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研究って尊い
子供の頃、デンキウナギって電気を放電するのなら、デンキウナギを捕まえてその放電で使える電気を作ったらいいなんて考えていた。
デンキウナギを養殖すればいいんだよ、日本人そういうのが得意じゃん、とかも考えていたな。
子供の夢としては良いんだけど、大人になるとそう簡単にはいかないって気付いて、ムリなんやなーとか思う。
でもさ、研究って、大抵突拍子の無い発想から、始まる様なんだよね、研究者って何でそんな事考えたーと思う事を大真面目にして発表したりする。
ドラえもんって居なくって良かったのかも知れない、居たら皆研究せずにドラえもんに任せてしまうもんね。
デンキウナギの研究で新しい発見があった様だ、私は知らなかったんだが、微生物の遺伝子を電気で変えるのが可能で、実験によって解っている。
この実験は細胞膜に一時的な孔(あな)を作り、DNAやタンパク質など目的の分子が標的細胞に入る実験で(良く分からんが)兎に角簡単には電気で遺伝子は変えられない。
実験で出来ても、それが自然界で出来ると言うのは、誰も考えていなかったらしい。
自然界で、電気を発生するもの自体が、少ないのだからさもあらん。
それが名古屋大学の研究チームが、水中で電気パルスが流れると、周囲の生物に影響が出て、遺伝子が組み変わってしまうらしい。
良く分からないけど、簡単に言うと、デンキウナギが電気を放電したら、近くに居る生物のDNAに影響して遺伝子が変化すると言う。
もんの凄い発見やね、何でそんなこと考えたんやろ、何でそんな実験しようと思ったんやろ。
思わず娘に言ってみた、デンキウナギの放電で、近くに居る生物の遺伝子が変化するんやって。
「エ~それやったら、その時に人間が近くに居たら、その人の遺伝子が変わるの?」それより命大丈夫か?そんな状況。
「何かね、名古屋大学のチームが調べたらしいで。」ついでに研究チームの事も言ってみた。
「名古屋大学かー、ヤッパリ変人が多いんだよね。」しみじみと三女が言う。
そんな事無いで、私の学生の頃は変人と言えば京都大学やったで、と言いそうになったけど、言わないのが良いよね。
研究する人って、私達では想像もつかない事象に興味を持つ、それを研究すると、結果的に何かの役に立ったりする。
決してこれを研究したらお金に為るだろうとか、これが人間の役に立つからとかで研究したりしない。
思いもよらぬ突拍子もない事が結果的に生活に役に立ったり、自然を理解する事に繋がったりする。
研究って、それだけで尊い、何でもお金に換算するのは止めた方が良いんじゃないかな。
チョットだけ考えてみた。
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