見出し画像

仕事において、親密さや愛情を伴わせないこと

夫がnoteを楽しそうに書いていて、見ているこちらも微笑ましい日々。最近彼が書いたこのnoteは、いま考えていたことに近くて、お腹のなかになにかが落ちていくようだった。

サバンナの動物たちは、互いへのリスペクト・無駄なことに頭を突っ込まない姿勢をもって、適切な間合いを保っているという。私たちは他人との距離を測るのに、どれだけ相手をリスペクトし、「課題の分離」をして、適切な間合いを取れているだろうか。相手から見た自分の立ち位置の近さ・遠さを想像できているだろうか。この「距離感」は、ビジネスシーンにおいても考慮すべきテーマだ。エドガー・シャインの『謙虚なコンサルティング』は、いわゆる「仕事だから、ドライに、お役所的な」遠すぎる距離《レベル1》から踏み込んで、相互信頼に基づく個人的な関係《レベル2の関係》を築くことを推奨する。と同時に、親密さや愛情を伴う《レベル3の関係》は組織の仕事では避けるべき、深入りしすぎということも説いている。

仕事において、親密さや愛情を伴う【レベル3の関係】を安易に選んでしまうとき、相手を自立した人としてリスペクトできていないんだと思う。もしくは、「親密さや愛情を伴わせないと自分が相手を信頼できない(もしくは、相手に信頼してもらえない)」という状態になっているのかもしれない。

でも、深入りしてしまうと、仕事における動きが「目標達成」ではなくて「親密さをいかにキープするか」になってしまう。「このプロジェクトをどうやったら納品できるか」とか「限られたコストで、顧客や受益者にとって価値の高いものをどうつくるか」という問いではなく、「わたしやあなたの親密さが継続するにはどうしたらいいか」になってしまう。そうすると、顧客にとって、よいものがつくられなくなってしまう。

「仕事だから」とドライな距離のレベル1でもないし、親密で愛情深い距離のレベル3でもない。互いをリスペクトするからこそ近づきすぎない、相互信頼に基づいたレベル2を目指したいね。


以下追記です!



サポートも嬉しいのですが、孤立しやすい若者(13-25歳)にむけて、セーフティネットと機会を届けている認定NPO法人D×P(ディーピー)に寄付していただけたら嬉しいです!寄付はこちらから↓ https://www.dreampossibility.com/supporter/