『花より男子』道明寺司役・柚香光さんという衝撃
宝塚歌劇団、花組の『花より男子』を観劇しました!!!!!!
先にライブビューイングのご案内を貼ります。チケットあるのか知らないけど時間が合う方は見てほしい〜!
さて。好きなタカラジェンヌは真琴つばささん(2001年ご卒業)と姿月あさとさん(2000年ご卒業)、一番最近観た演目は雪組の『るろうに剣心』(2016年)な宝塚にわかにして、『花男』は漫画もドラマもチラ見しただけの私が、休憩含め3時間の上演時間中ひたすら浴び続けた「あああああ~~~~!!!!いまの!道明寺さまの!お言葉……!!!!!!」という衝撃を文字にしました。
心臓を鷲掴みにされた台詞を一生懸命振り返っていますが、インパクトが強すぎて記憶が定かでありません。すべて、私の記憶が正しければこうだったはず、という内容になりますのでご了承ください。ネタばれしかないのでご注意ください。あと宝塚にわかで原作のストーリーを把握してないために、どこまでが今回のオリジナル要素なのかわかってないのも許してください。
そもそもご観劇された方でないと私がなんの話をしているか伝わらないと思います。が、この張り裂けそうな胸のときめきを文字にしないと精神的に耐えられなくて書きなぐってます。あの、道明寺さまが、柚香光さんが、すごすぎて。
基本的にこの台詞がやばかった!を書き連ねてるんですが、別に台詞を褒めたいわけではなく(もちろん脚本あってこそだけど!)。その言葉を発しながら道明寺として生きている柚香さんの、お芝居が、特に声が、いかに素敵だったかを記録に残したい。
一応補足しておくと柚香さんは花組男役トップスターさんではなく2番手さんですが、今回の公演は主演です。トップスターさんは出演されていません。宝塚歌劇団ややこしい。
◆道明寺の無理すぎた台詞たちを振り返る【一幕】
とりあえず牧野つくしに惚れた道明寺、つくしにエステを受けさせたりドレスを買い与えたりするが拒絶され「俺の何が不服なんだよ」「一流の贅沢をさせてやる」「金で買えないものはない」
俺の!!!何が!!!不服なんだよ!!!!かっこいい…無理もうかっこいい…不服だなんて1ミリたりともないです柚香さま…!!!!願わくば私も「黙れ貧乏人!」って言われたい。
つくしに「キスしたことなんてない!」と言われた道明寺、「俺に『キスしたことない』って言ってくるってことは…俺にファーストキスを捧げたいって意味か?」
あ~~~~~!!!!か、かわ、かわい、可愛い…!!!!!もう顔がにやけすぎて私の人生のすべてを捧げます今すぐ。
勇気を出して誘ったフラワーランドでのデートにて、雨のなか「俺様を何時間も待たせやがって!」とか言いつつ、つくしを待ってた道明寺「事故にでもあってんじゃねかと思ったんだよ!!!」
か、かっこよすぎだろ…!好きだから心配だったんだよね、男前だよ…!
しかし、こんっなにかっこいいのに、パーティの時に言われた「変な髪型」という言葉を気にしているのか、ニット帽かぶってる道明寺、可愛いよ、もう…!
そして、観覧車のなかで長いおみ足を投げ出して、足のあいだにつくし座らせてる道明寺がかっこよすぎて私も熱を出した…破廉恥すぎる。
弱っている道明寺、遅刻を謝るつくしに素直に「俺もごめんな、色々と」…からの観覧車で一夜を明かして朝「牧野おはよう」
おは、え、おは、おは…!!!???鼻血
さらに「落とし前つけてもらうからな!」とキスのおねだりをする道明寺
いや君もファーストキス未経験だよね!?可愛すぎか!?可愛すぎか!!!!
ただぶっちゃけた話、私の視力が悪すぎて、どこのシーンではキスしたことになってるのかがよくわからないというw
あきらと総二郎に「昨日のデートはどうだったんだよ」だかなんだか聞かれて「あいつは昨日バイトだから」と我が物顔の道明寺
ひゅ~~~~!!!!嫁のスケジュールは全部把握してるってか!デートに誘ったけど「バイトだから」って断られて「さすが俺が見込んだ女、真面目なところに惚れ直しちまうぜ」ってか!(私の妄想です)
からの、昨晩つくしが他の男と一緒にいたことを知って「何を信じろっていうんだ」と打ちひしがれる道明寺…捨てられた大型犬みたいで可愛いよ〜!
