わたしのしくじりと共にジェンダーギャップ指数2019で思うこと
昨年も110位と悪かったけど、今年はさらに悪化という結果に、ちょっと朝からショックをうけた。
記事では政治のことが大きく書かれているが、私は、それよりやはり、管理職の女性比率の圧倒的低さが目についた。
会社を辞めた身で、かつ管理職でもなかった私が、何を言うとるねん!というかんじだが、だからこそ、これから管理職まで目指していける、そして挑戦したいと思っている女性を応援していくのが、私の使命と思っている。
私がストレングスファインダー®を育休ママや働くママにやりたいと思うのも、女性管理職向け社外メンターとしてストレングスファインダー®の要素も絡めながら、自身の経験や知見とミックスして伴走者をさせてもらっているのも、ここからきている。
でもいつも、それと同時に思ってしまうのが、私が会社を辞めたことで、後輩たちに、そのキャリアの道をまた霧にかかったものにしてしまったんじゃないか、と。
在職中は、自分なんてロールモデルなんかじゃないし、ただ愚直にやってきただけで、きらきらかっこよくないと思ってたし、実際ロールモデルといわれたことなんてなかった。社内の一世代上の課長部長の女性たちを見て、いかにもキャリアまっしぐらのバリキャリってどう?とどこか斜に構えていたのも事実。
でも、ある時から、プロジェクト全体の遂行から戦略策定、今後の方向性まで任されるようになり、楽しい反面、最後の決定権だけ自分にないことに非常にフラストレーションを持つようになった。上の優柔不断な対応に、下々が右往左往することも多々あった。上の人たちもいろいろあるのはわかるが、下の人たちの気持ちや影響範囲がわかる管理職に、もっと俯瞰してスマートに物事を決断していけるポジションに着きたいと思うようになっていった。このとき、少し、上で頑張っている女性管理職の気持ちがわかったような気がした。
3年前、年に一度の面談で、部長に「課長になりたい」といった。
部長からの答えは「今はそのポジションは空いていない。なりたいなら、この部署からでていくか、今の課長を追い出すか、どちらかだ」と言われた。それに加えて、「課長職はこれまでの業務遂行メインの係長職とは全く違う。急に発生した案件にも対応してもらわないといけない。それでもできるのか」とも言われた。
それよりも「課長になりたいと思っていたのか、気付かなかった」という雰囲気を全面に出された、もしくは私がびんびん感じてしまったのも、すごく記憶に残っている。
正直、すごく悲しい気持ちになった。女性管理職を増やそうという掛け声の中だったし、事業所で初めての働く母で、常にトップの査定を毎年続けて出していた自分だったので、心のどこかで、すこしは応援してくれるような反応があると期待してしまっていたのに、実際はたくさんの壁ばかり目の前に並べられた感じだった。
その時は、38歳だったので、40歳までに、課長を本気で目指すのかどうか、自分に常に問いかけ続けながら生活した。結局、その時に私が出した結論は「ここでの課長職が自分が本当になりたい自分のポジションじゃない」だった。
私にも多々反省すべきところはあった。課長になりたいなら、もっとはっきりと「課長になりたい!」と言い切ってしまっておかないといけないのを、オブラートに包んで以前から言っていたので、結局上には全くと言っていいほど伝わっていなかった。雰囲気的に、査定的に、勝手に次は自分が行けるんじゃないか?と思い込んでいた面もある。もっと、他の部署の課長さんや部長さんと、キャリアの事を相談しておけばよかった。そうすれば、外堀からじわじわと詰めていけていたかもしれない。思っていることは実現可能か不可能かに関わらず、きちんと伝えていかないといけないし、勝手にオブラートに包んだり、忖度しちゃだめだなと悟ることができた。
退職を決め、後輩たちにあいさつに行ったり、送別会で話をすると、女性のみならず若手中堅の男性の後輩にも泣かれてしまった。「ロールモデルだったので」と何人にも言われた。退職直前に、女性新入社員からも相談を受けた。どうして、辞める直前の今になってという想いで胸が張り裂けそうになった。何かしていたわけではないけど、私がここにいたことで、彼女たちの支えになっていたのかもしれないと思うと、正直自分の選択が正しかったのか、考えさせられることとなった。でも決めたことは仕方ない。この時の想いもあり、今の自分の使命をより強く感じたり、今でも会社の後輩とは在職中よりも連絡を取って、社外からだからこそ、今だからこそできることをしていこうと思っている。
と、いつものようにまた自分のしくじりエピソードが長くなってしまったが、結論、課長になる前に会社を去った。私は、キャリアシフトして複業人として新たな分野で、違う形で女性の管理職登用を支えていきたいし、色々な働き方・生き方があるというのを自分で体現して、そっちの方のロールモデルと言ってもらえるように頑張っていきたいと思っている。
でも、会社に残っている後輩から、色々な苦労話を聞いたりすると、そばでサポートできない無力さに襲われたり、最近課長職を目指す人が少なくて、色々な人に目指すように声がかかり始めているとか話を聞くと、なんやねんと思う自分もそこにはいる。
本当に、何が正しい選択で、今していることが、果たしてどれだけのことができるのかは、まったくわからない。
ただ私が心の底から思うのは、本当に志ある女性には、どんどんキャリアを進んでいってほしいし、チャレンジしてほしいし、伝えることをあきらめないでほしいし、私にできる応援は全力でしていきたい。
そして、私は課長になれなかったけど、その分、関わった女性たちが何年後かに、課長や部長になって、第一線で活躍し、新聞やネットで記事をにぎわしているのを、ひとりニヤニヤとおいしいコーヒーを飲みながら読んでいたいし、そんな想いを秘めながら色々やっている複業人のひととして、頑張っていきたいし、そうなるべく今日も1日過ごして行こうと思う。
今日もまた長文となりました。読んでいただきありがとうございます。
他にもこんな記事も見つけたので、併せて共有。
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