怒るということを自分なりに考えてみた
突然ですが、私は以前よく怒っていました。
基本、笑顔でニコニコしているのですが、緒が切れると途端に爆発して
怒鳴ったり、理詰めで追い込んだりもよくしたものです。
でも、ある時から怒ることが減ってきたような気がします。
今日は、それはどうしてなのかな?と振り返ってみて言語化にしておこうと思います。
あくまでも、これは私という一個人の見解なので、悪しからず。
そして、相変わらず長いので、目次からご覧くださいませ。
1.わたし、こんなことに怒っていました
子ども:宿題を先にしない、時間オーバーしてYoutubeやゲームをする、約束の時間になっても帰ってこない、お片付けしない、言われたこと・教わったことができない、同じミスを何度もする、などなど
だんな:言わないと動かない、言ったことしかしない、今日はやるけど次はまた言わないと動かない、などなど
しごと:自分の言い分ばかりを押し通して、こちらのいう事に聞く耳を持たない、チームとして協力する姿勢を見せてくれず、議論が進まない、ぎりぎりまで返事しないで、直前でできないといわれる、直接言わないで間接的に伝えてくる、などなど
2.怒ることを減らそうと気づけた3つの出来事
①長男の赤ちゃん返り、のち一緒に学ぶという機会
長男が3歳のときに、長女が生まれ、息子の赤ちゃん返りがひどかった頃。ことあるごとに、わがままを言うので、
「だめ、無理!できるわけないでしょ!お兄ちゃんなんだから!」
としょっちゅう怒鳴って、怒ってばかりの日々でした。
そんな中、「丁寧な字の書ける子になってほしい」と、書き方教室に通い始めたものの、落ち着いて字を書くことができず、横について見るのもイライラ…
その教室、親子で習っている方もいて、付き添いで来るなら、いっそ字の練習にもなって、上手になれれば一石二鳥くらいの気持ちで、息子と一緒に習うことにしました。
共に習うことで、徐々に息子の態度にも変化が見られ、同時に書に静かに向かうことで私自身も自分の中で整理されていく感覚を実感。
これまで一人天下の息子の環境が激変し、大好きな母が自分だけを見てくれることが減って寂しかったのかな、あのわがままは自分を見てほしいためのシグナルだったのね、それにしても字を書くってこんなにしんどかったのか、息子もそりゃ集中できないな、そう思うと丁寧に書けるようになってきたなぁ、なんて。
2人だけで教室に向かい、字を書き、すごいね・つかれたねと話しながら2人で家路に着く、あの時間があったので、一方的に息子を怒って追い詰めるのをやめることができたなと思います。
②小1の壁&ワンオペ、のち知った依存と自分の大切さ
息子が小1のときに、旦那は異動、頼みの両親は入院などで突然訪れたワンオペ家事育児。慣れるのがゆっくりな息子は案の定1学期は色々あり、5時に退社後、保育園と学童のお迎えに帰宅後に夕飯・宿題チェック・お手紙チェック・持ち物チェックにお風呂・寝かしつけとそれは目の回る日々。自身の貧血も驚くほど悪化し、気持ちと体がしんどくて、よく怒鳴っては泣いていたものでした。そのとき、「まずは目の前の火を消せ!」と上司に言われ、躊躇していた家事代行を依頼。食事や洗濯などをお任せしている間に、久しぶりにゆっくりと子どもの話を聞くことができる幸せ。つかの間、一人でゆっくりお風呂に入れる幸せ。そして、貧血を治療すべく通院を重ねて自分に合う治療が見つかり、その後次第に体調も整い、値も正常になり、思うように体を動かすことができました。
小1の壁&ワンオペ経験から、「助けて」と言うことの必要性を学び、声を上げればいろんな方法があること、依存ってわがままとか甘えじゃなく、自分や周りを大切にすること、そして、自分をケアできるのはまず自分だなと実感。
怒ることって、目の前で起こっていることよりも、そもそもの自分の状況や抱えているところから来るんだなと実感した瞬間でした。
(あの時の私を助けてくれたマザーネット。働く母に寄り添ったサポートが本当にしみました。社長の上田さんが本当に素敵な方です)
③旦那と息子の少年野球コーチに言われた一言
最後は、旦那と野球のコーチから言われた一言でした。
すべてがゆっくり派の息子。せっかち代表の私には、引っかかるところが多く、よく「前にも言ったでしょ!どうしてできないの!」とよく怒っておりました。あるとき、怒りで怒りが増して止められない中怒っていた時、旦那に言われたのが、
「どうなってほしいと思ってんの?
