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「イライラするほど優しい」の謎

今朝、「約束を守る」という態度について熟考していたら、ひとつの気づきがあった。ひとつ謎が解けたと言ってもいいかもしれない。

「約束を守る」というところから考えが広がって、どういうわけか、「私の母はイライラするほど優しい」という考えにたどり着いた。実はこれは最近私が友人に言った言葉でもある。

「あんたのお母さん、優しいもんなぁ」

「うん、むちゃくちゃ優しい。イライラするほど優しい」

私の母は優しい。

これだけでいいのに、なぜ間に「イライラするほど」が入るのか。

熟考するうちに気づいたのだが、どうやらこれは私が約束を守らなかった過去の経験に起因しているらしかった。私が自分との約束を守らずに物事がうまくいかなかったときも、母は優しかった。私が一番傷ついているだろうと私には優しい言葉をかけてくれた。そうして私はもっと泣きたくなった。

私の母は優しい。

これは間違いなく本当だ。私は自分との(あるいは他者との)約束を守らなかった自分が許せなくて、その感情を母に向けてしまっていたのだ。

ここで希望が見えた。だったら約束を守ればいい。守れないと思ったら、誠実にそう伝えればいい。自分との約束だったら誠実に調整し直せばいい。

人はだいたい優しい。事情を伝えれば、よほどのことがない限りわかってくれる。

そして、イライラの原因が母じゃなく、自分だったことにも安心している。



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