「公演中止(を逆手にとろう)本」企画日誌 5

「公演中止本」企画にご興味を持ってくださっている皆さま、そして応援してくださっている皆さま、ありがとうございます。

日々めまぐるしく状況が変わっています。

まずは3月3日に、いったん「クラウドファンディング&自費出版」という出版形態を見直そうと決意しました。その直後、ちょっと事態が大きく変わり、もともと目指していた方向でいけるかも……と半日くらい、そのつもりで動いていたのですが、4日の午後あたりに、やはり全員(企画者の我々だけでなく、ご協力いただいている方々含め)の意思統一をするのは難しいかな、仕切り直した方がいいのでは……となりました。

そして本日、ご協力をいただいている方――というかもうほぼアドバイザーのような方と打ち合わせをし、我々の思いを伝えつつ、我々にない考えもいただき、このまま「クラウドファンディング&自費出版」という形で突っ走ろうと今は思っています。

ネックとなったのは「クラウドファンディング」という手法です。

私はもともと、この「公演中止」という事態に直面している演劇ファンみんなで作り上げる本、というものに価値があると思っています。クラウドファンディングの出資者=賛同者だと思っています。この考えは間違えていないとも思っています。

多種多様なご意見があったのですが、私が印象的だったのは、とある俳優さん(もちろん事務所経由で、ですが)の言葉です。
いわく、「いま世の中が不安定で、学校が休校になったり、みなさんの出費がかさむ可能性が高い中で、ファンに余計な出費を強いたくない。数万円のリターンとかは考えられない」。

私はこういう仕事をしているといっても演劇の<いちファン>ですので、ちょっとこの考えはなかったです。「ここに、この人にお金を落としたい!」という出費は気持ちの表れだったりします。だから気持ち=クラウドファンディング、というのはあまり違和感ないんです。

でも、俳優さんたちは、私たちが思う以上に、ファンのことを考えているんだなと思いました。

あと、これはもう動き出した直後に判明したことで、最初のnoteにも記しましたが「公演中止となって空いた時間にやろう」という発想がそもそも間違えていて、みんな「公演中止になったからって全然暇じゃない」問題ですね。逆にもう、もともと暇じゃなかったんだから、「公演中止となっている3月8日、もしくは10日、15日までに」という時間制限をあまり気にしないようにしました(笑)。ちょっと気が楽になりました。それでも趣旨に賛同し、ご協力いただける方を、探していこうと思っています。

そんな色々な方の思いをとりまとめて……うまくまとまるかな、というフェーズに入っております。もう少しお待ちください。よろしくお願いいたします。

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