見出し画像

娘の知らない時代

毎日家に居るのだから、用事が何でもできるかと言うと、思ったよりは何もできない。

今日は次女が休みで起きたのが5時半、そこから朝の支度をして、家事を終えて出かけようと思っていたのをすっかり忘れて、気付くと夕方の5時半だ。

先だってお医者さんには行ったものの、そこの薬局では手持ちがない薬だと言われて、昨日か今日には貰いに行かないとと考えていたのに、すっかり忘れて夜になっている。

言い訳をすると、忘れたのは家の片づけをしていたからだ、随分前から掃除機を掛ける時に物を動かすのが大変って思っていた。

これは私だけで無く、家族全員がそう思っていて、コロコロっと動かせるといいのになと皆が密かに考えていた。

「お母さん、キャスター付きの台車買って良い、下掃除しにくいんやわ。」と次女が言い出した。

台車を買うのは簡単だし、台車に乗せるのも簡単だ、しかし台車を買ってそこに在るものを片付けるには、細くて深ーい溝がある。

そこに在るのはそこから動かすと面倒な物で、無いと困るから置いているのだ。

数段の棚に入っている物を、台車一個に纏めるのは至難の業、全部出して、どう置くかを考え直さなければならない。

我々は考えたね、洗濯機の横に置いておきたいものとそうでない物を分ける。

そうでない物は違う場所に移動できるように、違う場所を片付ける。

置いておきたいものは金属に貼り付ける棚を買って、貼り付けようと思っていた。

「ちょっと待って、お金使わん方法を考えよう。」と次女が提案してくる。

なんかいい方法あったけな????????????????私としては買う事しか考えられない。

「あのな、厚切りジェイソンが言うとったんやけど、買わないで有るものを利用するって、物のお金と消費税が節約になるから、出来る限り買うのを控えた方がええんやって。」何でも買いたがる次女が言うと、これは時代もここまで来たかと思う。

確かに無駄にお金を使わないで、考えてからにしたほうが全てにおいていいとは思っている。

それは解っていても、今までは今までで必要な物だったのだから、これは捨てて、こっちにこれを持ってきてなんてやっていると、何だか寂しい。

捨てるものばかり増えるじゃないですか。

「お母さんバブルの時期を知っとるから、節約ってせんのやろ?」と言われると反論したくなる。

ここから先は

89字

¥ 100

文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。