書き出すということ

写真のこのノートは、2016年に買ったもので、
元気で明るいショッキングピンクの表紙に
ゴールドの文字で、「BRIGHT IDEAS」と書かれています。

訳すと、
BRIGHT ＝明るい、輝かしい、まぶしい
IDEA＝アイディア
です。

ただ、この中に書かれているのは、
当時の私の頭や心の中のモヤモヤたち。
BRIGHTとは真逆です。笑

このノートは、
当時アメリカのロサンゼルスに住んでいた私のところに、当時ニューヨークに住んでた友達が遊びに来てくれた時に、
飛行機で6時間もかかる遠くの街からわざわざ会いに来てくれたから、何か思い出にお揃いのものを買おう、って言って（女子は旅先でのオソロが大好き♡笑）
ロサンゼルスの海沿いの小さなカワイイ雑貨屋さんで、その友達とお揃いで買ったもの。

その友達は当時、英語の教室に通って学んでいたので「英語ノートにするんだ♡」と
買うときに言ってました。

私は、、、何を書こうかなぁ？

買ってから1ヶ月以上経って、何に使うかやっと決めました。

ノートの1ページ目に、当時の私の決意表明が書いてあって。
（久しぶりに見て、自分で笑いました。笑）

NYから来てくれた友達の◯◯◯と一緒に、このノートを買った。
何を書くノートにしようか、考えてたけど、思いつかず、返品しようかと思っていたけど、、、　　　昨年から「自分を変える」ことにチャレンジしているから、それに関することや、その時思ったことなどを書くノートにしよう！！と決めた！！
Joshua tree（※）の星降る夜に、星を見てるときに急にそう思い立ったから、そう決めた。

とありました。笑

（後半ちょっとポエム口調入ってて我ながらウケる。笑）

（※Joshua treeとは地名で、ロサンゼルスから車で2時間ぐらいのところにある星空がめっちゃ綺麗な砂漠の国立公園。）

そっか、私は2016年からノートを書いていて、
2015年ぐらいからモヤモヤ色々悩んだりしてたのね、と思い出すことが出来ました。

と、ここまで前置きが大変長くなってしまったのですが、、、笑

ここには私のたくさんの当時の悩みや葛藤が書かれています。
誰とどんな話をして、私はどう思ったか？何がどう嫌だった、とかも。
半分日記のようなものだけど。

思いつくままに殴り書きみたいに、
とにかく書いて出して、書いて出して、の繰り返し。
そして、あとで客観的に見返して。

そういうのをずっとやってました。
一時期は、これを書いてて朝を迎えてしまうほど、一晩中書きまくったり。
書かないとモヤモヤが残って寝付けないから、一度布団に入っても、眠れないと、起きて電気を付けて書いてから寝たり。
それによって寝不足になったり、次の日会社で眠くても、そんなことより「今は書きたい」が勝ってた。

それを続けて2年ぐらいした頃、
私は気が付きました。

「あれ？なんか書いてるうちに、手が勝手に解決策を書いている。なんだこれは、、！」
って。笑

頭で考えたことじゃなくて、感じた事をとにかく書きまくっていたら、もう1人の私（いや、ペン？）が、勝手に答えを教えてくれる感覚。

そして、
"書けば最後には勝手に解決策が出てくる"
と、そんな魔法のような事を知ってから、
とにかくまた書きまくりました。
書くって大事なのね、と改めて思いながら。

それから時は経ち、昨年、2021年から、
私は「整理」を学んでいます。

お部屋とかモノの片付けというよりは、
それもそうだけど、目に見えないものも手順は全部一緒で、

「全部出す」
↓
「要る・要らないに分ける」「要らないを捨てる」
↓
「要るを残す（置く）」

と習いました。

私は、私の右手（ペン）が、勝手に私に答えを教えてくれていたと思っていたけど、
そんな魔法のようなことはなく、
私はノートに書く事で、自分の思っていること、考えていること、感じたことを全部出して、要らない考えは捨て去り、そして勝手に解決策を出してきて置いていたんだな、と。
まさに上記の「整理」の手順で、それを紙の上で勝手にしていたんだ、と分かりました。

今振り返ると、これは、「自分の素直な気持ち」や「本当はどうしたい？」に向き合っていたんだな、と思います。
だから最後は自分の「本当はどうしたい！」がわかったから、解決策がわかったような気がしていた、
そういう事だったんです。

改めて「出す」って大事だなぁ〜と実感。
そして、自分の「素直な気持ちに従うこと」これも本当に大事！！
このノートを見て、今改めてそう思います。

ところで、私がなんでこんなカワイイピンクのノートに、心のモヤモヤや闇のような事をかいていたかというと、、、

私が思うこと、考えつくこと、感じたこと、
それらは姿はないけれど私自身そのもので、
私は私を大事に扱いたいな、って思ったからです。
口では、「私なんて、、、」と言いながら、
心の底では「私は大事にされるべき存在」と思っていて、それは誰か他人から大事にしてもらうのではなく、私自身から大事にしてもらいたかった。

そんな事が今となっては分かります。
だから今は、このノートは宝物です。
結果、あとからですが"BRIGHT"になりました。