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割とガチで1人で業務まわしてたマネジャーが1ヶ月休むためにしたこと

1ヶ月の夏季休暇を終えて、パラシュートで降り立ったようにマネジャーとして職場に戻ってきました。

「さっちん(私のあだ名)がいなくても大丈夫だった!」
という、なんとも気持ちのいいオーラでいっぱいのスタッフひとりひとりを見て、改めてものすごいチームだなと思いました。リーダー不在でも自らのリーダーシップで自走するチームでした。

でも元々は、5月上旬の時点でのわたしは「1ヶ月も休めるなんて想像もできないほどの業務量をほぼ1人でまわしていた、できないプレイングマネジャー」でした。

わたしは、広報・資金調達部門の部長と、経営管理部(バックオフィス)の部長を兼任しています。5月当時、わたしが持っていたタスクは1日平均45〜60個。プロジェクトベースで小カテゴリに分けると全業務が87カテゴリありました。

ちなみに、わたしの基本的なスタンスは「タスクをまともにやらない(減らせるもんは減らす)」なので、この時点でかなり不必要な業務を削りに削って効率化しきっていました。が、それでも1日タスク量最大70に膨れ上がったときは「人間の処理できる容量をオーバーした」と思いました。なにより、この状態は組織にとって非常にリスキーです。本来組織にあるべき業務フローやノウハウが私個人に溜まってしまっているということは、組織に資産が溜まっていっていないということ。マネジャーとしてやるべきことをやってないんだと痛感したわたしは、周囲の人の手をかりまくって、『1ヶ月休む』ことを目標に据えて自分の仕事を割り振ることを腹決めしました。

3月に徐々に取り組みだしましたが、腹決めして本格的に取り組んだのは5月のGW明けから。そして、ついに休暇に入れそうだと見通しがたったのは6月下旬でした。

そして今、どうなったかというと…、

★タスクは1日平均8個!!!!
★管轄範囲は5カテゴリ!!!!!(まだ最終チェックしてるものを含めると50カテゴリくらいありますが、それでもかなり減りました^^)
7/16〜8/19まで1ヶ月の休暇に入り思い切り遊び呆けました!!!
タイに行き、上海に行き、東京に行き、広島でボランティアをして、いろんな組織で働いてみたり、いろんな人に会いに行ったり、海に行き川に行きプールに行き、ただぼけっとしてたり、すばらしい休暇でした\(^o^)/

この有料noteは、「割とガチで1人で業務をまわしていた、とあるマネジャーが1ヶ月休むためにしたこと」を書きなぐった実録です。超具体的に書いたので抽象化はされていませんが、なるべく実際の行動に落としやすいように書いています。わたしの実際のタスクリストもキャプチャ画像で添付しています。また、避けて通れない採用問題や、今後の私の課題感にも言及しています。世の中の困っているプレイグマネジャーさんのお役に少しでも立てれば嬉しいです。合計8400字となります。

目次は以下のとおり!

1. 仕事を管轄単位で書き出す。
2. 「担当」欄から、自分の名前を駆逐する。
3. タスク自体をなくす。
4. 「この業務は整ってないから人には渡せない」という思考を手放す。
5. いったん共に走りながら業務を細分化する。
6. 引き続き担うと決めたタスクも、その役割/機能を分散する。
7. そして、とある大問題…。採用について。
8. 最後に、マネジャーがコミットするのは「成果」である。

※ちなみに、これは私の実力不足ですが、休暇中まったく業務にノータッチだったわけではありませんでした。週1回はオンラインで必ず顔を出していましたし、特定のスタッフとはやりとりを続け不安な点や困ったことは週1に限らずリアタイで相談を受け付けていました。(今回については急速に組織体制を変えたため、必要な措置だったと私は考えています。)そういった例外的に動いていたケースはあったことをご了承いただき、読んでみてください!

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