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うちのヤバいだんな72話 解説

土曜日に紋白蝶にて72話公開されました。これからは土曜の昼に公開されたら24時間のみ無料公開という形になってしまって、現時点では読めない、という状況、大変申し訳ありません。紋白蝶に入っていただくと他の方の作品も読めますし、紋白蝶はこれからじわじわと内容が充実していく模様です。

一週間後には私のメンバーシップにて購読いただくか、もしくは単話の販売を開始いたします。もー、世知辛くて申し訳ない。

72話では妊娠と揺れる心、です。

多分私、妊娠している。

確信していました。なぜかわからないけど、きっとそうに違いないと思っていました。皆さん、そうなんだと思う。
だから、ああ、やっぱりそうなんだ、と静かに確認しました。

でもそんなこと、上手く受け止める事ができない。少なくとも健康なんだなー、よかったなーという事だけは私はきちんと受け止めました。

でもやっぱり、さてどうしよう。

すべては私の計画通りです。まさかこんなに上手くいくとは思ってもみませんでした。妊娠も出産も具体的には考えてもいなかったし、これから自分がどう変わっていって、どう変わらなくてはならないのか、怖ろしくてなりませんでした。

しかも相手は、結婚も家族という形も、きっと望んでいないのでしょう。面倒くさくてしょうがないから、私の要求を受けていただけだと思います。

(子供ができれば何かが変わるはず)。
そう信じていたけれど、私は子供を切り札に話をすることはできなかったのです。一番望んでいるのは、子供云々ではなく『私』。

私と一緒にいたいから、
私が大事だから、
だから私を選んできちんとしてほしい。
私のプライドです。

頭の中ではこれからどうなるのか、私は何をしなければならないのか、未知の事で不安がかけめぐり、いてもたってもいられません。
私は多分、一人でも子供を育てる事ができると思いましたが、コンスタントにこの先最低20年は稼ぎ続けなければならない、と考えると、苦しくなって未来の景色が曇るのです。それでも、私を必要としない人と、子供を切り札に結婚をすることなどできない、と思いました。
私のプライド、どんどん育ちます。

いずれにせよ、言わなくてはならないのはわかっているけれど、相手の反応が怖くて切り出せません。よくドラマとかで見る「うわー、よかったー」と言い満面の笑みで喜ぶ夫や彼氏、よほど優しいとか、よほどポジティブな人なのではないでしょうか。私自身が不安で沈んでいるのに、相手はなおさらの事でしょう。

プライドの鬼になっている私は、肝心の事を言う代わりに、こんなことを言ってしまいます。

もう、黙認することはできなかったのです。

『私の言葉をこれ以上、ないがしろにさせることはできない』

ぎりぎりの所まで攻めて攻めて、そして、その結果向こうが陥落すればよかったのです。

まだ間に合う
まだ間に合うのに
なぜ気が付かない
簡単じゃないか、結婚なんて
結婚しようって言えばいいのに

私はずっとそう心の中で言い続けたけれど、思いは届かなかったようです。

私のぎりぎりの攻めの言葉にも揺らがないくらい、相手は面倒くさい事や変化を望んでいませんでした。


☆☆☆☆☆
という所まででした。
資料としてFBで誰かに相談したログとかを見直したら、現在の私もどんよりです。ホルモンの関係なのか、ただ不安が大きすぎたからなのか、すべてにおいて過大に深刻に考えすぎていました。たしかに、妊娠や出産は『私が私じゃなくなってしまうかも』みたいな、自分を失うような不安がすごくて、それがよりいっそうプライドを高くさせていたのかも。ああ、本当に面倒くさい。もっとシンプルに、もっと平凡なドラマみたいにするするっと物事が進んでほしかった。

あぁ、次の話どうなるんだろう。心が痛い。
また再来週よろしくお願いします。


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