暖な日の色に染まっている『蜜柑』芥川龍之介
みずみずしい酸っぱさと暖かな甘さ
みかんが大好きです。
おじいちゃんおばあちゃんが農家だったのもあって、みかんを大量に食べるのが、私の普通。
みかんが出てくる本、
芥川龍之介『蜜柑』
芥川さんの文章でみかんが読めるなんて、素敵。
懐かしい匂いを、はっと思い出すような
そんな本。
冬の冷たさの中にある、枯草や土の匂い
押しすくめたように背の低い子どもと、列車の窓
重苦しい雪曇りの空と、暖な日の色に染まった蜜柑
みずみずしい酸っぱさと暖かな甘さ
あぁ、唾が込み上げてくる。喉を狭めて唾を飲み込む。
みかんの季節が来た。
みかんの皮の青くさい匂いがたまらなく好き。
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