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What do you want?

ドイツに住んでいるパートナーのもとへ2週間訪れた。
たくさんの心の葛藤、言葉の壁と留学したら味わえそうな感情をプチ体験した。
この滞在で学んだこと、感じたことを記録に残していこうと思う。

①私のしたいことは何か?

「What do you want?(あなたはどうしたい?)」
これが一番聞かれた。
お家のパーティーに招いてもらったり、お友達とお出かけをしたり、
現地の人と関わることが多かった滞在だったが、みんなこれを聞いてくれる。

私はとっさに答えられなくて言葉につまる。
そして気づいた。

私は無意識に誰かの「したい!」に合わせていたことに。
みんながしたいこと、その場の空気を大切にすることの方が自分の意見より大事。
「そろそろ帰りたいな…でもみんな盛り上がってるしもう少しいるか……」
みたいなことがよくある。

だけれど、日本の外に出てみるとそんな様子の人はいないみたい。
「まだ食べたいから食べる!」「今日は寝たいから帰るね!」
みたいな全くと言っていいほど周りの様子は関係ない。

そしてみんなが自由に過ごしているから、心のつながりを感じられて
その場の空気が悪くなるような雰囲気がない。
みんなが流れにのって、自分の生活をしている。
それが居心地いいし、誰も我慢していないから相手に優しくできる。

社会人生活を送る中で、自分のしたい(want)を無意識に隠していたんだなあと改めて実感した。
生きていく術として必要だと感じていたのだな、私はよくがんばっていた…と自分を慰めることにした。

少しずつ、少しずつ、「I want 〇〇!」を言えるように、
自分の中の小さな私を大切にするようにした。

②目を見て挨拶すること

海外の方はとにかく挨拶をする。
最初に自分の名を名乗り、握手。
「Nice to meet you!(会えてよかった)」と笑顔でほほえむ。

出会った瞬間、引き込まれるような優しい瞳でみんなほほえみかけてくれる。
素敵な文化だ。
私も笑顔で挨拶することは意識していたつもりだった。
しかし彼に「海外では挨拶は大事だよ。目を見て大きな声で挨拶をするといいよ。」と言われた。
彼はなんとなく言ってくれたと思うのだけど、なんだか悔しかった。
私の挨拶は物足りないの?!って。

そう言われた次の日から5倍くらいのオーバーテンションで挨拶をしてみた。
するとどうだろう、みんな笑顔で「Welcome!!」と以前より前向きに迎え入れてくれた気がする。

ちゃんと挨拶をすることで次の会話にも繋がりやすくて、
話もスムーズにできた。
挨拶の魔力はすごい、と実感したので日本でも実践してみようと思う。

③とにかく話す・聴く

彼の友人家族のお家に招待してもらったり、
お友達と会ったり、ドイツのネイティブな方々と交流をした。

その中で大切だと感じたのは、
・つたない英語でもいいから話すこと
・興味を持って会話に入ること
・なんでもいいから聞いてみること
・自分の好きなものについて語ること

私の英語は中学生レベルかな。
単語がぽつりぽつりと分かるくらい。

なんとなく分かるけれど、自分の言いたいことが言えないというもどかしさを感じていた。
ただ2週間いると慣れてくるもので、
だんだんと話すことが楽しくなってくる。

言語というのは不思議なもので、
英語を話している自分は言いたいことがストレートに言えて気持ちがいい。
シンプルな単語しかないからかな。
彼とも英語で話すと心が通じている気がする。
日本語だとどれだけ気を遣っていたのだろう……。

大勢で会話をする中で静かにしているとだんだんと輪から外れてしまう。
外国ではそんな人にはお構いなし、「しゃべりたくない人」という認定を受けてしまう。

だから何でもいいから話す。
楽しそうに話せば言語なんて関係ない。
おいしい!うれしい!楽しい!って言っていたら、みんな喜んでくれて
たくさんのギフトをいただいた。

日本にいると【聴くことが第一!】という感じで
話しすぎるのは気が引ける。
そんな風に考えていたけれど、それは違ったよう。

こちらの文化では、【私はどう思う】と語り合う、議論し合うことの方が重要。
違いがあるからこそ会話に深みが生まれる。
だからみんな夕食を囲みながらひたすら話し続ける。
よくそんなに話題があるなあと関心しながら聞いていた。

あれよあれよと話題が飛び交う。
そして一つの会話に必ずジョークもあるのがおもしろい。
みんな「ハッハッハ!」と楽しそうにネタを見つける。

日常に笑いを見つける天才なのだなあと思う。
そんな毎日を送っていたら悩み事すら思い浮かばないのだろう。

ということで私も日常の会話に必ずジョークを入れることを心がけてみる。

④海外に移住する

2週間滞在してみて、改めて海外に移住もしくは1年間住む という思いが強まった。
やっぱり私にはこの経験が必要だ。

日本もいいけれど、一度一人になって冒険をしてみたい。
今回の旅で私は何も知らないし、ぼけっとしてるなあと感じた。

本当に抜けているのにも程があるくらい抜けている。
なんとかなるだろう精神が強すぎる。
日本を出ることで、自分の価値観はちっぽけなものだったと
気づくこともできるし、みんなの優しさにも気づくだろう。

あと私は外国の方の屈託のない笑顔が好きだ。
人混みが苦手な私が外国の人混みは平気なのは
みんなが思いやっているからだろう。
一人一人のエネルギーが上向きというか、
周りのことを考えているような空気がある。

目があったら必ずニコッとしてくれて、
ドアを開けて待っていてくれる。
そんなふとした思いやりが大好きだ。

さあ、1年後どうなっているだろうか!
乞うご期待!

ドイツ旅行記は次の記事で…!




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