つくしを囮に道明寺を呼び出し復讐をもくろむ桜子ちゃん「なぜ私じゃダメなの?なぜ愛してくれないの?お願い夢中になって、お願い綺麗だと言って」
もうね、道明寺にとってはつくしが物理的にも心理的にもガツンときた、ということでしかないのでしょうね…。
殴られる自分を見せないために「目つむってろ」と言い、桜子ちゃんの手下の男たちに殴られ、つくしには「どうして反撃しないのよ!」とか言われて「やり返したら、お前を守ったことにならねえだろうが」と返す道明寺
あ~~~~~~~~~~~無理、なんかこのへんの道明寺さまのお声があまりにも優しくて、つくしへの愛おしさが溢れていて、無理。
気持ちが通じ合ってハッピー、と思いきや花沢類が再登場したとき台詞?あったかな?道明寺さまが幸せそうだったこと以外の記憶がない…なんか道明寺が浮かれてて踊っててつくしといちゃついてたと思う、ご馳走様です!からの花沢類の登場の仕方、学園に響く足音のSEが「カツ、カツ、カツ…」し、しびれる~~!!!!
こんなにときめきまくってたら、私の心臓、どうなっちゃうの~~~!?
◆道明寺の無理すぎた台詞たちを振り返る【二幕】
「俺たち付き合ってんだよ」と、再登場した花沢類からつくしを遠ざける道明寺、「俺と一緒で嬉しいだろ」「つべこべ言わずについてこい」つくしにあれしてあげたい、これしてあげたいがいっぱいの道明寺
可愛いが過ぎる、君もローストビーフ食べなさい。
つくしを一番眺めのいい部屋に通して自分はソファで寝ると言う道明寺(身長185センチもあるのに)、「俺はお前が好きだけどお前の気持ちは聞いてねえ!」「急ぐ気持ちがないって言ったら嘘になるけど、お前の気持ちを聞くまで無理強いはしないから」みたいなザ・思春期なことを言っていたと思う。
それがつくしが類とキスしてるのを目撃しちゃって「今更何を信じろっていうんだ」ってそうだよな~~~~!!!!「精一杯の気持ちを捧げた」「俺は本気でお前を好きだった」とか言ってたと思う、道明寺さま泣かないで~~~~!!!
花沢類に呼び出された道明寺、やってきた類に「おせえじゃねえか」、でも類は「時間通りだよ」と余裕の笑み、そして「牧野なんかに本気になるわけないじゃん」と言われ激昂する道明寺
そうだよね、気が気じゃないよね、類を認めているからこそ、つくしが取られちゃうのも嫌だし、つくしがバカにされるのも、傷つけられるのも、たまらなく嫌なんだよね。
ここで道明寺が「牧野をもてあそぶやつは許さねえ」って言うんですよ…言ったと思う多分。こないだまでは「牧野のやつ、俺の心をもてあそぶとは」ってつくしに怒ってた気がして、道明寺も成長したな~って思って余計に切なくなったよ…。
花沢類が「牧野には何もしてないよ、こうでもしないと二人とも素直じゃないんだから」と、わざと(でもないくせに)道明寺をけしかけたことを明かし、F4は仲直り。
余談だけど、この喧嘩があることで、今作でほとんど個別の活躍の描写のないF4のキャラクターが深まったかなと思いました。
さて、「牧野を俺にふさわしい女に」したい道明寺と「賞金で家の借金を返済」したいつくしのために、つくしがミスコンで優勝できるよう特訓することになったF4。
このミスコン、クリスマスイブ開催で「良妻賢母を競う」らしいですよ…「俺様に釣り合う女になるために優勝しろ」ってさあ、もうさあ、プロポーズだよ…でもたぶん道明寺、自分が言ったことの意味に気づいてないよねバカだもんね。
そしてコンテストに向けて特訓するなか自信をなくしかけてるつくしに「可愛い」「綺麗」「自信を持て」等々言って聞かせる道明寺…声がやっぱり優しすぎて耳がとろける。
あとから考えると、このときに道明寺は、つくしの元を離れてニューヨークに行く覚悟を決めていたのよね…一人で…。
かくかくしかじかあってミスコンで優勝は逃してしまうつくしなんだけど道明寺が言うわけですよ「牧野つくしのクリスマスを買いたい」、そしてつくしの借金をチャラにしてくれるという
えっもう、えっえっ、もう、えっ…いやむしろ私の人生を売りつけたいよ。
クリスマスにまたデートの約束をしたにもかかわらず、待ち合わせ場所に現れたのは道明寺からつくしへの手紙を預かってきた花沢類…手紙には「牧野最高」「俺も頑張るからお前も頑張れ」「じゃあな」とか書いてあった。「またな」じゃなかったと思う。うーん、これは、ひょっとすると、「類、牧野を幸せにしてくれ」っていう気持ちも、あったのかなあ?
