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かたづけ侍 すて侍

前回、4LDK正常化計画という名の不要物廃棄と部屋の整理整頓をおこなっているという記事を書いた。

まだ終わっていない。

毎日コツコツ要らないものを集め、要るものは整理整頓しているうちに東京五輪が始まった。
大体済んだのは、台所、階段下の収納2つ、和室、洗面台の下、リビング、玄関、そうでないのは2階のオットの段ボール箱3つ、子供の部屋、寝室、クローゼット3つである。

開会式の日に、暇そうなオットに段ボールの整理を頼んだ。
段ボールからポイポイ新しく用意した箱に迷うことなくCDを詰めている。
「え、これ全部必要なの。要らないものないの」「そうだね」
そうですか。
ポイポイ詰められたCDをひとつ手に取って「おお、これ懐かしいね」と中を開けるとCDが入っていない。
「ねえ!これCD入ってないよ!CD揃えてしまおうよ」とCDを探したが見当たらない。「そうなんだよねー、車売った時にさーチェンジャーに24枚入れてたんだけど後から気づいたんだよねー」

箱詰めされたCDのケースを開けるとCDが入っているものが見つからない。
この人CDのケースを10数年取ってあったんですかね。引っ越しの時にも気づかなかった。
「CDのないケースはさすがにおさらばグッバイでしょう」と言ってバンバンゴミにした。CDは3分の1になった。
段ボール3個はかご1つに収まった。
次にオットにお願いしたのは洋服の選別だ。
クローゼットをオットとわたしとで半分にして使っていたのだが、ハンガーポールに掛けるものがわたしの領域に入ってきている!
普段、Kappaの半ズボンにシャツ3枚くらいのローテしかお見掛けしないのだがどうなっているのか。
まず、トップスは引き出しを掘り起こしてみると、新品のシャツがたくさん発見された。今のローテよりしっかりしたTシャツもある。彼らも入れるとTシャツはローテ6枚くらいになりそうだ。
それと圧倒的に幅を取っていたのはスーツやワイシャツ類だ。数年前から「カジュアル・エブリディ」という取り組みとなり、私服での勤務をしている。礼服以外は捨てた。ネクタイ禁止もいち早く導入されたので、良さそうなものを残してあとは捨てた。非常に衣装持ちで、もうこのクローゼット(ウォークイン)はオットに譲ることにした。それでもだいぶすっきりした。
その日、20時から五輪の開会式を観た。
入場の時にお風呂に入っておけばよかったと思いながら0時に開会式が終了した。とにかく疲れていた。整理整頓は疲れるのだ。

次の日、家族から苦情があった。

整理整頓モンスターにならざるを得なかったわたしは寝る前に様々な場所を眺めて「次に片づけるもの」を考えるのだが、その日は大々的に片付けが進んだので、つい気になってしまい夜中にもかかわらずミシンを片付けたり「明日これを持ってリビングに降りよう」と物を集めたりガタゴトしていたらしい。
リビングにいたオットは「youtube観てたら2階から夜逃げでもするような音がした」といい、子供は「その音で起きた」と言っていた。
「それでさ、そのyoutube観終わって2階に行ったらもうグーグー寝てて、朝方『イタイイタイ!』って叫ぶからさ、見たら足がつったんだって、忙しいよな、ママ」すみません。
家族が片づけを手伝ってくれたのでふくらはぎがつるほど熱心に歩き回っていたのだ。ものすごく痛かった。

で、やっと平日が訪れた。
今は自分の洋服の選別をおこなっている。


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