子供は自分のものちゃうで。もっとだいじにしてやらなあかんやろ。」
いったい自分は何を思ってこの子に言っていたのだろう。ただのエゴだったか。と、我に返らされた瞬間でした。
そして、また別の機会に、息子が通う野球のコーチに、試合後、ミスした息子の事をふがいないと話した時に言われたのが、
「お母さん、おうちでは励ましてやってください。
本人だって、エラーしたくてしてるんじゃない。
一番ショックなのは本人。
なので、お母さんにはよくやったと言ってあげてほしい」
うまく行かなくて、失敗して一番へこんでいるのは本人。それを、周りがやいやいいう事ではない。親にできるのは、どーんと構えていてあげることなんだなとこんなところからも教わった瞬間でした。
3.怒ることを減らしていけた7つのこと
改めて、考えてみたとき大きく7つくらいのことをしてきたかなと思います。どれか一つでも、参考になれば幸いです。かつ、今後また怒るであろう自分への備忘録も兼ねて。
①問いかけの言葉のパターンを作っておく
イライラすると「なんで~!」「どうして~なの!」「~しなさい!」の3つが出てきてしまいがち。なので、最近は、以下のパターンで言うようにしています。
「なんで~!」という前に「どうしたの?」と問いかける
「どうして~なの!」の代わりに「どういう約束やった?」「どうしないといけないんだった?」と問いかける
「~しなさい!」のかわりに「じゃあ、どうしたらいい?」「お母さんは~してほしいけど、どう思う?できそう?」と問うて、本人に決めてもらう
正直、慣れてくるまで眉間がぴくぴくしてしまいました。が、少しずつ、こちらも慣れて、子どもも自分で考えてできるようになってきます。これは、自分の子だけでなく、英会話を教えている小学生たちにも使いますが、頭ごなしに怒るより、考えてくれることが多いです。
②メモに残しておいてみる
どうしても、言いすぎたとき、自分の手帳などに、その時の気持ちを書いておくようにしています。そうすることで、後で読み返した時に、また怒ってしまうのをすこし予防してくれたり、その当時からの子どもの成長を感じることができて、子どもを待つ気持ちを助けてくれたりします。
絵が上手な人は絵やイラストでもいいみたいです。
③物理的・時間的距離を置く
わたしも人間。怒るときだってあります。自分でコントロールできない時もある。そんなときは、トイレとかに5分こもってみたり、外に出ていってみたりするのもありです。定期的に距離を置きたくて、私は月1でネイルに通うようになり、半強制的に旦那に子どもたちを任せ、月一回2時間はネイルサロンで自分のための時間をとるようにして、すこし落ち着きを取り戻すことができました。美容院で、トリートメントを追加してみる、一人でスタバでお茶をする、図書館で読みたい本を読む、なんでもいいので、定期的に距離をもつことはおすすめです。
④怒る前に、何に怒っているのか、自分に聞いてみる
「怒る」というのは、おそらく自分の感情が負の方向に動いているから怒るものだと思います。その、負の感情ってなんだろう?
最近あった例は、娘が約束の時間に帰ってこないということ。
「6時には帰ってきなさいって言ったでしょ!」というと、
「だって、友達がもっと遊びたいっていうから」と娘。
「約束なんだから、きちんと言いなさい!」と私。
で、翌日もまた帰ってこない。
娘の帰りを待っている時に自分に問うてみた、
「なぜ、6時に帰って来いというのか」
それは、「友達と遊びたい気持ちも十分にわかるが、6時はもう真っ暗になる。公園から家までは薄暗く人通りも少ない。何かあってもだれもいないし、最近不審者も多いから、何かあったら本当に心配で不安」だから。
帰ってきた娘に、心配で不安だから6時に帰ってきてという約束をしたと伝えた。うん…と反省した顔で返事をし、翌日からは少しずつ6時ごろには帰ってくるようになった。
怒るのは気力と体力がいる。仕事に家事育児とあると、正直余力なんて残っていない。できれば、怒りたくない。子どもだって、怒られたくないし、自分の時間を楽しみたい。親の想いがわかれば、自分でそのあたりは考えられる。怒らず、お互い伝えられれば、一番効率的で幸せだ。はじめはまどろっこしく感じるでしょうが、効率的だと思って試してみるのもいいかもしれないです。
⑤相手を尊重する
子どもって、小さくてもちゃんとわかっている。2歳や3歳の子でも。
きちんと話せば、わかってくれる。そう思って接するだけで、子どもの反応は変わってくる。
もちろん、こちらが思っているスピードでできるかどうかは別ですが、そう思って接して声をかけることで、子どもはある時、とんでもない力を出してくれます。これって、子どもだけでなく大人もですね。
ぜひ、一度騙されたと思ってやってみてください。
⑥仲直りのルーティーンをつくる
とはいうものの、私も人間。なんだかんだいって怒ります。
相手も人間。なんだかんだいってわがままです。
でも、お互い「まずかったなぁ」とか「悪かったなぁ」って思っているけど、意地を張りたくなるもの。
なので、あらかじめ機会を見て仲直りのルーティーンを作っておくのもいいです。一晩たったら握手で和解。交換日記で素直にI'm sorry。ちょっと好きなスイーツ・お酒をプレゼント。なにかしらのそんな解決法も重要です。
⑦共有できる仲間・場をもつ
論理的に、理路整然と解決できるほど、人間は完ぺきではないと私は思っています。なので、やっぱりそんな話ができたり共感できる仲間や場の存在が大きいなと思います。物理的でもオンラインでもいろんな形があっていいのではないかなと(noteもそれのひとつかなと)。
愚痴のはけ口だけにはなってほしくないなとは思いますが、話して共有して共感することの重要さは、仕事でもボランティアでもプライベートでも、最近いろいろな場面で実感しています。
4.さいごに
つらつらと書いてしまいましたが、あくまでも私の個人的な見解です。そして、私もまだ道半ば。怒ることはきっとなくならないのかなと思います。
そして、怒るということは悪いことではない。怒るという感情にいま自分があると知る、伝えることも大切です。
怒りに支配されてしまうのではなくて、怒っていることを受け入れて、付き合うという事から考えると、すこし楽なのかなと思います。
アサーティブコミュニケーションは、私自身すごく参考になったコミュニケーション方法です。怒りについても記載があったので参考までに。
本当に、長文となってしまいましたが、自分が怒ることに最近どう向き合っていたかを、あらためて文字で理解できるいい機会となりました。
どれか一つでも、読んでくれた方に引っかかってもらえたら幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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