囚われすぎると、老けて見えることも。パーソナルカラーの落とし穴。
10・20代といった若い世代は、パーソナルカラー診断や骨格診断、顔タイプ診断などで自分に似合うものを知り、製品を選ぶ傾向が強いとよく耳にする。
今回は、その中でもパーソナルカラー診断にスポットを当て、お話ししたいと思う。
パーソナルカラー診断って、そもそも何?
パーソナルカラー診断とは、その人が生まれ持った目や肌、髪などの色に調和し、似合い、魅力的に見せる色を導き出すことだ。4つの季節、あるいはもっと細分化されたタイプを知ることで、自分を輝かせることも可能だ。
パーソナルカラー診断にもいくつか種類があり、ネットで簡単な質問に答えるだけで知ることもできるが、やはりプロの診断を受けることをおすすめしたい。
かえって老けて見えることも。パーソナルカラー診断の落とし穴
本来その人を魅力的に輝かせる手段として存在するパーソナルカラー診断だが、実は落とし穴があることをどれだけの人が知っているだろうか。ここに書き出してみよう。
(1)メイクをして受けると、診断結果に影響が出ることもある
メイクすると肌のトーンなどに変化が生じることがあり、診断結果に影響が出ることがある。診断を受ける場合は、すっぴんがベストだ。
(2)似たような色ばかり揃い、メイクやファッションが楽しめなくなる
似合う色を知り、そればかり揃えると、メイクやファッションがワンパターンになったり、好きな色を諦めたりして純粋にメイクやファッションを楽しめなくなることがある。これは、本末転倒。
(3)色に囚われすぎて組み合わせの幅が狭まり、残念な印象になることも
パーソナルカラーに囚われすぎると組み合わせの幅が狭まったり、全体のバランスが取りにくくなったりして、かえって魅力を損ねることもある。
(4)老けて見えることがある
たとえば、私自身のことだが、数年前にプロの診断を受け、ファーストがスプリング、セカンドがサマーという診断を受けた。
スプリングというのは、イエベ(黄み)肌。サマーというのは、ブルベ(青み)肌だから相反するようにも感じられるかもしれない。
20代、30代の頃はスプリングに似合うカラーを纏うと、顔色がパッと明るくなり、自分を魅力的に見せてくれるように感じた。
しかし、スキンケアに奮闘した結果私の肌が非常に明るくなったことも影響して、徐々にスプリングに似合うカラーを纏うと肌の黄みが強まり、老けて見えるようになった。
結果、今私を最も魅力的に見せてくれるカラーは、サマーに似合うカラーだ。
パーソナルカラーを参考にしつつ、鏡の前の自分と相談して好きな色を纏おう
現在47歳の私が学生の頃はパーソナルカラーという概念がなく、雑誌を見て惹かれた洋服やコスメを購入し、ときに失敗もあったけれど、失敗から学ぶことも多々あった。
それを元に、年月をかけて自分を魅力的に魅せる術を手に入れ、自分の好きなものをうまく纏える術を磨いてきたと自負している。
結論としてパーソナルカラーは参考にしつつ、自分が心惹かれた色を鏡の前の自分と相談して自分らしく纏うのがベストだ、と提案したい。
たとえば、少し自分の顔色が暗く見えるカラーをトップスに持ってくるなら小物を挟んで調整する。メイクならリップだけはパーソナルカラーで導き出されたものを使い、アイシャドウの中で好きなカラーを取り入れてみるなど。
自分の“好き”に忠実に、ファッションやメイクをもっと自由に楽しもう。それがきっとあなたを一番輝かせるから。