つくしは、ニューヨークに旅立とうとしている道明寺を追いかけて空港へ。つくしが、「私の気持ち、言ってなかったから」と道明寺への思いを告げて、道明寺もつくしに「世界の道明寺司になって帰ってくっからよ、ぜってぇ待ってろよ」と揺るがぬ愛を誓う…。
さっきは「じゃあな」って言ってたじゃん!でかいことばっかり言って弱気なんだから!!!最初から素直に「待ってろ」って言えっつーの!バカ!!!!とつくしちゃんは思っているであろう!
宝塚のキスシーンって本当に素敵ですよね、大好き本当に、宝塚のキスシーンって本当に好き。基本的に女性か男性の背中を客席に見せる形になるんですけど、女性の腰が反ってたり、顎をくいっとしてたり、腰に手を当ててたり…もうとにかくシルエットに「熱情」が溢れてるんですよ~~道明寺がね、ちょっと緊張してるつくしちゃんにね、はじめは遠慮してるんだけど、グイってしてちょっと強引にちゅーするの最!高!
◆道明寺×赤=最高なショータイム
宝塚ならではといえばのショータイム…あれなんていうんですか?
このさ~!ミラーボール(であってる?)登場で客席まで一気に一つの空間になる感覚が好き!!
宝塚~~!!!!と思ったのが、男役さんがみんなでダンスしてる途中で、ジャケット手渡し担当さんが袖から加わって、曲の繋ぎ目でこっそり道明寺(柚香さん)に着せてあげてて。羽織るジャケットが変わるだけで雰囲気もガラっと変わるの本当にかっこいいの極み。
そして道明寺とつくしのデュエットダンスがめちゃくちゃロマンチックなんだけど、お辞儀したあと、最後に道明寺がつくしの手を取ってクンってちょっと強引に腕引っ張ってはけていくのが……かっこよすぎた…………。
クリスマスソング集だったのは、物語の時系列にあわせたってことと、道明寺に赤を着せたかったってこともあるのかなと思うんですよね。道明寺=赤、花沢類=青がイメージカラーになっていて、そもそも『花男』だし全体的に赤とかピンクが多いんですけど、花沢類のターンの海のシーンだけは青でまとめられてたので。何より柚香光さんに情熱の赤が似合いすぎたよね…。
「花びらを開いてごらんよ」って歌詞は、恋のつぼみが素直に開いていくように、芽生えた恋心に、正直になろうねってことなのかなあ。ああロマンチック。春に出会って、夏に一波乱あって、乗り越えて秋に愛が育って…冬にかたく結ばれる。季節が一巡りしたんだなあ。
◆道明寺が恋をして最高の男になるまで
今作、私は「道明寺が恋をして変わっていく、成長していく物語」であると受け取りました。
最初はつくしへの気持ちが「恋」だということすらわからなかった道明寺。思い通りにならないつくしに苛立って言った「俺の何が不満なんだよ!こんなに完璧な男が他にいるってのか!?」という言葉は個人的にすごくかっこいいのですが、彼の幼稚さを象徴している。
何もかも不自由なく生活してきて、でも心のどこかにずっと言葉にできないさみしさを抱えていた彼は、物を買い与える以外で自分を認めさせる方法を知らないから、つくし相手にどうやったら自分の思いが伝わるのか、一生懸命、頑張るんだよね。
このミュージカルでは道明寺にまともな恋愛アドバイスをする人物がいないので、結構一人で悩んで考えて、恥ずかしかったりして、でも一生懸命、頑張ったんだろうなと思う。
はじめは、お金をかけてエステを受けさせたり高いドレスを買い与えたり…というところから始まって。パーティでつくしがいじめられて頭から水ぶっかけられてるのに、「その髪型が嫌!」と言われたからって、泣いてるつくしはほったらかしで自分のヘアセットを整えなおしてたり。
それが、コンテストに出るときにはダンスを教えてあげて、「お前らしくやればいい、俺様が認めた女なんだから」って励ましてくれて。道明寺といることで、つくしもまた自分に自信を持てるようになったんでしょう。
つくしとの心の距離が縮まったと思ったら、他の男とつくしが急接近しちゃったりして、どぎまぎするけど、はじめのうちは「信じられるか」って突き放しても、あとでちゃんと「俺はお前を信じる」って、大きな愛情で包んでくれるんですよ。俺が俺が、から、相手に与える愛情を覚えたんですよ。
「俺に逆らうやつは許さねえ」なんて言ってたくせに、「お前の気持ち聞いてねえ(から、無理強いはしない)」って、つくしの気持ちを大事にするしさ…。つくしを振り向かせるためじゃなく、つくしを守るために、行動できるようになっちゃてさ。
花組の『花より男子』を見て、いい男っていうのは、恋をして、包容力と優しさを手に入れて、そして愛する女性を輝かせることのできる人を言うのだなあ、と思いました。
◆リアル道明寺・柚香光さんに恋して
ここまでに5000字書いてますが、私が本当に書きたいのはここからなんですよ…!
