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戦争は政治の負けなのですよね

8月9日に長崎では平和祈念式典が行われた。

実は私は芯から戦争を感じた事は無く、ニュースとして毎年式典が有った認識しか無かった。

広島、長崎と言えば、核兵器の被害で、今の私達から見たら、想像もできない位の被害が有った地だ。

私の父は戦争で兄を亡くしているので、子供の時期は戦争についてはよく話していた。

「何が有っても、どんな状況でも戦争はあかん、戦争は会話で回避できる。」

私は戦争は知らない世代だが、戦争を知っている世代に直接話を聞いている最後の世代かもしれない。

今年はそこの平和祈念式典にイスラエルを招かなかった。

それ自体は長崎市の判断だと思うのだが、それに付随してG7の駐日大使が一斉に欠席するらしい。

G7と言えば、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、カナダ、日本で、日本以外の国は全て欠席と言う訳だ。

その他にもオーストラリアの大使も欠席すると言う、世界は何処の向かっているのだ。

戦争に勝つという事は、正しいと誰かが言っていたのか??G7(先進7カ国)の大使が皆参加しない事態になった。

そうかー、イスラエルを招待しないと、G7の大使は参加しませんというのか。

ここには何だか腑に落ちない物が有る。

現在、イスラエルはガザで残虐行為をしている、彼らはテロリストだと言って、子供や関係の無い男女も攻撃して、生活を破壊して命も脅かしている。

第二次世界大戦時にユダヤの人々が虐げられていたのは、誰もが認識している事実だ。

そこで虐げられた記録や記憶があると言って、今は虐げる方向に向かっている。

これが残虐行為で無くなんと言おう、平和祈念式典に呼ばなくて当然だ。

実は、イスラエルはガザ地区で使っている武器を売ろうとしているらしい。

使い心地は使って居る所を見れば、何処にセールスしても納得して貰える。

問題が有れば、開発し直して、ガザを実験台にして世界にその武器を売り出そうとしている。

これは本当かどうかは私には解からない、それでもアルジャジーラがその紙面で分析している。

新しい武器を開発して、ガザで実験をしていると考えられている国を、平和の式典に招待しないのは当然だ。

広島市が招待した事こそ、おかしいと言って良いだろう。

しかし、長崎がイスラエルを招待しなければ、G7の大使は何処も欠席する、私に言わせると、何故なんだ??

虐げられた記憶も記録もユダヤの人々にも有るだろうが、実はパレスチナの人々にも有る。

イスラエルはガザを封鎖して、パレスチナの人々に何度も攻撃をしている。

封鎖政策自体が国際法で禁じられているのに、止めないばかりか、自治権限はイスラエルが維持すべきだと言っている。

ネタニヤフ首相は、パレスチナの人間を認めないと言っているに等しい。

そして、そのイスラエルをG7は指示しているのだ、大使が欠席したとしても、国全部がその考えでは無いと言われるかもしれないが、基本的には国を代表しているのだから、G7は平和とは無縁の考え方をしていると見られても仕方が無い。

長崎は核兵器で攻撃されたたった2つの都市の内の1つになる、その頃の状況を私が知っているわけでは無い。

しかし、その惨状は日本人なら伝えられている、そう記憶と記録がそこにはある。

じゃあ、日本人が核兵器によって虐げられたと言って、他を虐げようとしているか??

そうでは無く、純粋に平和を祈念するために式典をしたいと考えている都市が、現在戦争中の国を招待しない、当然である。

アメリカが核兵器を実験的に核兵器を使ったと言う話もあって、考えると戦争というのは、武器の見本市になる。

確実にその成果が解かるからだ。

日本は戦争で負けて自信を失った、なので先進国に追随するのが、正しい事だと考えがちの国になった。

実際には、戦争で勝利を手に入れた事が、正しさの証明には成っていないのだ。

どこの戦争でも勝った国は、負けた国を植民地支配のような感覚で付き合っている。

勝った方が正しい、負けは間違いと言う訳だ。

勿論問題はあった、それでも勝ったから、負けたから、正しさが証明される訳では無い。

実の所、戦争に突入してしまった事こそが、もう既に政治的には負けになっている。

しかし、勝ち負けという結果が、傲慢になっても良いと言うお墨付きを貰ったと考えて、負けた方には価値観を押し付けたりする。

それは負けた方に寄り添っているからでは無い。あくまで自分の国に従順な国を作り上げる為だ。

もう少し前の日本はパレスチナにも、イスラエルにも寄り添って、戦争を非難したと思う。

誰が考えても納得いかない死を、ガザに居る沢山の人たちに与えようとしているイスラエルを非難する人間がもっといたと思う。

非難の声はあるにはあるが、大きくはならない、国の方針の問題なのか、マスコミのもんだいなのか、それ程取り上げられていない。

何が有っても戦争で無く、政治で問題解決すべきという考えの政治家も少なくなっている。

私達は小さいが、本当はもっと声に出すべきなのだろう。

未だ戦争を知っている世代に育てられて、戦争はいかんというのをイヤになる程聞いてきた世代なのだから。



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