなと思った頃に、今度はホワイトハウス前での大胆な発砲事件、警察も多く見かけるこのエリアでも昼間からこのような事件、また気を引き締め直さなければと思いました。

我が家の取った夏休みセキュリティ対策

無限のエネルギーを誇る2歳児(11ヶ月で歩き始めて、現在親より走るのが早い)のいる我が家、苦慮の末導入した夏休みのセキュリティ対策は以下です。

庭整備:

いつも家の前の歩道で三輪車やキックボードで遊んでいましたが、代わりに小さな庭を整備しました。駐車場程度の小さな庭ですが、芝生を入れ、ミニ滑り台やビニールプールなども導入し、基本家の敷地内で遊ばせるようにしました。お隣さんはこんな感じで、家族で植物や野菜を育て始めてました。

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子供部屋とおもちゃの充実:

娘の子供部屋を改善し、ミニテント・ミニキッチン・マグネットタイル・幼児向け絵の具セットなど、室内でも気分を変えて長時間遊べるようなおもちゃなどを導入しました。

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(↓こんなのは全身この色になりながら、パンツ1枚でよくやっています・涙。)

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子供のいるアメリカ人のご近所さんとの連携強化:

両隣とグループメッセンジャーや携帯のテキストメッセージで連携し合い、毎日のように情報交換し合っています。銃声が響いた時や、家のセキュリティアラームが鳴った時など、ためらいなく連絡しあって助け合っています。

日本人コミュニティの利用:

やはり異国に住む日本人同士のつながりには海外生活が長くなっても心救われます。LINEでつながっている当地の日本人パパママ会にはいつも救われます。ちょっとした質問やサービスなど、グループラインや掲示板などでやり取りができれば心強いものです。

オンライン教育強化:

家にいる時間が長くなると、親の会議中や体調不良時など、どうしても子供のテレビの時間が長くなりがちになるのではないでしょうか。

近所や日本人ママにオススメされた、しまじろうオンライン幼稚園やABCマウスといった、オンライン教育ツールを導入しました。

なお、娘が通っていた保育園も週に3回の30分のオンラインセッションがあるので、2歳の娘でも少し慣れてきているようです。(工作セットとか事前に使うものまで各家庭に配布されます。)

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セキュリティシステムのサインやスティッカー:

前はセキュリティシステム加入していましたが、数ヶ月単位で長期的に家を離れることもあり、有事に日本のようにすぐに駆けつけてくれるのかも微妙だったので、今はありません。

代わりに、アマゾンで購入した(偽の)セキュリティシステムのサインやスティッカーを家の目立つところに設置したりしています・苦笑。

自由とチャンスの国であるアメリカは、銃社会でもあります。

どうぞ、アメリカ在住のみなさま、コロナ収束後、アメリカを音連れる予定のある方、十分すぎるほどお気をつけて、お過ごしくださいませ。

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