柚香光さんのお名前ですが「光」と書いて「れい」さんとお読みするそうで、しかも本名とか!レイアースとラルク好きの私としてはそれだけで心のときめきが止まらない。
身長は171センチらしいのですが、リアル道明寺の185センチくらいあるように見える…謎…靴やお召し物の工夫はあるにしても、お顔が小さくてすらーっと細いからなんですかね。とても綺麗な方で、持っている雰囲気もゴージャスなのに気取らず、やんちゃな少年のような可愛らしさも兼ね備えている印象。「神がつくりし美男子」という表現がこれほど似合うとは。
道明寺のお芝居としてなんですが、「じゃねえよ」「ちげえよ」「てめぇ」等々…ちょっぴり乱暴な喋り方が最高に好き!でもカテコのご挨拶では「観にいらしてくださいまして」「感謝いたしております」とタカラジェンヌらしいご丁寧な言い回しをされていて、そのギャップでまたキュンだよね。
恐れながら他の作品を拝見したことがないため、彼の役者さんとしての持ち味みたいなものが、花男ではどう出ていたのか、わからないのですが、道明寺という男の子を、コミカルに、愛らしく、かっこよく、演じてらして…浮かれた恋心も、切ない恋心も、抱えた孤独も、葛藤も、深い愛情も、とてもチャーミングに見せてくださったなあと思います。道明寺のつくしへのあったかい感情とか、優しい包容力とか、男として覚悟を決めた強さとか…彼の内面が変化していく様子が、声や振る舞いによく出ていたなあと。表情についてコメントできないのは私の目が悪すぎて見えなかったからです…。
宝塚って、その生徒さんにやらせたい役柄、演目を選んであてがえる(苦手分野が目立たない演出にできる)のがおもしろいと思ってるんですけど、多分この『花男』は柚香光さんのための演目でもあるのだろうと勝手に推察。よく存じあげないながら予想するに歌が特別得意というタイプではなく、ダンスと圧倒的ビジュアルの力で捩じ伏せる力のある方なのかな、と。私は完敗。あ、でも柚香さんの歌声はとっても好きでした。道明寺の心情がとても切実に伝わってきたので。
余談になるけど、どんな演目でもあくまで男役が主役であるという宝塚の性質と、今回の花男が道明寺の成長物語であることから、つくしちゃんに「なぜお前はここでそんなことをするんだ…!」とイラついてもしょうがない展開がたくさんあるのですが、つくし役の城妃さんがうまいこと、応援したくなるドタバタヒロインを演じてらしたなあと思いました。
F4なら美作さん役の優波さんが好き!台詞でも歌でも、声色の使い方とか間の取り方が絶妙だった!最優秀女優賞は桜子ちゃん役の音さん!なにからなにまですごかった…。
さて、柚香さんのこちらのインタビューなんですが、道明寺について「なんて可愛いやつなんだ」と語っていらっしゃってですね、あっえっもう、あっあっ…てなった。
普通に囲み取材なので、普通に地の声でお話をされてると思うんですが、男役の方の舞台発声での「な~んて可愛いやつなんだ」って抑揚つけた話し方で頭の中で再生(妄想)してしまってやばい。
「なんて可愛いやつなんだ」という柚香さんの道明寺への愛情が、役作りにも活きていて、私も道明寺をとても愛らしい男の子だなあと思えました(実は原作でもドラマでも西門さんが好きでした)。
そしてインタビューをもう一つ。「名探偵コナン君」ってくん付け…!!!名探偵コナン君…!
柚香さんが可愛すぎるかっこよすぎる…!!!
柚香光さん、ファッションブランドのモデルさんも務めてらっしゃるそうで、これまた美麗でもうあの…画像たくさん保存しました…。
あ〜もうね、花男、最高。柚香光さん最高。もしも願いが叶うなら表情が見える距離でも観たかったな…。あとポーの一族のチケットも取れたかった…笑
あえて比べるのも失礼なんですけど、でも、生物学的になんの努力もなく、ただ生まれつきの装備として「男だった」生き物が、努力によって「男役らしく」なった方に敵うわけがないんですよね。
2次元育ちの私、最近ちょっぴり3次元の男に飽きてきたところでもあり、そろそろタカラジェンヌ様の、まばゆい星のお導きに、素直に従うときが来たのやもしれぬ…。
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