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起業して6年、1番大切な人

7月23日
名古屋で行われた女性の働き方フォーラム
「おうちで始めた女たち」

そこではおうち起業を始めるときに気になる事7つを
7人のメンバーでスピーチさせていただいた。

①自己決定
②時間
③お金
④仲間
⑤家族の理解
⑥心のケア
⑦最初の一歩

私はこのうちの⑤番目、夫婦関係についてお話しさせていただいた。

家族との理解を深めるコミュニケーション術
パートナーシップの築き方

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2017年の私は荒れ狂っていた。
ワンオペ育児にフルタイム勤務。保育園のお迎えはいつも最後。

なんでそんな働き方をしていたかというと
とにかく面接に落ちまくったから。

本当は飲食店で働きたかった。
だけど子供がいると土日や夜は働けない。
平日の少しの時間、子供が体調を崩すと急に休む可能性もある。
そんな状態を隠すこともできず、時間の都合があう求人にかたっぱしから応募。

どうにか採用されたくて無理した勤務時間や勤務体制を
「出来ます!!」と言ってしまったがために
とんでもなく忙しい
私の子育てと仕事の両立ライフは始まった。


そんな日々を過ごす中で
もう限界だぁぁぁぁぁ!!!というタイミングが来た。

このまま行くと子供に手を出してしまいそうで。
なにか大切なものを壊してしまいそうで。

私は駅前のビジネスホテルに逃げた。
仕事も休んで
家事もほっぽり出して。

ボイコットだ。笑

子供たちは旦那さんが実家に連れて行ったようだった。

最悪な嫁だ。
最悪な妻だ。
最悪な母だ。
最悪な派遣社員だ。

私は全てを放棄してゆっくり眠りたかった。
お酒を飲んで、辛いおつまみを食べて。
眠る予定だった。


だけど全く眠れなかった。
頭の中がぐるぐるして。
自分を責める言葉が鳴り響いて眠るどころじゃなかった。


久しぶりにテレビをつけてみても
くだらな過ぎてここに私の欲しい答えは無いと理解し、消した。


仕方がないからその時使っていたノートに思いの丈を書き殴った。
悪口のオンパレードだった(笑)

子供が生まれても独身の時のような働き方や生活をする旦那むかつく。
人間を産んでパワーUPしてるのに、パワーdownしたかのように感じさせるこの社会むかつく。
それから家庭と仕事の両立がうまくできない自分にも。
むかつく。

くそくそくそ!
負けたくない!ずるい!

さんざん書いていくと
こんな疑問が湧いてきた。

私は男になりたいのかな?
男に勝ちたいのかな?
男になったら、勝ったら全ては解決するのかな?
勝つってなんだ?笑

それからこんな問いも浮かんできた。

私はこの社会を変えたいのかな?
社会が変われば全ては解決するのかな?
政治家になる?笑


まだまだノートに書く。
そのまんまを全部書く。

そしたらだんだん言葉が変わってきた。

休みたいよ。
止まりたいよ。
仕事したくないよ。
子育てだけしていたいよ。
子供と穏やかに過ごしたいよ。
旦那さんに甘えたいよ。
好きな事で収入を得たいよ。
私だって頑張ってるよ。


仕事家事ボイコット事件の結末は
なんとも可愛い本音だった。


「私、無理して働きたくなかったみたい。
でも、男の人に負けたくないみたいな思いもあったみたい。笑」

ホテルに迎えにきてくれた旦那さんにそのまんまを伝えた。

旦那さんは笑って受け止めてくれた。
「負けたくないってなんなん?笑。頑張ってるよ本当に!」


戦ってたのは私だけだった。
仕事しないと価値がないと思ってたのは私だけだった。


そして仕事を辞め、
お家で子育てをしながら趣味の延長のようにハンドメイドを始めた。

これが私の起業の第一歩だ。

そこから私の作った商品は
5000人以上のお客様に受け取ってもらうことができた。
たくさんのママたちと出会うことができた。
時には商品の発送から文通みたいにやりとりが始まる事もあった。
お疲れ様です。本当によく頑張ってますよね。
たまには自分のためだけに時間を使ってください。
私にかけてあげたかった言葉を添えて
毎回ディカフェの紅茶を同封していた。


仕事ってこんなに楽しいのか。
こんなに満たされるのか。
仕事に対するやりがいを知る事ができた。


それから自分の好きな事を仕事にしたおかげで
好きなことを仕事にしている旦那さんに対しても
「ありがとう」と思える正常な状態になった。笑


そして、私は社会を変えたかったわけじゃ無いということにも気付けた。
どういう社会であっても
私は自分の本音に気づいて、採用してあげたかっただけだった。

その結果、もしかしたら社会は変わっていくかもしれない。
そんな希望はほんの少しだけ。


家族の理解、コミュニケーション術。
大それた術はありません。


まずは自分の本音に気づいてあげること。
その方法はノートに書き連ねること。
何時間使ってもいい。
何ページ使ってもいい。

大体最初は強めの言葉、汚い言葉、
もしくは悲劇のヒロインみたいな言葉が並ぶ。笑

それでも書いていくと
可愛い素直でまっすぐな言葉が出てくる。

それが本音。

そしてそれをそのまんまパートナーに伝える。
それだけだ。


これをするだけで
パートナーからも本音が返ってくる。
本音と本音のコミュニケーションはシンプルであったかい。
相手の優しさや強さにも気がつけるようになる。


本音って可愛いから、責められたりしない。


起業して6年。
本当にいろんなことがあった。

うまくいく時もあれば滑り倒すこともあった。
軸に真っ直ぐに進める時もあれば
揺らいで揺らいでなにがしたいのかわからなくなる時もあった。

だけどどんな時も

本音を共有できる旦那さんという存在がいたから。
ここまで続けてこられたんだと思う。

旦那さんの支えなしには
私の起業ライフはとっくに終わっていたなと思います。

ありがとう♡


そしてそんな私は今、
本音を書き出せるIdidノートと
本音で話せるコニュニケーションツール
コネクトカードを制作、販売しています。

人生って、お仕事って面白いですね。
全部の経験を優しさに変えて、形にしていく。

必要な人に届くと嬉しいです。

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